2012年12月31日月曜日

リスニング上達のための勉強法とヒント

前のときにも書きましたが、わたしはリスニングの練習をするときには、
2つの聞き方」を意識して訓練をしてきました。

一つは「listen」で、もう一つは「hear」です。

    (少し内容が長くなりますが、ご容赦ください)


■「聴く」と「聞く
listen は緊張した状態で、 hear はリラックスした状態。

ともすればリスニング練習というと、とにかく集中して聞くこと、そして
どれだけ聞き取れるかということだけに着目している場合が多いと思
います。

当然それは大事なのですが、わたしは「聞き慣れる」ということが一番
大事だと考えているので、同じ単語、同じフレーズを何度も何度も聞く
ことをするようにしています。

そしていつもいつも集中しては聴いてはいられないし、リラックスして
サラリと聞き、少しずつ聞きなれていくということが大事だと思ってい
ます。

したがって、両方のやり方を分けて取り組むのが良いと考えています。

意味として誤解されるかも知れないのでもう少し補足しますと、
同時に二つをやるなという意味ではなくて、この「2つの聞き方」を意識
して取り組むようにするのが良い・・と言っているだけです。

一つの教材を聞いているときに、集中して「listen」をしているときと、
あまり集中せずに「hear」しているときもありますので。

その効果としては、次のように考えています。

・集中して聞く練習を続けることで、長時間英語の意味を理解する作業
  を続けられるようになります。(疲れなくなる。処理能力がつく)

・リラックスして聞く練習を繰り返すことにより、いろいろな単語はフレー
  ズを聞きなれていく。  (徐々に翻訳が必要なくなる)


■集中して聴く
集中して聴くというためにわたしが使っている教材は、「SIM英語
です。「スーパーエルマー」とも言って、英語の語順で理解する・・・
というキャッチフレーズで宣伝されているものです。

わたしはこれをやって、話し相手が言っていることを聞き漏らさなくな
ったと思っています。なかなかすばらしい教材で、今でも継続して使っ
ています。

そのやり方としては、
  1)まずはとにかく聞く(耳から入っていく)
  2)次に聞いてわかるところと、わからないところを意識する

  3)リストを見てわからないところをチェックする
  4)文章と意味がわかってから、さらにまた聞きなおす

以上の、4ステップの聴き方をしています。


■聴き方
そしてその内容の理解に対しての聴き方ですが、
  1)まずは「主語」「動詞」を見つける
  2)フレーズ単位で意味を掴み取る

実際の場合は、
  「主語」=「文型」
  「動詞」=「フレーズ(動詞+目的語)」
   その他 =「補足表現(副詞、場所、時)」
となっていますが。

わたしはスラッシュリーディングというか、1つの文において、小さな
フレーズ単位で意味を掴み取るように心がけています。

今流行の言い方で言い直すと、英語の語順で「主語」「動詞」、そして
各フレーズを理解していく・・というようなやり方に慣れていったことに
よって、聞き取り力がアップしていきました。

フレーズごとに意味を瞬間的に理解する(イメージを作る)
フレーズとイメージをリンクさせる(その音を聞くとイメージが出る)

そして大事なのは、
  ・想像すること (イメージすること)
  ・推測すること (カンを働かせること。不確かなものを推定)
  ・瞬間的に考えること (日本語に翻訳しないように)

ことだと思っています。


■取り組んでからの経過
最初は聞き取れる単語やフレーズが少ないので、意味を推測しても精度
が悪かったです。

ですが、単語を覚えフレーズを聞き慣れてくると、聞き取れる部分が多く
なり、内容を把握するための情報が増えていきました。

すると必然的に意味を掴み取るための推測結果の精度が、アップしてい
きました。

そしてそれがある程度進んでいくと、多少のわからない、聞き取れない
部分があっても、ほぼ正しく意味を理解していくことができるようになり
ました。

今では普段の日常会話レベルでは、間違って聞くということはほとんど
ありません。


■自然に listen が大事
そして英語を聞く機会を増やすことも大事です。
何度も何度も繰り返し浴びるということです。

聞きなれるということが大事だと思っています。
絶対量が重要なのですね。

聞きなれることが、英語耳を作るということだと、自分では理解してい
ます。

この部分では、とにかくいろいろな教材を使っています。
SIM英語、リピーティング、1分間説明、NHKラジオ英語ニュース
などで、リラックスして聞き流しています。

意味の翻訳はしていません。本当に聞き流すだけですね。

とにかく多く聞く、聞き慣れる・・が大事です。
「あっ、またこのフレーズだ」・・を繰り返すことですね!

徐々にそのフレーズは、瞬間的に捌けるようになっていきますよ。


■まとめ
このようにしてリスニング能力がアップしていくと、不思議なことに
会話力もアップしていきます。

そして話すことがどんどん楽しくなっていきました。



2012年12月29日土曜日

リスニング失敗で英語コンプレックスになった過去

英会話をする上で、まず一番先に大事なのはリスニング力だと思います。
聞き取れなければ、話すこともできず会話にならないからです。

何よりも、聞き取れないと会話が楽しくありません。

頭の中は理解しようとしてフル回転するのですが、意味が理解できずに
苦しいのを我慢する状態が続きます。

早く終わりたいと考えてしまうことが、多いかも知れませんね。

わたしも最初の頃はそうでした。何とかして素早く意味を理解できるよ
うになりたいものだと、いつも考えていました。


■カナダで恥ずかしい失敗
36歳のときカナダへスキーに行ったのですが、ウィスラーに行くため
ロッキーマウンテンの上を飛行機で移動したときのことです。



隣の席に座っていたカナダ人の女性が、話しかけてきました。
「どちらの国から来られたのですか?」

これだけは何とか聞き取れましたので、すぐに
 「日本からです」
と答えました。

ところがうまく聞き取れて返事もしてくれたので、英語が話せるのなら
もう少し続けてみようというわけで、さらに質問が続きました。

「日本のどこから来たのですか?」
「東京の近くですか?」
「バンクーバーにも日本料理店があり、お寿司を食べれますよ」
       ・
       ・
と、言っていたような・・気がします。

とにかくすごく早くしゃべっているように感じられ、発音は英語の授業
で聞いた音声よりもボヤーっとしたような話し方で、まったく聞き取れ
ませんでした。

かろうじて断片的に聞き取れた単語をつなぎ合わせて、意味を想像する
ものの、自信が無いので答えることもできませんでした。

早く話すのを終わりたいと思ったものです。

相手の人も、かなりこちらが苦しんでいるように見えたためだと思いま
すが、適当なところで 「have a nice trip」 と言って、会話を終了。

窓の外を眺め始めました。わたしは「ホッ」として、終わって良かった
と思う反面、何とかして英語を聞き取れて話せるようになりたいと、強
く思ったものでした。


■英語コンプレックスの始まり
このときが、わたしが英語を話せないことに対して強くコンプレックス
を持つようになった、初めてのときでした。

その後、英語を話せるようになりたいという気持ちはあるものの、日本
に戻ると話すチャンスもないし、必要性もまったく感じることはなかっ
たので、相変わらず英語はやらないままでした。

ずーっとコンプレックスを抱いたまま年が過ぎ、47歳になってようや
く英語をやらなければならない、きっかけがやってきました。

そこがわたしの英語に対する大きな転機でした。

英語を勉強するには遅すぎる時でしたが、何ごとも決心し継続すると
できるようになるものです!

強いコンプレックスが、逆に一生懸命英語に取り組む大きなエネルギー
になったものでした。

長くなったので、次回2つの聞き方の訓練で、少しずつ聞こえるように
なっていったことについて、書きたいと思います。

2012年12月24日月曜日

初級レベルに多いワンパターン表現 I think

「~と思います」と表現したいとき、初級レベルの人はとにかく
I think」を使う場合が多いように思います。

あちらでも I think、こちらでも I think、とにかく「~と思う」と言い
たいときは、 I think です・・という人が多いです。

わたしも初めの頃はそうでした。ある程度話せるようになって、
同意語のニュアンスが気になりだしてから、「~と思う」という語を
使い分けるようになったのを覚えています。

日本語では、言いたい内容に関係なく「~と思います」という表現
を使いますが、英語ではそうではないのですね。

その内容によって、動詞の使い分けをするのが普通です。


■「~と思う」の使い分け
普通に使っている「~と思う」と表現には、次の6種類があります。
これをそのときどきの言いたい内容に応じて、使い分けています。

この6つのパターンをうまく使い分けることにより、少しずつ中級
レベルのゾーンにレベルアップしていくことができると思います。

もちろんこの「~と思う」の表現一つで、中級の仲間入りができる
という訳ではありません。

主要なフレーズについて、これと同じようにニュアンスの違いを使
い分けることができるようになると・・という意味です。


■6つの「~と思う」表現
「~と思う」表現の6つのパターンは、次の通りです。

  ・ I think …
  ・ I guess …
  ・ I hope …
  ・ I wish  …
  ・ I expect …
  ・ I'm afraid …

それぞれの意味と使い分けですが、

think  :「~と思う」自分の考えを表すための最も一般的な表現です。
guess :「~ではないかと思う」ということです。推測を表すときに
      使います。

hope  : 「(望ましいことになったらよい)と思う」ということです。
      つまり、その良い内容が次に続きます。「~だと良いですね」
      というような表現にもなります。

wish  : 「(~であればよい)と思う」ということ。つまり願望を表
      しています。

expect : 「~だろうと思う」という意味になります。予測や推測を表
        しています。

I'm afraid : 「(残念だが)と思う」となります。相手の希望・要望・
        期待に沿えないことを伝えるための表現となっています。

    ★think, guess, hope, expect のあとには接続詞の that が続き
      ますが、口語ではほとんど省略されます。

以上のように「~と思う」という表現にも、6つのパターンがあること
がわかってから、オンライン英会話レッスンで使い分けるようにしま
した。

すると何となくニュアンスを使い分けれるようになって、少しだけ自分
のレベルが上がったような気になったものでした。
(2年ちょっと前です)


2012年12月20日木曜日

イエスかノーかを最初に明確にして話す

日本語を普通に訳してしまい、間違った表現で言ってしまうことがあります。


■間違った言い方の例
例えば、次のような日本文があります。
  「彼は元気ではないと思う」

これを英文にすると、どう言うでしょうか?
  I think he is not well.

このように言ってしまうことがありますよね。

これは英語を話す人間にとっては、かなり奇妙な表現に聞こえるようです。
普通は言わない表現のようです。

「彼が元気でない」か「元気である」のかは、わたしは推測はできたとして
も、はっきりと断定ができることではないのです。

このような場合には、次のように表現するのが普通のようです。
  I don't think he is well.


■自分の判断を先に
まずは自分の判断を優先させて、
 「わたしは思わない、彼が元気だと」
というように言うのです。

もしもこの逆だったら、
  「わたしは思う、彼が元気だと」

  I think he is well. となります。

つまり、まずは自分のことで、はっきり言う必要があるということです。

自分は「思う」のか「思わない」のかを、きっちり先に断定して言うべきだ
ということです。自分のことなのですから、明確に断定できるわけですね。

彼の状態に対するわたしの意見は、
  I think ~

  I don't think ~
の2つしかないのです。

否定や肯定をしなければならないのは、わたしの意見の部分についてだと言
うことです。


■日本語の会話の場合
日本語の会話では、「…が良くないと思う」とか、「…が良いと思う」とい
う言い方をするので、ついその形をそのまま英文に持ってきてしまいがちで
す。

しかし、それでは英語としておかしな言い方になるのです。

このことは think だけに限らず、話し手の判断や思考を示す動詞の全てに
言えることです。


■2つの例
例を挙げると、
  「あの人は、フランス語は話せないと思う」
という場合は、次のようになります。

  I don't think he can speak French.
 わたしは思わない、彼がフランス語を話せると

次のようには、言わないのです。
  I think he can't speak French. 
 わたしは思う、彼はフランス語が話せないと


ここでもう一つの例です。
  「わたしは彼が元気ではない、とは思わない」
という場合は、どうでしょうか。

これは、
  I don't think he is not well.
と言うでしょうか?

この文は文法的には間違っていませんが、英語としてはどこかおかしな感じ
になります。

こういった文は、すっきりともとの否定形を肯定形に変えて、
  I think he is well.

と言ったほうが、ずっと明確でわかり易いですね!

2012年12月15日土曜日

海外で電子手帳は役に立ったか?

わたしは何度も海外に行っています。
そしていつも電子手帳を持っていってました。

その「電子手帳」は活躍したのかどうか、もしも活躍したのならどう
いうところで活躍したのか・・。


以前、海外へ2回赴任し合計4年ほど海外生活をしていました。
そしてまた、それ以外で20回以上海外出張をしています。

海外では多くの場合、英語を使ってコミュニケーションをします。
そのためいつも電子手帳を持っていっていました。

そして肌身離さず・・・


・・という訳ではありませんでした。

結論から言うと、
 ・高機能な電子手帳はあまり使いませんでした。
 ・小さくてコンパクトな電子手帳はよく使いました。
 ・そして自分で作ったミニノートはもっとよく使いました。



これはあくまでもわたしの場合ですが、いつも海外へ持っていくのは、
次の4つ。

1)ノートパソコン (少しコンパクト= Let's Note)
2)電子手帳   (高機能    = Canon、手書き入力、音声付)
3)電子手帳   (コンパクト   = セイコー電子、)
4)ミニノート    (手作り、調べたものをメモし復習)




ノートパソコンはホテルやアパートでよく使いました。
一番使い勝手が良いので。

高機能電子辞書はほとんど外部には持ち出しませんでした。
大きくて重たかったため。

外へ遊びに行くときは、カバンなどは持って行かなかったので。
持って行くのはポケットに入るものだけ。唯一使ったのは、手書き入力
が必要なときだけでしたね。

なのでいつも持ち出すのは、簡単にポケットに入るコンパクト電子手帳
とミニノート。

外出した時には、しっかりと調べたり微妙な違いを確認するなどのこと
はほとんどありませんでした。仕事で契約するような重要な局面で英語
を使う訳ではなかったので。

基本的なことはわかっていてある程度のことは話せるので、時折わか
らない単語について、簡単に調べるという程度でした。

どうしても単語が思い出せなくても、それを2~3の短文で説明するこ
ともできたので。どちらかというと別の言い方で説明したりしたあとで、
すぐに最適な単語は何だったのかと、復習をするための使い方が多
かったですね。

自分の経験から言うと、必要が出たときにすぐに調べて頭にインプット
し、それをミニノートに書いてあとで何度も復習するというのが、一番
記憶に残るやり方だったように思っています。



2012年12月11日火曜日

否定形でシンプルな言い方をする

英語であることを言う場合、肯定形の文で言うこともできますし、反意語
を使って否定形の文で言うこともできます。

そのときの状況によりますが、否定形で言った方がシンプルな英文となる
ケースが多々あり、覚えておくとむずかしい文を簡単に話せるようになる
ことがあります。

今日は、その例について説明します。
日本語の肯定文を英語の否定に代える場合を考えてみます。

今から挙げる日本文を、瞬間的に英文に言い換えてみてください。
よろしいですか?
      ・
      ・
      ・
 「わたしは一人っ子です」
      ・
      ・
      ・
いかがでしたか? サッといえましたか。


■例1:「一人っ子」
これを通常の英語で言うと、次のようになります。
  I am the only child.

しかし、普通の日本人には、「一人っ子」が the only child であるとは
なかなか思い浮かびません。

そこで、「一人っ子」をどう言い換えて、相手にわかるように伝えるかで
す。

このようなケースのときに、言い換えて言えるか、あるいは言えないかが、
その人の会話力のレベルを示す尺度の一つになります。

その対応方法の一つが、「肯定を否定に書き換える」というやり方になり
ます。

  「つまり、逆にいってみたらどうなるかを考えてみるのです」

そう考えてみると、「一人っ子」は「兄弟がいない」ということだと気が
つきます。そうすれば今の英語は、次のように言い換えられます。

  I have no brothers or sisters.

随分、わかり易くなりましたね。

最初に「一人っ子」などという言葉に囚われたため、迷ってしまったわけ
です。最初から男の兄弟も女の兄弟(姉妹)もいないと考えれば、とくに
迷わずに言えたのではないでしょうか。

会話の中では、結構最初に思いついた日本語の表現に惑わされることがあ
ります。そういう場合は、このように頭を働かせて違う角度から言うよう
にすることが、一つのコツになります。

ちなみに、sisters を加えたのは、日本語では兄弟という表現に女性も含
まれる場合がありますが、英語では brothers は男性に限られているから
です。

ですから、姉妹を表す sisters を加えたわけです。細かいことですが、
こういったことを忘れると、思わぬ誤解が生じることもありますので、
注意した方が良いでしょう。


■例2:「平気な顔」
少々とっつきにくいかもしれませんが、英語の否定形の慣用的表現に、
面白い例がありました。

ある小説に、
  「あなたは、平気な顔をしていればいいわ」
という文がありました。

「平気な顔」という表現を、英語で言うとどう訳すでしょうか?

これも一瞬考え込んでしまいますよね。
このようなケースは、本当に何度も出くわします。

その小説では

  You can pretend that nothing is wrong.

あなたは振りをすることができる/何もない(悪くない)・・です。

「平気な顔をしていればいい」というのを、
「悪いことは何もないふりをしていろ」と、

否定表現の Nothing is wrong. を使って、うまく表しているわけです。

これは「平気な顔」というのが英語にしにくかったので、あえて否定形を
使った例になると思います。

このように、肯定形でむずかしい表現になりそうな場合、逆の否定形にし
て文を考えてみるというのも、うまい英訳の一つの方法なのです。


2012年12月8日土曜日

NHK World Radio News を朝の目覚ましに

最近、もう一つ素晴らしいすき間時間の利用法を思いつきました。
「何だ今頃、そんなことか。もうすでにやっているよ!」
と言われるかも知れませんが。

ですが、自分にとってはここ最近になって、自然に出てきたアイデアで
あり、やってみて結構効果を感じているものなのです。

それは何かと言うと、朝の起床用目覚ましをベルを止めて、
 「NHK World Radio English News
にしたのです。


■準備作業
前日の夜に NHK WORLD RADIO JAPAN にアクセスして、
英語ニュースをダウンロードします。





赤い矢印を左クリックすると、次の画面が出てきますので、さらにその画面
の赤い矢印を右クリックして、「名前を付けてリンク先を保存」をクリック
します。

すると英語ニュースが english.mp3 というファイルでダウンロードされます。
そのあとmp3プレイヤーにコピーし、起床時間をセットしてから眠ります。


■翌朝の起床
朝6時になると自動的に英語ニュースがかかり、前日のニュースを思い出し
ながら、ゆったりと聞き入ります。

ニュースは14分間流れますのでそれを聞き終わったあとで、起床するよう
にしています。

英語ニュースの内容を理解しようと集中し始めると、頭は自然に活発になり
目が覚めてきて、起きれる態勢が整ってきます。

わたしはこのように、できるだけ構えないで自然な状態で英語を勉強したい
と考えていて、あらゆるすき間時間をうまく使ってレベルアップを図りたいと
思っています。

1日の中にはいろいろなすき間時間があるので、それをすべて英語環境にし
て、より多くの時間、自然に頭を英語モードにするように心がけています。


2012年12月4日火曜日

効率の良い英語の勉強法=忘却との戦いに勝つ

わたしにとって英語勉強をやる上で最大の障壁は、「忘れる」ということ
に尽きます。

せっかく苦労して覚えても少しの間やらないでいると、それこそあっとい
う間に忘れてしまうからです。

せっかく英語力を伸ばそうと少ない時間を工夫して勉強しても、それが
一向に身にならないのです。

へたをすると、要領の悪いやり方だと少しくらいの勉強では、むしろ
マイナス側の成果となりかねません。

これは勉強しようとするものにとって、悲劇ですよね。

あっという間にモチベーションが落ちて、継続を断念、あきらめの境地
となってしまいます。


■忘却との戦い
わたしは中高年になってから英語勉強を再開したので、特にこの忘却
との戦いが主戦場となってきました。

そのような状況の中で少しずつでも成果につなげていくには、そのやり
方についてよく考えておく必要がありました。

「どういうやり方をしたら、継続的に英語力を伸ばせるのか」です。



■結論からいうと、
1)長時間集中しての勉強はしない
        1回に3時間連続してやる・・などはダメ

2)細かく分割して、簡単な一つずつを取り組んでいく
        長くても20分程度の内容に

3)一つ一つの間には休憩を入れる
        平日は20分×1回(もしくは20分×2回、途中休憩20分)
        週末は20分×3回、途中休憩20分(+DVD鑑賞×45分)

4)かならず内容をノートに書く
        20分の内容を1ページまたは2ページに(1P単位)
        手で書く(より記憶に残したいため)

5)新しいところを勉強する際は、必ず前回の復習を行う
        わずか2~3分程度で、サッと目を通す
        時にはサッと音読する

というように、取り組んできました。


■一番大事だと思っている点
上に書いた中で一番重要だと思っているものは、次の3つです。

  ・細かく分割して取り組むこと   (1回の負担を軽くする)
  ・ノートに書くこと           (どこででも復習できる)
  ・毎回、サッと前回の復習をする (これが忘却への切り札)

朝のウォーキングではSIM英語を聞きながら、
通勤途中の車内ではリピーティングをしながら、
・・すき間時間を活用しています。

そして夜は上に書いたようなやり方で、フレーズやイディオム、例文と
いったところを学習しています。


■その効果は
おかげで少ーしずつですが、英語力がついてきていることを実感して
います。

週に2回やっているオンライン英会話レッスンは、楽しく会話ができて、
詰まることが本当に少なくなりました。

また、毎年腕試しにTOEICを受けています。特に受けたいと思ってい
るわけではないのですが、ある点数以上を取れると、会社から英会話
教室などへの授業料の援助が受けられるようになるからです。

いつもまったく受験対策勉強は無しで、ぶっつけ本番での受験をして
いますが、ここ数年、毎回50~70点ずつ増えていっています。


2012年11月29日木曜日

リピーティングの効果をまとめると

リピーティングをやり始めてすでに半年以上たっていますが、いろいろと効果
を実感しています。何事も継続してやれば、効果が出るものですね。



■期待される効果
ザッとリピーティングの期待できる効果を挙げてみると、
  ・話の題材(ネタ)が増える
  ・シーンごとの話し方、文例(文の構成など)を知ることができる
  ・英語が聞き慣れる(英語耳ができていく)

  ・リスニング力がアップ
  ・発音が良くなる
  ・リエゾンで変化した部分が聞き取れるようになる

  ・補足表現を覚え活用できるようになる
  ・頭が英語モードになり易くなる
  ・音声⇒イメージ⇒意味をそのまま理解(×日本語)

などのように、いろいろとあります。

しかし、それらを全て意識して取り組むのは疲れてしまいますので、わたしの
場合はできるだけリラックスして、自然体で取り組むようにしています。

つまり、あまり意気込まずに「生活の一部をやる」的な感じで、力を抜いて取
り組んでいるということです。(継続を重視しているからです)


■自分で感じている効果
一般的な効果は少し置いといて、自分にとって本当にこの中で一番効果があ
ったと感じているのは、次の2つのことです。

  ・リスニング力アップ(英語耳のレベルアップ)
  ・会話力アップ=補足表現力アップ(活用できるストック増えたこと)

当然かも知れませんが「この部分をレベルアップさせたい!」と、自分で強く
意識してトレーニングした部分でした。

もう少し具体的に、どういうときに効果を実感したかと言うと、
  ・英語ニュースを聞いたときに、内容の聞き取り/理解度がアップした
  ・オンライン英会話レッスンで聞き逃しがほとんどなくなった
ということです。


■英語耳について
英語耳というのは、あるトレーニングをしていて、ある日を境にして突然聞こ
えるようになるということではないと思っています。

やはり2つあって、
  ・いろいろと単語・フレーズ・表現などを勉強し蓄積してくると、
    まったくわからなかった音声が、(突然と感じるだけですが)意味をもって
    聞こえるようになってくるということ。

  ・もうひとつは同じ単語・表現などをある程度以上何度も聞くと、その単語が
    あたかも日本語のように(日本語と同じように)、翻訳せずにそのまま意味
    が理解できるようになるということです。(同じことを言っているかも?)

人間というのは、何度も聞いていると途中の面倒なことは省略して、瞬間的に
結果を導き出すように頭が働くものです。

これを条件反射という言い方をしたりすることもあります。
野球の千本ノックと同じですね。勉強というよりも訓練という方が、適切かも
知れません。

リスニングも同じです。
最初は意味を日本語に翻訳をしていても、何度も聞いていると条件反射のよ
うに、音声を聞いただけですぐに結論が浮かぶようになります。

 「音声⇒翻訳⇒意味理解」が「音声⇒意味理解」のように。

本当は、
「音声⇒イメージ⇒意味理解」というように、イメージで理解するようにした
方が良いのですが。これが「音声⇒イメージ+意味(同時理解)」となります。

イメージが意味も一緒に含むようになった感じですね。


■英語の日本語化(?)
毎日何度も何度も繰返し聞いていると、いろいろな単語やフレーズで、このよ
うな現象が起こってきます。音声を聞いた瞬間、意味がわかるようになるので
す。

前にも述べましたが、「グッドモーニング」「グッドラック」のようなものですね。
このようなものがどんどん増えてくる感じですね。

わたしはこのような感じで、英語をそのままの形で意味をとらえています。
また、途中にイメージが湧いて、そのイメージで即、意味を掴むものもありま
すが。

このような状態になったことが、「英語耳」ができたことに相当すると思うの
ですが、どちらかというと日本語化した英語が増えたという方が、より適切で
はないかと思います。


まとめると、いずれにしろ同じものを何度も何度も繰返し、頭に/口に/体
に沁み込ませるということが重要なのかなと考えています。

そのためには、勉強としてではなく「習慣にすること」だと考えています。

2012年11月23日金曜日

スピーキングを意識したリピーティングのやり方

最近、応用力を意識したリピーティングのやり方をやっていると書きましたが、
少しわかりにくかったと思いますので、具体的な例を挙げて説明したいと思います。


■今週やっている話題
現在、やっている話題は、ロシアのサンクトペテルブルクにあるエカテリーナ宮殿
のことが書かれた話となっています。

その英文は次の通りです。

The Catherine Palace is located near the city of St. Petersburg, Russia.
It wa completed in 1756.
More than 100 kilograms of gold were used to decorate the building, and many beautiful statues were placed on the roof.
Until the beginning of the 20th century, the palace was used as a summer home by the Russian royal family.
Now, it is a major tourist attraction.

1)エカテリーナ宮殿は、ロシアのサンクトペテルブルク市の近くにある。
2)それは1756年に完成された。
3)建物を装飾するために、100キロ以上もの金が使われ、
4)多くの美しい像が屋根の上に配置されている。
5)20世紀初頭まで、宮殿はロシア王室に夏の別荘として使われていた。
6)現在は主要な観光名所となっている。


■1:まずはリスニング
最初は何度もリスニングして、意味をしっかりと把握します。
むずかしい文章はあまりないので、内容の把握はさほどむずかしくはないのですが、
ここで聞き取りにくかったのは、次の部分でした。

Catherine Palace
    こういう類の固有名詞は、意味のある何かの単語なのか固有名詞なのかが最初
    はわからないケースが多い。2~3回目に Palace が聞き取れたため、どこかの
  宮殿なんだな・・とわかりました。

were used to
    ネイティブの発音が悪いと言いたいけど(そうではないはず)、このようなス
  ペルではなく、reused と聞こえて、なぜ?・・となってしまった。

were placed on
    これも上と同じで、replaced と、最初は聞こえました。よくよく聞くとわか
    たのですが。

the Russian royal family
  なぜかはわからないが、最初は royal family が oil family と聞こえた。
  palace の単語があるので、royal だろうと軌道修正し、意味を納得。

・a major tourist attraction
    これがよく起こるリエゾン(リンキング)の部分です。
    tourist attraction が「ツアリスト・アトラクション」ではなく、「ツアリスト・トラクション」
    と聞こえました。「アトラクション」ではなく「トラクション」。催し物ではなく牽引力。

    何となく意味が通るので、最初は間違えてしまいました。しかし、やはり意味が少
    しおかしいと思いつつ、子音のあとの母音が消えているのではと考えながら聞い
    ていたら、 attraction に思い至りました。

★このようにリエゾンの問題は、実際にその部分に何度も突き当たり、耳と頭で理解
   してそれを蓄積していくと、素早く正しく聞き取れるようになるのだと思います。


■2:原文リストと比較、音読
発音が不明確だったり、リエゾンのために聞き取りにくい部分について、原文リス
トと照合させて内容をよく理解。そして、リストを見ながら音読をしっかり繰り返
します。


■3:シャドーイング、リピーティング
適当な意味のかたまりごとにポーズのはいった音声データ(CD)を使いながら、
シャドーイングをやって、さらにリピーティングを繰り返します。

・このときに文をしっかりと暗記
    日本語訳文の先頭の数字のように各文に番号をつけて、それぞれを覚えます。
  全部で6つの文の集まりだとわかり、何番目かを意識して覚えます。すると、
    6番目は・・すぐに Now, it is a major … と引き出せるようになります。

  そしてここがポイントですが、
    実はそれらの文章をしっかり間違えずに覚えること・・はあまりこだわって
    いません。

・次のような要素を、しっかりと頭にインプットするようにしています。

    -- is located near --           (場所に)ある/位置する
    -- was completed in --           に完成された
    until the beginning of the 20th century  20世紀初頭まで
    by [the Rossian royal family]       ~によって
    as [a summer home]             ~として

 ここにはありませんが、
    when --- するとき、 while --- する間、 during --- の期間に
    after ---- のあとで、 before --- の前に ・・・・

  などのような補足表現を、しっかりと使えるようにすることは、話の幅を広
  げる上でとても大事なことだと思っています。

 他に、単語の復習も。
    decorate          装飾する
    major tourist attraction  主要な観光名所

  つまり上に挙げた要素(単語)は、すぐに自分の表現として使えるよう、
  しっかり意識して、強くインプットするということですね。


■4:主語/名詞入れ替えトレーニング
最後に主語の入れ替え、そして目的語の名詞を自分に関する単語に入れ替えて、
それぞれの文章をリピーティングします。

The Catherine Palace is located near → My home is located in
by the Russian royal family → by the relatives of my wife
         ・
         ・

以上の内容を短時間でやるときつくて続かないので、ゆったりと気楽に1週間を
かけてやっています。


※使っている下記教材より引用させていただきました。:
    音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著

2012年11月20日火曜日

効果的なリピーティングのやり方について

音読をするとリスニング力がアップすると言われています。

しかしわたしは、SIM英語をしっかり取り組んでから、あまりリスニングで
困ることはなくなったので、スピーキング力の方に力を入れて練習をしていま
す。

音読パッケージ(中級)をやるにあたり、実際はどうやっているのかを、参考
に書きたいと思います。

まず音読パッケージに付いてくるCDですが、通常のポーズが入っていないも
のと、適当な場所にポーズが入っているものの、2種類の音声データが入って
います。

前にも述べましたが、あれもこれもというのは大変なので、わたしはリピーテ
ィング用の、適当な場所にポーズの入ったものを使っています。


具体的なそのやり方は、次の通りです。

1)まずはリスニングを行い、その意味をつかみます。(1日目:通勤時)

  何回でどのくらいまで理解できるか、自分のリスニング力をテストします。
  1回で80%以上を理解するよう、集中して聞くようにします。

  1文の意味を日本語的に並べ替えて、翻訳してから理解するということはや
  っていません。(やらないようにすべきだと思っています)

  再生された順番に、一区切りごとに意味をそのまま理解していくようにして
  います。

  音声を再生→ポーズ:音声データをそのまま理解→次の音声を再生→ポーズ
  :音声データをそのまま理解→・・・・

  というように、英語の語順で1区切りごとに意味をそのまま理解するように
  しています。

  SIM英語の「スキップ」にあたる部分です。

  余談ですが、SIM英語は結構教材費が高いので、この音読パッケージの
  ポーズ付きで代用するのも良いかも知れません。

  ちなみにわたしは毎日ウォーキングのときに、150%の速度の「スキップ」
  を聞いています。なので音読パッケージの速度は、少し遅いと思えるように
  なっています。


2)リエゾンなどでわからない部分を、原文リストを見て確認(1日目の夜)

3)原文を使い、音読をとにかく100回やります。(1日目、2日目の夜)
  (この時点で文はほとんど頭に入ってしまいますが・・)

4)通勤時の車の中で、シャドーイングを行います。(2日目:通勤車中)


5)リピーティングを実施(3・4日目:通勤時)

  このときに確実に文を覚えるようにしています。つまり暗記してしまいます。
  ただし、ただ全文を暗記するというのではなく、まずは覚えるためそれぞれ
  の文に番号をつけて覚えるようにしています。

  1→○○文  2→△△文  3→◇◇文 ・・・ というように。

  つまり番号の数だけ記憶の引き出しを用意して、どの引き出しにどの(基本)
  文が入っているのか・・と意識して覚えています。

  このようにすると、どの文でもすぐにサッと頭の中に出せるようになります
  ので。4番の文は・・□□文・・・と瞬間的に言えるようになります。


6)主語を「自分」に入れ替えてリピーティング(5日目:通勤時)
    さらに目的語の名詞も入れ替えて練習を行います。

  ⇒自分で自由に文を作る練習となります。


進むスピードは、1週間にたった1つのパラグラフ(話題)です。
しかし、徹底的に繰り返して練習を行い、それらの文章を強く頭に焼き付け、
実戦ですぐに活用できるよになることを心がけています。

せっかく勉強しても、理解しただけで使えるようにならなければ、ほとんど
「意味がない」・・から。


■注意点
文をそのまま暗記するように書いていますが、文をそのまま暗記することには
こだわっていません。

暗記した文をそのまま話すようなチャンスは、ほとんどないので。

注意している点は、とにかく「基本文型(文頭)」「フレーズ(動詞+目的語)」
「補足表現(副詞、時、場所)」「接続詞」を意識して、覚えるようにしてい
ます。

文を作る際の構成要素ごとに、分けて覚えるようにしています。

つまり、自分で使える駒を増やしていく・・という観点から、使えそうなものを
頭に強くインプットするようにしているということです。

文をそのまま暗記するのではなく、「文型」「フレーズ」「補足表現」の駒を増
やしていくということ。

この考え方で取り組むと、応用力がついて会話力が必ずアップしていきます。
オンラインレッスンなどの実戦をやっている方は、その効果を感じることができ
るはずです。

参考にしていだだけると、うれいしいです。

※使っている教材:
    音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著

2012年11月17日土曜日

リピーティングで一番苦労したのはリエゾン

初心者向けの英語講座などでは、1語1語きちんと単語が発音されます。
しかし普通の会話では、鎖のようにつながって、次から次へと流れてきます。

例えば、in a few days (2、3日のうちに)は「イン・ア・フュー・デイズ」
ときちんと発音されれば、聞き取るのも簡単です。

しかし、普通は「イナフューデイズ」というように、「イン」と「ア」がつながって、
1語のように聞こえたりします。

そのため、文字で読むと簡単な文章でも、耳からだとさっぱりわからないと
いうことも起こります。


リエゾンリンキング
このような音がつながることを、「リエゾン」とか「リンキング」と呼び、いろ
いろなケースがあります。

欧米人の会話の中で、特に目立つケースをまとめてみました。

①単語の最後の子音字が、次の単語の母音字と結びついて発音される場合。
  after all は「アフター・オール」ではなく、「アフタール」
  at all    は「アット・オール  」ではなく、「アトール  」と聞こえる。

② reported that や with the のように、子音字 d または t が、 th 音で始ま
  る語に結びついて発音される場合。
  「リポーティザット」「ウィザ」と聞こえる。

③別の単語の最後と最初に来る子音字が結びついて発音される場合。
  Good day, top part などは、「グッデイ」「トッパー」となる。

④ d-t、d-y、(t-a)、t-y、などか結びついて発音される場合。
  and to, would you などは、「アントゥー」「ウッジュー」となる。


■最初はどうしても聴き取れず
リズミカルに話すスピーチなどの中では、普通は弱く曖昧に発音され、前後の
単語とつながったりもします。ごく普通の日本人であるわたしの耳では、なか
なか聞き取れないことがありました。

1つの話題(5~7文)に、1~2箇所くらい聞き取れない部分があり、時には
何度聴いてもわからなくて原文のリストを見て初めて、「な~んだ」となること
もありました。

知っている2つの単語なのですが、うまくくっついてあたかも別の単語のよう
に聞こるからです。

最初のころは、2つの単語がくっついて別の音に聞こえているなどと、まった
く考えもしませんでした。なので聞き取れなくて当然だったと思います。


■しかし少しずつ変化が
しかしくっつく現象のことを知り、そして繰り返し注意しながら聴いているうち
に、「もしかしてあの単語がくっついているのでは」と、だんだん分かってくる
ようになりました。

そして何度も聴いて少しずつリエゾンが頭の中に蓄積されてくると、だんだん
聞き取る能力がアップしていきました。

繰り返しインプットすることにより、頭の中に回路が出来上がっていったのだ
と思います。

聴き取れない部分を、どういう単語がどうくっついているのかをよく理解し、
それを蓄積していくことが重要です。

こうしたリエゾンがうまく聴きとれるかどうかで、聞く力も大きく分かれること
になります。

まずはしっかりと聴いて、耳を鳴らしていくことが大事ですね!

2012年11月13日火曜日

中級音読パッケージでリピーティングのすすめ

前回の記事で音読パッケージには初級と中級の2つがあり、初級より中級の
方が良い・・と書きました。

今回はその補足をしたいと思います。

わたしは通勤時間のときに、音読パッケージを使いリピーティングをしている
というのは、前回述べた通りです。

もしもリスニング力のアップだけ絞るのであれば別ですが、スピーキング力
のアップも一緒に取り組みたいと思うのであるのなら、最初から中級の方を
やることをお勧めします。


■初級と中級の違い
というのは、初級より中級の方が暗記するのには取り組みやすいと思ってい
るからです。

初級の方は1話題あたり12から14の文数となっています。
それに対して中級の方は、1話題あたり5~7の文数となっており、それほど
むずかしい文章を使ってはいません。

構成するセンテンス数が5~6文の方が覚えるのにはやり易く、確実に進捗
させやすいからです。あとで記憶から引き出すのにもやり易いと思います。

使用しているセンテンスを見ると、初級は若干、文法的に簡単なような気が
しますが、レベルの高い文も結構入っています。

一方で中級の方は、特別初級よりレベルの高い文を多く使っているとは思え
ません。

何で中級なのか、どこが初級よりむずかしいのかを、ほんの少しだけ感じる
という程度なのです。


■取り組み易い中級と例文
よって、センテンス数が記憶するのにちょうど良い数である、中級の音読パ
ッケージで、最初から取り組むことをお勧めしたということです。

初級、中級それぞれ参考に一つだけ例を上げますので、比べてみてください。
以下、引用です。

◇初級:

Male, 40, accountant
My job is quite stressful.
So when I get home , I am often exhausted.
After I take a shower or a bath to feel refreshed, I open the fridge
 and take out a bottle of wine.
I pour wine into a glass and take the first sip.

This is the moment I have looked forward to all day.
Then I turn on the stereo and move to the sofa.
I usually play jazz.
It's my favorite.
I make myself comfortable on the sofa and enjoy my wine
 while I listen to music.

Soon I begin to get a little tipsy.
I feel that wine and music together sink into me like a tender drizzle
 and that all the stress flows out of me.
This is the happiest time of the day for me.
After this I can drift off to a sound sleep to get myself ready for the
 next day.


◇中級:

Miranda went jogging around a lake near her college yesterday morning.
While she was running, she saw some students in sailboats on the lake.
They were members of the college sailing club, and they were having
 their morning practice.
It looked like fun, and Miranda decided that she wanted to join the club,
 too.
She is going to call the coach today to get some information about it.


音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著 より
   引用させていただきました。



2012年11月11日日曜日

英語力が飛躍的に伸びる「3つの習慣」

ある記事に英語力が飛躍的に伸びる「3つの習慣」について、書いてあり
ました。

それは、次の3つだと。
  1)音読する
  2)多読する
  3)英語表現を覚える

さらにこの中でも、最も重要なのが1)の音読であると書いてありました。
その理由は、音読によってリスニング力が強化されるから・・と。

リスニングができなければ外国人の英語は聴き取れず、尋ねられたこと
に対して答えることもできません。スピーキングの前に、まずリスニング力
をつける必要がある。

・・という理由でした。

リスニング力をつける具体的な方法は「音読」
  ・まずキーワードを聴き取る
  ・そのキーワードから状況を思い浮かべる
  ・イメージで内容をとらえる
  ・そして、すべてを聴き取らなければいけないということはない

・・と。


■リスニングとスピーキング
リスニング力が非常に重要であることは、重々わかっています。

しかし、いつもオンラインレッスンでフィリピンの講師と英会話をしている
わたしとしては、スピーキング力も同時に伸ばしたいと考えていました。

あれもこれもと、複数の教材を分けて勉強するのは大変です。

加えて、学習をできるだけ無理なく継続して取り組みたいと思っており、
そのためには、隙間時間をできるだけ活用しようと考えていました。

それで、いつもやっているリピーティングと音読をやる中で、何とかして
スピーキングも伸ばせるようにしたいなと考えました。


■結論
そして、考えた末の結論は、
現在やっている音読パッケージを使ってのリピーティング練習のやり方
を少し工夫してやれば、スピーキング力も一緒に延ばせるだろう・・でした。

そのやり方は、次の通りです。

1)音読パッケージの中から自分の身につけたい話題をピックアップ
      使うものは中級編。初級編と比べ特にむずかしくなっていない。
    1つの話題の文章の数が少なく適当(5~7文/話題)
      (参考:1冊に90話題が載っています)
    そのため暗記し易い
    最初は5つの話題をピックアップ(少しずつやるのが良いと思います)

2)リピーティング用の各フレーズ間に休止が入っている音声データを使う
      (英語の語順で理解していく)
3)それを1枚のCDに書き込む(mp3プレーヤーでもOK)
4)音声データの英文リストを本からコピー

そして、通勤途上の車の中で、
5)リスニング/シャドーイング/リピーティング/音読/よく使われる
    表現・フレーズを暗記


までを繰り返します。

1つの話題は6文程度なので、だいたい1~2日で無理なく暗記すること
ができます。

通勤時間は片道30分で、約10分はニュースを聞いて、残りの20分を
英語の時間にしています。

そして全文を完全に暗記できたら、
6)主語入れ替え/目的語などの名詞を入れ替え(自分のこととして)

・・・を何度も何度も繰り返します。

繰り返すことで頭で理解するだけではなく、口で目で体で覚えるようにし
ています。このことを毎日の「通勤時間にだけ」続けています。

ゆったりと1話題を1週間で。
なので、無理なく続けることができています。


■仕上げと効果
そして仕上げは、その話題を膨らませて、オンラインレッスンでそのこと
について話し、自分のものになったかを確認するようにしています。

自分ではいろいろな話題について、3分間程度は話せるようになり、さら
に表現力が増えていくことを期待して続けています。

おかげで以前はあまり話せなかった「スポーツの話題」「健康の話題」
「アルバイトなど仕事の話題」「旅行の話題」「リゾートの話題」・・など、
自分の興味のある分野については、随分話せるようになりました。



■参考
使っているデータは、音読パッケージ(中級編) CD付 で、次のような文章
が載っています。

Mr. and Mrs. Thompson love exercise and often go jogging together.
Recently, they have also been thinking about changing their diet.
They have decided to reduce the amount of meat they eat.
They used to have meat nearly every day,
 but now they plan to eat fish instead at least three times a week.
They think this will be better for their health.


    ※ペレ出版、森沢洋介著 より引用させていただきました。

2012年11月6日火曜日

◆どうしても聞き取れない単語を聞き取るには・・

英語のリスニングをしていて、どうしてもわからない語句が出てくることが
あります。どう集中して聞いても、わかりません。

なぜ聞き取れないのでしょうか?

自分ではある程度のリスニング力があると思っていて、通常の会話では
ほとんど聞き逃すことはありません。

しかし、ネイティブの会話を聞いたときに、ときおりそのような語句が出て
くるのです。


■聞き取れない理由
それは聞き取れなくて普通なのです。なぜなら単語が変化して、自分の
知らない単語(発音)のようになっているのですから。

ケースは2つあります。

一つは、2つの語句がくっついて発音されることにより、一定の法則に従
って違う別の単語のように発音されるもの。


そしてもう一つは、定冠詞などと語句がくっつくことで、語頭の一部が省略
されて発音されるもの。結果として、別の単語のように聞こえるものです。

まあ、パターンとしてはどちらも別の単語のように聞こえてしまうもので、
同じなのですが。

この2つは、そうなるルールというか法則性を知り、数をこなすことにより、
聞き取れるようになっていくものです。

その法則を知らないと、正確に聞き取ることはかなりむずかしくなります。
非ネイティブでは、聞き取れなくて普通だと思います。

今日は語句の一部(語頭)が省略されるケースについて、書きます。


■省略される例
明治時代の人は、アメリカ人のことを「メリケン」と言っていました。
当時の日本人にとっては、アメリカ人が自分のことを、
  I'm an American.

といったときのアメリカンの「ア」が前の音とつながって落ちて(省略されたよ
うになり)、「メリカン」のように聞こえたからでしょう。

それがさらに「メリケン」と、日本語に移し替えられたのだと思われます。
その名ごりは、「メリケン粉」や「メリケン波止場」などの言い回しにしのばれ
ます。

このように、アメリカンを知っていれば、そこから「メリケン」の由来を推測す
るのは、そんなにむずかしいことではありません。

しかしながら、逆に「メリケン」に近い発音からアメリカンを思い浮かべるの
は、英語を聞き慣れない人にとっては、それほど簡単ではありません。


■ほかの例
日本の学校英語は、どうしても「読む」ことが中心なので、文字が主体にな
っています。そのため、英語を聞くときも単語の発音をスペリングの形で思
い浮かべようとします。

英語では、先のアメリカンが「メリケン」と聞こえたように、語頭の a はほと
んど聞こえないことが多いのです。

例えば、above は「バブ」、appeal は「ピール」、officialは「フィシャル」
のように聞こえます。

同じように発音記号(i)も、まず聞こえません。

enough は「ナフ」に聞こえます。だから、聴いていてわからない単語があっ
たら、語頭に母音を付加してみるのも一つの手だと言えるでしょう。

日本人の中には、(a) は「ア」、(i) は「イ」と思い込んでいる人が多いですね。

これは、1文字1音の日本語の音から来るものなのでしょう。
実際この二つの音が発音されたとき、日本人の耳には、ほぼ同じように聞
こえるのです。

それに、語尾に d や g 、t などがくる場合、英語を母国語としている人たち
は、はっきり発音しないこともよくあります。


■英語放送が聞き取れない理由
英語放送がわからないのは、このように省略される文字や短い単語が多い
せいでもあるわけです。

こうした応答を間違えずに聞こうとするには、絶えずいろいろな種類の英語
に耳を鳴らす必要があるのです。



2012年11月4日日曜日

◆推理力が強い人は英語の上達が早い


英会話の上達が早い人は、推理力が強い人だと言われています。
あるいはカンを働かせる人で、そしてそれが鋭い人だと言ってもいいでしょう。


■推理する例
例えば、英語放送を聞いて次のように切れ切れに聞こえたとします。
Polaroid Company ----- new camera system -----

これだけわかれば、ポラロイドが新製品を発売するんだな、と見当がつきます。

次にテープで聞き直したら、three seconds がわかったならば、
「普通の写真なら1秒もかからないのだから、three seconds というのならもし
かして動画撮れるカメラかな?」

と推測をしたりします。ちなみに、全文は
The Polaroid Company has announced a new camera system that shows color
moving pictures three seconds after they are taken.

(ポラロイド社は新方式によるカメラを発表しましたが、これは撮影の3秒後に
はカラー映画が映せます)

先の推測は、まあまあいい線をいっていたことになります。

さらにテープを何回か聞いて、color moving pictures でもわかったら、ほぼ正
確に近い答えを出すのは、さしてむずかしい話ではないでしょう。

最初のうちは、英語を聞きながら、こんな感じで理解していけばいいのです。


■「L」と「R」の発音
日本人の聞き取りにくい音の中に、LとRの区別がありますが、これも勘を働か
せれば、解決することができます。

例えば、電気の話の中に「ライト」という言葉が出てきたとします。
light も write も日本人には同じように聞こえますが、電気の話で「書く」は
おかしいから、「明り」の方だろう・・と見当がつきます。

また、片方は名詞で、もう片方は動詞ですから、前後の関係からも判断すること
ができます。

このように、
  ・わかった単語から全体の意味を正しく推測する力を磨く

ことが、上達の秘訣であると思っています。


そして最後に、その箇所を英語のできる人に聞いてもらい、結果を確認すること
ができればなお良いでしょう。


2012年10月28日日曜日

◆初心者でも聞けるVOAスペシャルイングリッシュ

今日は初心者でも聞き取れるVOAのスペシャルイングリッシュという番組を、
紹介したいと思います。

2012年10月17日水曜日の記事、英語耳作るために大事な10のキーポイント
では、英語ニュースをBGMに聞くのが良いと紹介しました。

しかし、BGMで早い英語に慣れるためには良いのですが、内容を理解するに
は、少し重たいかも知れません。

本来は、英米人向けのものなので、よほど聞き取りに自信のある人でなければ、
内容を全て理解するのはむずかしいでしょう。

せっかく英語を”聴いて”モノにしようとしても、途中で挫折して自信をなくし
てしまったのでは、かえって逆効果になってしまいます。

話すスピードは早いし、知らない言葉が出てくるしで、初心者には少し荷が重い
と思います。


■初心者にもわかりやすい英語番組
そこで、初心者にもわかりやすい英語で話してくれる番組はないだろうかと考え、
いろいろと探してみたところ、とても良い番組がありました。

それは、VOA(Voice of America)のホームページにある「スペシャル・イングリ
ッシュ」です。

この「スペシャルイングリッシュ」という番組は、VOAのいくつもある番組の中で
も、特に英語を母国語としない人たちのために作られた番組です。

ですから、英語を聞きなれない人達のために、様々な配慮がされています。

日本人が英語を聞く上で最大のウィークポイントは、スピードと語彙の範囲だと
思います。


■英語不慣れな人たちへの配慮
その点、このスペシャル・イングリッシュでは、初心者向けに話すスピードを
不自然にならない範囲で落としています。

普通の英米人の話すスピードは、1分間に150語くらいと言われています。
それに対してこのスペシャル・イングリッシュでは、1分間に100語程度のスピー
ドになっています。

また、使用する語彙の範囲も、基本語としては1400語と極めて少なくなっていま
す。

中学生で1100語を学習するのですから、高一レベルの語彙があれば十分に聞
けると言うことになります。

まずは一度、じっくり聞いてみてください!

・VOA(Voice of America)http://learningenglish.voanews.com/


・スペシャル・イングリッシュのメニュー


・スペシャル・イングリッシュのニュース動画



2012年10月24日水曜日

◆英語NEWSをBGMにして潜在意識を調教

わたしは英語耳を早く作るためには、英語を聞くことに慣れる必要があると
思っています。

リスニングして内容を理解するということではなくて、「英語をただ聞くことに
慣れる」です。

実は、もちろんただ聞くだけというわけではなく、潜在意識に聞かせるという
ことです。

したがって意識して意味を翻訳して聞くということではなく、自然体の状態で
「音を聞くこと」に慣れる・・です。

意味はわからなくても、いいと思っています。表面意識ではなく潜在意識に
聞かせて慣れさせたいのです。

そうすればきっと英語を聞きやすい、あるいは咀嚼しやすい英語体質がで
きるのではないかと思っています。


■不思議な体験
昔、娘が小学5年の時、夜の就寝時に必ず英語教材のCDを聞いて寝るよ
うにしていたことがあります。

そのころは娘がまだ小さかったので、いつも一緒に同じ布団で寝ていました。
そしてその時に、ある不思議な体験をしたのです。

わたしが12時頃寝ようとすると、寝ていた娘が突然、声を出して話し始めま
した。よく聞いてみると英語です。

本当にネイティブと思われるような発音で、英文をスラスラと読み上げている
のです。本当にびっくりしました!

まさかと思って本人を見てみると、やはり寝ているようでした。

いつも寝るときにCDをかけて寝るのですが、本人が寝てしまったら自動的
に電源がOFFになるよう、スリープタイマーをセットしていました。

そしてそのときは、すでにタイマーが作動してCDは止まっていました。

ですからそのネイティブのような発音で英文を読みあげているのは、間違い
なく娘なのでした。

毎日毎日寝るときに英語のCDを聞くことにより、寝る瞬間の半ば無意識の
ような状態のとき、潜在意識に強く記憶されていて、いまそれが出てきたの
だと思いました。

この体験はすごくショッキングで印象的なものだったので、そのとき以来、
人間の潜在意識というものはすごいし、何か知らない活用の仕方があるの
だと思うようになりました。

そして、寝るときに英語のCDを聞き続けていた娘は、中学にいってからは
英語の成績は抜群でした。英語大好き人間になっていたので。


■わたしのリスニング練習
英語耳を作る上では、表面側でしっかりリスニング練習をしてレベルアップ
していくことと、あまり意識しないで潜在意識に英語を聞かせてなじませて
いくのが、大きな効果につながると考えています。

それでわたしは、現在まで次の3つのトレーニングを続けてきています。

一つは「朝のウォーキングのとき、SIM英語をリスニング(ヒアリング)」
二つ目は、「通勤途上の車の中でリピーティング」。
三つ目は、「夜、自宅で英語ニュースをBGMにしてヒアリング」。

本当は夜の寝るときに、娘と同じように英語CDをスリープタイマーをセッ
トして聞こうとしたのですが、カミさんからNGの要望があり断念しました。

SIM英語では150%の速度でskip(フレーズ間に空白が少し挿入されて
いる)をリスニングし、通勤ではリピーティングをやったり Pimsluer 英語
をやったりしています。

いずれも机に向かってまじめに勉強(リスニング)というやり方ではなく、
できるだけすき間時間を利用して何かをしながらやるというのが、わたし
のリスニング勉強のスタンスです。


■英語ニュースをBGM・・の効果
自分の部屋で潜在意識を意識して、英語ニュースをBGMにしてかけ続け
ていると、もしかして効果があるのでは・・と思えることがときどきあります。

ときどき知らない単語(音)がフッと頭の中に浮かんできて、あっこれは知
らない単語だ・・と気がつき、そのときにその単語を勉強して覚えるように
しています。

記憶に強く残すためとあとで復習ができるように、日時とその単語、および
調べたことを一緒にメモするようにしています。

自分で使いこなせるボキャブラリが増えていくと、おのずとリスニング力が
アップしていきますので。

なおBGMは英語ニュースではなくて、自分の好きなもので良いと思います。
とにかく英語環境を作り、どっぷり浸って潜在意識を調教です。

聞いているようで聞いていない、聞いていないようで聞いているですね。


2012年10月20日土曜日

◆意味はフレーズ単位で捉えるようにする

前回、まずは英語耳を作るために大事なポイントということで、10の重要
なポイント(だけ)をご紹介しました。

まだ詳細については書いていなかったので、引き続き説明していきたいと
思います。


■意味を捉えていく単位について
英語耳を作っていく訓練をする上で、とても大事なことがあります。
それは何かというと、意味を理解していくためのかたまりを、どうするかと
いうことです。

ある英語をリスニングするときに、単語単位で意味を理解していくのか、
それとも一気に全文を翻訳していくのかということです。

結論からいうと、わたしはある適当な長さのフレーズ単位で、意味を捉える
ようにしています。

例をあげます。

たとえば次のような文があるとします。

・ It is easy for me to drive a car.
  わたしには車を運転することはやさしいです。

この文章をどうやって理解していくかというと、次のように3つのパートに
分け、そしてその語順で意味を理解していくというふうにしています。

3つというのがポイントではなく、ある適当な意味のあるかたまりごとに、
というのがポイントです。

・ It is easy / for me / to drive a car.

英文をリスニングしているときに、各パートごとに瞬時にその意味を理解
していきます。

理解するというのは「日本語に翻訳する」ではなく「 意味を認識する 」と
いう感じです。

言い換えると、「 意味をイメージする 」というふうにも言えますね。

・ It is easy    / for me     / to drive a car.
   ↓             ↓              ↓
  それはやさしい / わたしにとって / 車を運転することは


■意味を掴む上で大事なこと
ここで大事なことがひとつあります。(自分で思っているだけですが)
意味を日本語に翻訳すれば、はっきりクリアに意味を理解できます。

しかし翻訳しないようにして、意味をイメージする(=感じる)というだけだ
と、クリアではないアバウトな感じでの理解になります。

少しもどかしく感じると思いますが、わたしはこの感覚に慣れていく必要
があると思っています。

それはなぜかというと、相手の速いトークスピードについていき、同じスピ
ードで理解をしていくためです。

いちいちクリアに理解して・・とやっていると、まったく相手のスピードには
ついていけません。

そしていずれは、あまりにも遅れてしまい、まったく意味が掴めない状態
になってしまいます。

最初はそのアバウトさがもどかしく感じられるのですが、何度もそのフレ
ーズを聞いているうちに、かなりクリアに認識できるようになってきます。

繰り返しですね。

前に書いたように、「グッドモーニング」は翻訳せずにクリアに意味が理解
できる・・ということと同じです。


■語順の通りに理解
それからもうひとつ意識したことがあります。
何かというと、 英語の語順で理解していく ということです。

日本語の語順に直してやらないと、やはりアバウトな理解となり少しもどか
しい気がしたものです。

しかし、これも相手の速度についていくため、および大事な順に理解して
いくという観点から、慣れていく必要があるのです。

わたしは東京SIM英語をやっていますが、そこでは anticipation(期待)
が重要・・と言っています。

つまり最初のフレーズ(多くの場合は主語と動詞)を聞いて、まずは一番
言いたいことを理解し、次に何がくるのか・・と期待して次のフレーズを聞
くことが大事だ・・というものです。

「なるほど!」と思いました。


今日はここまでです。
次は英語ニュースをBGMにしていることについて、書きたいと思います。

2012年10月17日水曜日

◆英語耳作るために大事な10のキーポイント

最近、すごい短期間で”英語耳”ができる・・と書いている広告が目につき
ますが、みなさんはそれを信じますか?

わたしの経験からいくと、それはかなり誇大化した広告のように思います。


■わたしの場合
わたしの場合は1年以上かかりました。ただし1年以上経ってから、突然
英語耳”ができて全てが聞き取れるようになったというわけではありません。

変化は徐々にでした。しかし続けてさえいたら、確実にリスニング力は上が
っていってたと覚えています。

どのように上がっていったかというと、翻訳せずに理解できる単語が増えて
いくにつれ、聞き取り力がアップしていったということです。

英語耳”ができたというより、だれでも翻訳せずに意味が理解できる
「グッドモーニング」「グッバイ」「ストップ」「スタート」
などのような単語が、どんどん増えていったと言うことです。

また、わたしはスラッシュリーディングというか、1つの文において、小さな
フレーズ単位で意味を掴み取るように心がけていました。

今はやりの言い方で言い直すと、英語の語順で理解することに慣れていっ
たことにより、やはり聞き取り力がアップしていきました。

ですからわたしの場合は、突然・・ではなく、徐々に・・と思っています。

振り返ってみると、3ヶ月単位くらいでアップしていったように思います。
CDの英語の音声を意味がわかるまで繰り返し聞く練習をしていて、繰り返
す回数がどんどん減っていきましたので。

つまり、少ない回数で意味が理解できるようになっていったということです。


■中国語のときの経験
英語の場合は以上のような感じで、聞き取り力が変化していきました。
しかし、中国語の場合は英語とは違っていました。

勉強を始めてから6ヶ月くらいのところで、突然中国人のスタッフが話す内
容がわかるようになり、びっくりしたことを覚えています。

ですが今考えなおしてみると、突然理解できるようになったというよりは、
理解できるようになっていることに「突然、気がついた」ということだった
かも知れません。


■取り組む期間
以上のことより、わたしは”英語耳”を作るのには、数日、数週間では無理。
数か月なら可能性はあるのではないかと思います。

英語耳”を作るためにやらなければならないことは、きっと同じだと思い
ますが、そのやり方はいろいろとあります。人それぞれで、自分に合ったや
り方で、取り組むべきだと思います。

続かないと意味がないですから。

わたしのやり方は、「隙間時間を使ってやる」が合言葉でした。
朝のウォーキング、通勤途上、夜にBGMで。この3つがわたしの勉強時間
でした。


■英語耳作るためのわたしのキーポイント10

・努力して聞くことは続かないし、続けることが”英語耳”を作る近道

・ゆえに英語音声をBGMとして、生活習慣の中に組み込む

・リラックスして自然体で聞くこと、興味引かれたところは集中して聴くこと

・続けるためには興味の湧くニュース。楽しいと思える話題を聞く

・わたしは日本のニュースを聞くのが好き。
        だから NHK WORLD RADIO JAPAN がベスト

・話せることは聞き取れる・・の法則を活かすため、音読とリピーティング
  を併用(別の教材でも可)

・最初は意味を掴まない。音声を聞き単語を意識して聞き取る

・次は主語だけを聞き取る

・さらに次は主語と動詞だけを聞き取る

・ここで初めて意味の理解にトライ
      主語と動詞の意味だけを理解。他は単に単語を認識(意味は意識せず)


ちょっと話が長くなりましたので、続きは次回ということで。


2012年10月14日日曜日

◆英語耳を作るリスニング訓練のやり方は

ここのところずっとスピーキングのコツを中心に、記事を書いてきました。
ここらでリスニングのやり方についても、整理してみたいと思います。

世間では英語が上達するためには、まず”英語耳”を作るべきとのことが言わ
れています。

わたし自身もかなりいろいろと取り組んで、ようやく”英語耳”ができてきたと
感じるようになりました。

リスニング力をつけるために、若くなくなってから取り組んできたことは、少し
は他の人に参考になるところもあると思いますので、書いていきます。


■わたしのやり方
わたしは自分の体験より、”英語耳”を作るためには英語環境を作ってそれに
どっぷり浸り、英語の音を体に染み込ませるのが良いと考えています。

つまり英語の単語が耳に入ってきたとき、始終努力して聴くのではなく、聞こえ
てきた音を自然に受け入れるような聞き方をすることです。

日本語では「聞く」と「聴く」では意味が違いますが、英語でも hearlisten
ははっきり使い分けられています。

ごく簡単に区別すれば、意識しないで受身的に聞くのが hear で、意識して積極
的に耳を傾けるのが listen です。

hear はリラックスした状態、listen は緊張した状態とも言えるでしょう。


■耳から英語をものにする
耳から英語をものにするには、まず英語を聴く機会を増やすことが大事だと思
います。

そのためには、毎日のフリータイムのときや、休日のときにCNNのテレビ放送
やFENをかけっ放しにして、BGMがわりに聞くのがいい方法です。

BGMですから、意識して聞くリスニングではなく、のんびり聞き流す hearing
でいいのです。

それでも、ちゃんと効果は上がるのですね。
むしろのんびり気楽に聞いて、耳を鳴らすことが大事なのです。

何度もやっていると、次第に英語のスピード感、リズム感に慣れてきます。
初心者の場合には、これが一番大切なことだと感じています。


■英語を聞くときのスタンス
一般に日本人は、英語の勉強をまじめに考えすぎるところがあります。

そのせいか、初心者にFENを聴くことを勧めたりすると、あたかも英語放送と
対決でもするような姿勢になり、すごく力んでしまいます。

ところがいつも神経を集中して "聴こう "とするとかえって疲れてしまい、わか
るものもわからなくなってしまいます。

英語放送を聞くときは、むしろリラックスして hear の状態で聞くようにして、
何かなと思ったところだけ、listen すればいいのです。

何かしながら英語ニュースをBGMで流しているときは、四六時中注意して聞
いているわけではありません。

おやっとひっかかるところや、面白いなと思ったところだけ、自然に listen
するのが良いのです。

リラックスして hearing、自然に listening

こういった部分集中型でのリスニングスタイルが、英語耳を作るのにとても
大事なのです。

2012年10月11日木曜日

◆シンプルに話すための他のやり方と例

今日も「シンプルに話す」そのやり方について、例を上げて考えてみました。


■ラジオの音を下げる
もしも隣のラジオがうるさくて、少し音を小さくして欲しいとき、皆さんはどう
言いますか?

Turn down the radio, please.

と言ったとします。

笑い話ではないのですが、この文の意味をそのまま素直に実行すると、棚の上
にあったラジオを下に降ろすことになったりします。

冗談ではありませんが、少し表現が違って取られることがあるので要注意です。

音を小さくするためには、ラジオのボリュームのつまみを反時計回りに回さない
といけませんが、その動作を英語では turn down と言います。

turn には、つまみを回すという意味があり、それを down つまり下に回すという
ことになり、turn down でボリュームを下げるという意味になります。

ここでシンプルに話すためのポイントですが、
「ラジオのボリュームを下げて欲しい」という日本語を英語にする場合、
「ボリューム」に相当する英語は省いても良いということです。

わざわざ turn down the volume などという言い方をしなくても、turn down
という短い表現だけで済むのです。


■歌を歌う
別の例ですが、「一緒に歌を歌おう」を丁寧に言えば次のようになります。
Let's sing a song together.

ここでよく考えてみてください。
sing という単語の中には、「歌う」という意味だけではなく、「歌を歌う」とい
う意味も含まれているのです。

従って、song を省くことができるのです。
Let's sing together.

かなりシンプルになりますよね。
自分の意志は、これだけで十分に伝わります。


■彼を信じない
もう一つ別の例をあげてみましょう。
「私は、彼の言うことを決して信じない」と言いたいとします。

「彼が言うこと」を直訳すると what he says ですが、実はそんな英語は不要
ないのです。 him という単語の中に「彼が言うこと」という意味が、含まれてい
るので。

したがってシンプルにした言い方は、次のようになります。
I never believe him.

何かすごく言い易いですよね!


■映画を見る
最後の例です。「映画を見に行こう」という場合は、どうなるでしょうか。

もう、おわかりと思いますが、to see は不要です。
「見る」という単語を省いても、「映画に行こう」と言えば、映画を見に行くと
いう意味が、当然含まれているからですね。

Let's go to the movies.

このように、基本的なやさしい単語の中には、学校で教えられた以上のいろい
ろな意味が含まれているものがあるのです。

時にはこういった目で、辞書を眺めてみるのも面白いですね。


2012年10月8日月曜日

◆文脈から類推できることは省いて話す

今日も無駄な部分を省いてシンプルに話す、という例をご紹介します。

■例1:見に下りて行く
2階の窓から下を見おろしている人がいて、庭にいる人に向かって、
「そこに犬をつないでおいてください。すぐに下に見に行きますから」
と言ったとします。

この文を直訳すると、次のようになります。
Leave your dog there, I'll be right down to see him.

しかしここでは、「見る」に当たる to see him は英語的に言うと省いても
良いフレーズになります。

犬を見るため下に下りていくのだということは、前半の部分に犬が出て
いるので、当然わかっていることだからです。

このフレーズは、余計な繰り返しになっています。
次の通りの文でOKなのです。
Leave your dog there, I'll be right down.


■例2:コーヒーの好み
次のような場合にも、英語は省かれて使われます。

お客さんにコーヒーを出すようなとき、日本では 「ミルクと砂糖はどう
しますか」と聞くのは普通です。

これを直訳すると、次のようになります。
Would you like cream and sugar in your coffee?

しかし、英語では次のように言う場合が多いです。
How do you like your coffee?

ミルクはどうか、砂糖はどうかなどと好みを強制はしません。
相手の意向を尊重して、いちいち細かく聞かなくて良いのです。

このような例からもわかるように、前後の関係から省略しても意味が通じ
るような場合には、思い切って省略しても良いのです。


■例3:スピーチの挨拶
日本人が会合などでスピーチをするときは、まずは司会の人がスピーチす
る人を紹介します。

そしてスピーチする人が紹介を受けたあとで、まずは
「ただいまを紹介にあずかりました○○でございます」
という決まり文句を言ってから、スピーチを始めます。

I am ~ who has had the honor of being introduced to you by the -.

しかしここでもダブった内容となっているのですね。
それは、スピーチをする人の名前です。

司会の人も名前を紹介し、そして本人も再び名前を言ってから話している
からです。

英語ではこのような場合、司会がスピーチする人の名前を出席者に告げた
のですから、それを受けて挨拶に立った人間は、改めて自分の名前を言う
ことはありません。

2回も同じ事を繰返して言う必要はないという発想です。
こういう場合、英語では次のような決まり文句を言うことが多いです。

Thank you, ~, for your kind introduction.

~には紹介してくれた人の名前を入れ、紹介してくれた人に対して、お礼
の言葉を言うのです。

とてもシンプルな言い方ですよね!

英語的発想の方が日本語的な発想よりも、より無駄が少なく合理的である
と言えますね。

2012年10月4日木曜日

◆ムダを取りシンプルに話す(2)

さて今回も「ムダを取りシンプルに話す」について、書きたいと思います。

前回の”意味合いの重複するものは省く”というポイントについて、もう少し
具体例を上げながら説明していきたいと思います。


■例1:濃霧
例えば次のような日本文があったとします。
「山で濃霧に出会ったときは、先へは進まないで、霧が晴れるまで気長に待
っているのが一番良い」


これを英語らしくアレンジしてムダを省いた英文にすると、次のような感じに
なります。

When you are overtaken by a dense fog in the mountains,
 the best thing to do is to stay where you are, and wait patiently
 until the fog clears away.

この英文をもとの日本文と比べてみると、かなり意訳されていることがわかり
ます。

特に日本語の「先へは進まないで」というフレーズは、全く省かれています。
また、「霧が晴れるまで気長に待つ」というフレーズも、英文では

to stay where you are, and wait patiently until fog clears away

となっています。このように to stay ということによって、
「先へは進まないで」に相当する to stop advancing は不要になります。

stay というのはそこにとどまることですから、「先に進むのを止める」という
当たり前のことは、くどくど重ねて言う必要はありません。

繰り返しますが、「先へは進まないで」は、stay の1語で表せるということ
です。


■例2:時計修理
もう一つ、例を上げてみます。

「時計の具合が悪いので修理してくる」
という内容を英語でいう場合、あなたはどう表現しますか?


ネイティブの人なら、つぎのような英文で言うのではないかと思います。

My watch needs some repair work.

あなたが考えていた英文と同じだったでしょうか?

もしも先ほどのような日本文から、このような簡潔な英語が引き出せたとした
ら、あなたは簡潔に話すコツを、かなりつかんでいると言えるでしょう。

「具合が悪い」は、言い換えれば「故障している」ということです。
それを多くの日本人は、英文の中に何とか織り込もうとするのですが、実は
その必要はないのです。

英語で some repair work といえば、「修理」のことを指します。
従って、この言葉だけで時計が故障していることは、十分相手に伝わるのです。


2012年9月22日土曜日

◆瞬間的に頭出しするためのやり方について

突然、英語で話す必要がある場面に出会ったとき、
          そして何か言いたいことを感じたときに、
                    あなたは瞬間的にその文章の頭出しができますか?

わたしはそういう場面に直面したときに、頭の中にフッと浮かんでくるときと、
浮かんでこなくて「どういう構文で話そうかな・・」と考える時があります。

日常会話で何度も経験している場面では、かなりの部分がフッと浮かんでく
るようになりました。

英語を再学習し始めたときは、まったく出てこなかったのですが、生涯学習と
して継続的に楽しみながら取り組むようになり、少しずつ出てくるようになり
ました。

やはり勉強した回数、経験した回数を積み重ねることで、出てくるようになっ
たと思います。

また勉強するだけではなく、海外での本番経験の回数も多かったため、チェ
ックイン、チェックアウト、レストラン、ショッピング・・などでは、定番の構文と
して、すぐに頭の中で浮かんでくるようになりました。

(やはり経験のある場面と文章ですね。それと苦労したような文章も)

その場面を見てそこにあるキーワードを感じたときに、フッと英文の言い出
しの部分が浮かんでくる・・そういう状態になれるように、よく使う基本構文を
インプットしておきたいものですね。

今回はその方法について考えてみました。


■そのやり方について
わたしが何かを覚えるときやっている方法としては、目、耳、口、手、頭の5
つを利用する方法が良いと考えています。

もう若くなくて記憶力の減退している自分が効率良く覚える方法としては、
できるだけ多くの感覚から同時に刺激を与えて覚えるようにすべきと思って
います。

聞くだけ、書くだけ、見るだけ、読むだけ・・ではすぐに忘れてしまいます。

具体的にどうやっているのかと言うと、画像/キーワード/頭出しフレーズ
をセットで準備します。

1.画像:
    この画像を引き金に頭出しフレーズが出てくるようにします。

2.キーワード:
    このキーワードを引き金にして、頭出しフレーズを引き出します。

3.頭出しフレーズ:(例文)
    「画像」や「キーワード」を、「見たり」「聞いたり」「書いたり」
  したときに、この頭出しフレーズが出てくるように「リンクさせて記憶」
  するようにします。

以後は、何度も画像とキーワードを見たり考えたりしたときに、頭出しフレー
ズが浮かび上がるように訓練を繰り返します。

一種のイメージトレーニングですね。


■記憶のメカニズム
これに実際の体験とそのときの感情の起伏(喜び、不安、失望、・・)がから
んだなら、その記憶はしっかりと焼け付けられることになるでしょう。

わたしは体の動き(体験)と大きな感情の動きの出たものが、一番記憶に定着
すると感じています。

そういう意味では何事を学ぶにも、感情を目一杯振るわせながらやれるならば、
それが一番効率の良いやり方になるのではないでしょうか。


■具体的な例
理屈ばかり言っていてもわかりにくいので、実際に例を上げてみます。

例1:海外のホテルに到着し、チェックインをしようとしている。



  ・キーワード: ホテルフロント
  ・フレーズ :
        1.I don't have a reservation.
        2.Do you have a single room available for tonight?
        3.Here is my pasport.

       1.予約はありません。
        2.今晩、シングルルーム1部屋ありますか?
        3.パスポートです。


1つの画像とキーワードに、あまり多くのフレーズをリンクさせると、思い
出すときに混乱するため、せいぜい1~3つのフレーズにした方が良い
です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

例2:海外で食事をしたいと思い、レストランを見つけ中に入った。


  ・キーワード: レストラン入り口
  ・フレーズ :
        1.Do you have a table for two?
        2.Could we have a table by the window?
        3.How long do we have to wait?

        1.2人ですが空いている席はありますか。
        2.窓側の席はありますか。
        3.どのくらい待たなければなりませんか。


余談ですが、
ここでは飛び込みでレストランへ行ったときの例をあげていますが、
海外では多くのところで予約しておくのが当たり前となっています。

日本でも先に予約をしておくと、待たされるようなこともなく、少しだ
けでも大事に扱われるように思います。

できるだけ予約をするようにクセをつけた方が良いですね!



2012年9月20日木曜日

◆話せるようになる人とならない人の違いは・・

街を歩いていて、前方から歩いてきた一人の外国人に、突然何かを尋ねられたら、
あなたは英語で言っていることを聞こうとしますか?

それとも「 I'm sorry. I can't speak English. 」ですか?


心の準備がないときに突然話しかけられたら、普通の人なら誰でも一瞬パニック
になりそうになると思います。

まったく余裕のない状態でしかも慣れていない英語ですから、普通は「もうし訳
ありませんが・・・」でしょうね。


■前向きな人
しかしここで、普段から外国人と接触していたり、英会話することに慣れていた
ら、まずは相手が何を言おうとしているのかを、聞き取ろうとするのではないで
しょうか。

つまり、その違いは何かと言うと、事前準備や練習をしている人としていない人
の違いだと思います。

更に言い換えると、慣れている人と慣れていない人の違いだと思います。

わたしはひとえに「事前準備」がされているか、「少しでも慣れているか」かが、
まずは英会話ができるかどうかを決めているのではないかと思っています。

もしも会話の実力レベルが低い場合であっても、
  「話そうとする」のか「話そうとしない」のか
の違いになるのだと思っています。


■どうすれば良いのか
つまり、わたしの結論は、
  ・事前に少しずつでも勉強して、英語に親しむ
 ・誰かを相手に(最悪自分を)、実際に声を出して会話する練習をする
となります。

この二つを普段からやっている人が、話せる、あるいは話せるようになるという
ことです。あともう一つ「継続」かな。

「何をいまさら・・。当たり前じゃあないの・・」
と言われるかも知れません。

ですがこのことをわかっていても、意外と継続できていないのです。
よほどの強い気持ちを持っているか、何かしっかりした目的をもっていないと
むずかしいのです。

この継続できているかが、一番重要でむずかしいところかも知れません。


■話せる人と話せない人
継続できていないと、結局は話せるようにはなりません。
ですができているならば、必ず話せるようになります。

そんなに長い間勉強しなくてもです。
簡単な会話なら、案外すぐにでもできるようになります。

最初のほんの少しのきっかけがあれば・・良いだけなのです。


2012年9月15日土曜日

◆ホテルで苦情を言いたいとき

無事にチェックインが済みました。
そして部屋の鍵をもらいエレベーターに乗って移動です。

ちょっと話が横道にそれますが、最近、海外の普通のホテルでは、
鍵で部屋を開けるというところはとても少ないですね。

ほとんどがカードキーになっています。ドアノブ付近のセンサーに
近づけると、LEDランプが緑色に変わりロックが外れるというタイプ
ですね。

時々、細い溝にカードを通すタイプもありましたが、ここ最近は
なくなってきたように思います。


■部屋に入って・・
ドアを開けて部屋に入り、照明と空調のスイッチを入れます。

そして部屋の中を見回して状況を観察すると思いますが、
そこで何かが壊れていたり足りなかったりすることがあります。

あるいは途中からテレビがおかしくなったりすることもありますね。

このような場合は、すぐにフロントに電話をして点検をしてもらうか、
部屋を替えてもらうことになります。

さて、そういうときには電話をして、どう言えばいいのででしょうか?

そのシーンを思い浮かべたとき、すぐに言いたい英文の頭出しがフッと
出てくるようにしたいものですね。

いかがですか?



■会話例

Front Agent:

Sato:
↓   ↓

Front desk.
はい、フロントです。

        Excuse me.
        すいません。

        I am having a problem with the room.
        ちょっと問題があるのですが・・。

        The air conditioner doesn't work.
        エアコンが壊れているようです。

I am sorry about that.
申し訳ございません。

We will send someone up to take care of that.
すぐに係りの者を伺わせます。

        Thank you.
        お願いします。


■頭出しのポイント
ここでは2つの頭出しのポイントがあります。

一つは、  「問題がある」です。 そして、
もう一つは、「壊れています(機能していません)」です。

「問題がある」の頭出しは「I am having a problem」です。
  I have a problem と覚えておいてもいいでしょう。

頭出しというよりは、短いのでショートセンテンスを覚えておくと
いうことですね。

そして「壊れています」の頭出しは「○○ doesn't work」です。

この表現はとてもよく使います。
  The TV doesn't work.
  テレビが壊れています。

  The alarm clock doesn't work.
  目覚まし時計が壊れています。
     ・
     ・
などなど。


■何かを持ってきてもらう・・
また、故障ではないですが、フロントに電話をして何かを持ってきて
くださいと頼みたいときもあります。

そんな時はどう言えば良いでしょうか?

Front Agent:

Sato:
↓   ↓

        Excuse me.

        May I please have an extra blanket?
        ブランケットをもう1枚いただけますか?

Ok, we will send one right up.
かしこまりました。すぐにお持ちいたします。

        Thank you.
        ありがとう。


やはりここでも「May I have ~」が使えますね。

文のうしろに「Please」を入れるとで、もっと丁寧な表現となります。
何かを依頼する場合、かなり柔らかな印象にすることができます。


まずはこのあたりの会話ができるよう、その場面をイメージしながら
頭出しの文を覚えておきましょう。

いざというときに、助かりますよ!


2012年9月11日火曜日

◆ブランクをものともせず復活する英語のレベル

先週8日間、香港経由で中国へ出張に行ってきました。

移動する途中、香港空港ではHSBC銀行支店へ行き、5年前に開設した
アカウントをキャンセルして来ました。手続きは全て英語です。

ここ最近はずっとオンライン英会話レッスンを行っていましたので、英語
でのコミュニケーションにはあまり不安はありませんでした。


■長期間ブランクの中国語は・・
むしろ中国へ行ってから、かつて覚えていた中国語が出てくるかが、多少
気になっていたのですが、まったくの杞憂でした。

会社で、レストランで、スーパーマーケットの買い物で・・

全て自然に文章が頭の中に浮かび上がってきて、問題なく会話ができたの
でした。

途中、何回か単語が出てこないこともありましたが、
 「この単語は・・何だったっけ?」
と考え込むと、すぐに頭の中にフッと浮かんでくるのでした。

中国から帰国してからの2年半のブランクは、まったく気にするほどのこ
とはありませんでした。


■ブランクが問題にならないレベルになるには・・
何故、中国語はこのようにブランクをものともせず出てくるのでしょうか?
何故、英語はこのようにならないのでしょうか?

その違いは何だろうかと、よくよく考えて見ました。

そしてその答えは、
  ・まったく日本語を使わず中国語どっぷりの1日を何回も過ごした経験
がキーだと感じました。

つまり、
  ・周りには日本人がまったく一人もいない。
  ・全てが中国人である。
  ・日本語は一切使わない。
  ・頭の中でさえ、日本語を使わない。

という、中国語に浸りきった環境にいたことではないかと思っています。


■英語へ応用するならば・・
前項で書いた考察が正しいと仮定して、それを英語に応用するのならば、
どうやったら良いのでしょうか?

日本にいてお金をかけずに同じ環境は簡単には作れないので、わたしにで
きそうなことは、
  ・休日部屋に閉じこもり
  ・英語だけの環境を作り出し
  ・それに長時間浸る
となりました。

そして日本語を一切使わないでいられる、英語だけの環境を作るに手っ取
り早いのは、
  ・自分の実力レベルにあったおもしろい洋画を多数用意
  ・英語字幕を出しながら映画を何本も楽しむ
  ・これと思うものは何度も何度も繰り返し見る
  ・字幕を見てリピーティングしてみる

ということになりました。

とにかく、楽しいやおもしろいことでないと・・続かない
続かなければ、実力アップは望めない

というのがその理由です。

これからの休日の行動目標には、「おもしろい洋画観賞」を半日程度、
英語どっぷりで行う・・・とすることにしました。

さあ、おもしろいDVDを借りにTSUTAYAへ行くぞっ!

2012年9月2日日曜日

◆ホテルチェックインのやり取り会話例と頭出し

今回はホテルのチェックインのときの流れを復習しながら、その手続きの
やり方などについて説明をします。

そしてそのときによく使う表現について、頭出しができるようにインプット
しましょう。



■会話例

Front Agent:

Sato:
↓   ↓

1.Good afternoon, Sir.  Are you checking in?
  いらっしゃいませ。チェックインでございますか?

  Yes, my name is Toshio Sato.
  はい。佐藤俊夫と申します。

2.We have your reservation.
  予約を承っております。

  One single non-smoking room for 2 nights and checking out
-on the morning of Friday, June 8.

  本日より2泊、禁煙のシングルルーム、チェックアウトは6月8日、金曜日の朝
  ということで。

  Yes.
  はい。

3.May I have your passport, credit card,
  それでは、パスポートとクレジットカードをお願いできますか?

  and please fill out this form and sign here.
  そして、こちらに記入してサインをお願いいたします。

  Ok, here are  my passport and credit card.
  あ、はい。これがパスポートとクレジットカードです。

4.Thank you, Mr. Sato.
  有難うございます。

  Here is your key.
  こちらが佐藤様のお部屋のキーでございます。

  You are in room 502 and the elevator is down that hallway
  -on the left.
  502号室で、エレベーターはこの廊下の先、左手にございます。

  Thank you.
  ありがとう。


■海外でのチェックインの流れ
ホテルでのチェックインは、上の会話のようにほとんど決まっていて、
  「名前、予約(内容)の確認」
  「パスポート、クレジットカード提示」
  「宿泊申込書への書き込み」
 「部屋のキー受領、説明」
と進んでいきます。


■パスポート
海外では宿泊申し込みをする場合、必ずパスポートが必要です。
小さいローカルのホテルの場合は、泊めてくれるようなところもありますが。

わたしはパスポートの盗難を避けるため、日常はパスポートのコピーを持って
いて、原本はスーツケースの中に保管して持ち歩かないようにしていました。

そのため、急な宿泊の必要性が出たときに、きちんとしたホテルではコピーで
はだめですと断られたものでした。

長い時間交渉して泊めてもらったこともありますが、基本的には受け付けても
らえないケースが多く、特に一流どころのホテルは取り付く島もなかったです
ね。


■クレジットカード
また、必ずクレジットカードの提示を求められます。
持っていなければキャッシュでのやり取りとなりますが、必ずデポジットを取
られることになります。

つまり預かり金のことです。カードの場合は、先に宿泊費用よりも大きな金額
で請求書が起こされ、発信はストップされます。

つまり、精算しないで出て行ったりすると、その請求書がカード会社に請求さ
れることになるのです。

きちんとチェックアウトで精算すれば、その預かり用の請求書は返却してくれ
るか、目の前で破って見せたりします。

英語では「デポジット」、中国語では「押金(ヤージン)」と言います。


■便利な表現 「May I have ~」
少し話がそれてしまいましたが、上の会話でフロント係が使った
  「May I have ~」
は、よく使われる表現です。

丁寧に依頼や確認などをするときには、すぐに「May I have ~」と頭出しで
きるようにしましょう。

・May I have your name?
 お名前教えていただけますか?

・May I have extension 502?
 内線502につないでもらえますか?

・その他: May I ask you a question?
             May I help you?


■便利な表現 「Here is ~」
またフロント係が鍵を渡す時に、
  「Here is ~」
という表現を使っていますが、これもよく使われるフレーズですね。

何かを相手に渡すときは、「これはあなたの~です」となりますが、すぐに
Here is ~」と頭出しできるように練習しましょう。

・Here is  your receipt.
 こちらがあなたのレシートです。

・Here is  my business card.
 これが私の名刺です。

2012年8月26日日曜日

◆ホテル会話を頭出し練習

前回の飛行機での移動、入国審査、タクシーでホテルへ移動・・に続いて、
ホテルで良く使われる英文の、頭出しワードの確認をしてみたいと思います。


■ホテルフロントで受付
予約した(または予約無いが宿泊しようと思っている)ホテルに到着し、受付
カウンターデスクに行ってチェックインをしようとするとき。


1)最初に伝えることは、
  ・予約してあります                      I have a reservation.

2)次に伝えるのは「名前」
  ・わたしは鈴木です                     My name is (Suzuki).


もしも予約がなくて、飛び込みの場合なら、
  ・わたしは鈴木です                     My name is (Suzuki).
  ・予約はしてません                       I have no reservation.
  ・今晩、シングルの部屋ありますか  I'd like (a single) (tonight).
または、
  ・今晩、空いている部屋ありますか  Do you have (a room available) (for tonight)?

その他のよく使う文
  ・わたしは予約をしたいのですが   I'd like to (make a reservation).
  ・わたしは予約をキャンセルしたい  I'd like to (cancel my reservation).

  ・チェックアウトは何時ですか?    What's the (check-out time)?
  ・自動販売機はどこですか?     Where's the (vending machine)?


■部屋で使う英文
チェックインが終わると部屋へ移動します。
荷物を降ろし軽装に着替えます。そして・・・、

トイレがうまく流れません。早速フロントへ連絡します。


  ・542号室ですが           This is room (five-four-two).

  ・トレイが流れません        The toilet doesn't flush ‥‥.
  ・エアコンが動きません       The (airconditioner) doesn't work.

  ・ミネラルウォーターがない     There's no (mineral water).
 ・隣の部屋がうるさいんです    It's noisy (next door).


 ・‥‥を持ってきてください     Please bring me ‥‥

 ・‥‥さんを呼び出してください   Would you page ‥‥?


2012年8月22日水曜日

◆海外旅行へ行ったときによく使う文と頭出し

9月に入ったらすぐ、また香港経由で中国へ出張です。
何度か英語を使うことになりますので、今日は海外旅行へ行った時によく使う
英文と、そのときの頭出しのことについて書いてみます


■海外旅行で英会話
海外旅行のとき、飛行機の中や外国の空港で、英語のやりとりをしなくてはな
らなくなるケースはよくあります。

その際に、しどろもどろにならないようにするためには、海外旅行でよく使われ
ると思われる会話文について、準備をしておくようにするのが良いですね。

つまり、話したいことをイメージしたときに、さっとその英文の頭出しができるよ
うに訓練しておくということです。

英文全てをそっくり覚えようとすることは、止めた方が良いです。
思い出して言っているときに、単語が一つ出てこないと、そこでパニックになる
可能性が高いので。

頭出しの構文とフレーズや時・場所・副詞などの表現は、別々に覚えておき、
必要なときにサッと組み合わせて言いたい文を完成させるような話し方の訓練
をした方が、圧倒的に会話の応用力がつきます!


■飛行機の中で遭遇する場面と頭出し
飛行機に搭乗して飛び立って少したつと、機内で最初の飲み物が出されること
が多いです。


1)「‥‥をください」⇒「 ‥‥, please.

  ‥‥をくださいと言いたい場合は、 ‥‥, please. が一番簡単な言い方だと
  言うことは、皆さんが知っていると思います。


「飲み物は何がよろしいでしょうか?」と聞いてきたときは、
  ⇒「 Coke, please. 
  ⇒「 Orange juice, please.
      ・
      ・
でOKですが、それでは


2)「もう一杯お願い‥」の場合は、どういうでしょうか?

 ⇒「 Some more ‥‥, please. 」と頭出しできれば良いですね。

    Some more wine, please.
    Some more water, please.



 それでは、

3)「‥‥を持ってきてください」と言いたい場合はどうでしょうか?

 ⇒「 May I have ‥‥ ? 」 をすぐに頭に浮かべられるようにしたいものですね。
    May I have a branket?
    May I have a menu ?

   
4)「気分が悪いです」 ⇒ 「 I feel sick.


■目的地に到着
そして目的の空港に到着です。
飛行機を降りるとすぐに入国審査があります。

まず先に手荷物のX線透視検査です。
係員は「パソコンがかばんの中に入っていませんか」と聞いてくるので、
 「 No. 」
と一言。

そしてパスポートを出して入国審査を受け、終わると預けたスーツケースなど
の引き取りです。

荷物受け取りの指定された移動レーンのところへ行き、自分のスーツケース
が来たらレーンより取り出して、アライバルホールへ移動します。

もしもここで長く待っていても自分のスーツケースが来なければ、係員に
  「わたしのスーツケースが見つかりません」
と言うことになります。

5)「‥‥が見つからない」 ⇒ 「 ‥‥ hasn't arrived.
                My baggage hasn't arrived.

そしてどこかが壊れていたのなら、

6)「‥‥が壊れている」 ⇒ 「 ‥‥is badly damaged.

と言うことになります。


■ホテルへ移動
次はホテルへの移動となります。
移動するに当たり、リムジンバスの切符を買うことになります。
(タクシーに乗るというケースも多いですが・・)

ここで切符を買うところや、バス・タクシーの乗り場を聞くことになります。

7)「‥‥はどこで買うの?」 ⇒ 「 Where can I get ‥‥?

と頭出し。
この Where can I ‥‥ ? の構文も、非常に使用頻度が高いですね。


次にバス乗り場で確認です。

8)「‥‥へ行きますか?」 ⇒ 「 Does this bus go to ‥‥?

もしもタクシーに乗ったのなら、

9)「ロイアル・ホテルへ(行って下さい)」 ⇒ 「 Hotel Royal, please. 

でホテルへ移動、到着です。


★前回、ご紹介した「頭出し英会話(ナツメ社、尾山大著)」の本ですが、休刊
   (廃刊?)となっているとお知らせしました。
   しかし、Amazonを探してみたところ、やはり新品はないのですが、中古のも
   のが数冊販売されていました。興味ある方は覗いて見て下さい。

   ・ CD付き 頭出し英会話―基本フレーズで覚えるラクラク英語

2012年8月19日日曜日

◆英語を話す上でとても大事な「言い出し」の瞬間

わたしたち日本人が英語を話すときに、とても大事な瞬間があります。

それは「言い出し」の瞬間です。
時間にするとわずか1、2秒ですが。

この間にパニックを引き起こしたり、混乱状態に陥ってしまう人が非常に多い
ようです。

スムーズに話して行けるかどうかは、この「言い出し」によって決まると言える
かもしれません。


■大事な「言い出し」
つまり、あとがつながらない「言い出し」と、順にフレーズをつなげていけるよう
な話易い「言い出し」とがあります。

自分の言いたい事にあった、且つスムーズにつなげていけるような、適切な
「言い出し」を選ぶ事が大事だと思います。

そのようなことを考えて、以前、一冊の本を買いました。
「頭出し英会話」という本です。

その本にはこのようなことが書かれていました。
「日本人は外国人と向き合うと、緊張状態になる人が多い。
  何かを話そうとすると、つい「名詞」を口に出してしまい、そのあと
  どのように続けていいか、わからなくなってしまうケースがとても多い」

「そしてこのような日本人の共通の欠点をカバーするには、話し手の心に
  浮かんだ感覚と英語のニュアンスを一致させる必要がある。
  その訓練のために、この頭出し英会話を書いた」と。

やはり同じようなことで悩んでいる人は多いようで、第1刊はとても好評だっ
たようです。

そしてCD版の要求も多かったことから、後日CD対応に改編されて再版され
たようです。

この本には、必須フレーズとして5つのパートに分けられて書かれていました。
  1.行動・動作編 (54)
  2.感情・感覚編 (41)
  3.対人関係編  (75)
  4.対物関係編  (37)
  5.旅行と出張編 (51)  ※カッコ内の数字はフレーズ数


■自分の言いたいニュアンスと「言い出し」
自分が相手に何かを言いたい時、そのニュアンスにあった適切な「言い出し」
がサッと出てくるなら、かなり会話がスムーズにできるようになるのでは
ないでしょうか。

いくつか例を上げてみましょう。

1.「‥‥しようと思ってます」というニュアンスで話そうとするとき、
     ⇒「 I'm planning to ‥‥」
    という「言い出し」が頭の中にふっと浮かんでくるということです。
また、

2.「‥‥かな?」というニュアンスのことを話そうとしたら、頭の中に
     ⇒「 I wonder ‥‥」
    と浮かんでくるわけです。

3.「よく考えてみると‥‥」のニュアンスでは、
     ⇒「 I consider ‥‥」

4.「‥‥じゃないかと思います」では、
     ⇒「 I guess ‥‥」

5.「‥‥を期待しています」では、
     ⇒「 I expect ‥‥」

と出てくるわけですね。

この「頭だし英会話(尾山大著) 」には、このような必須フレーズが合計
258載っていました。

わたしはこの中の半分でもすぐに浮かんでくるようなら、随分会話するのが
楽になると感じています。


【お詫び】
上記で説明した内容の本は、すでに休版となっていました。
新版の書籍名は次の通りでした。
    「驚くほど話せる!アタマ出しで通じる英会話
      54の頭出しパターンと応用フレーズさえわかれば、英語なんて
      簡単に話せる‥‥」

2012年8月14日火曜日

◆英語学習での3つのアプローチについて

わたしはすでに11年間、独学で英語の勉強を続けています。
英語は自分の生涯学習になってしまいました。

もちろん脳力低下を防ぐためでもありますが、なんといっても英語が話せると
楽しい経験ができるからです。


■わたしの英語勉強
学生時代は英語の勉強は、あまり楽しいものではありませんでした。

英語は一つの学ぶべき学科であり、進級や卒業をしていくための学業のノルマ
の一つであったからです。

しかし、今は英語の勉強は、比較的楽しいものとなっています。

勉強そのものはそう大して楽しいものではないのですが、自分の会話力がアッ
プしていけば、より楽しく会話ができるようになるからです。またさらに多く
の友人を作るチャンスも広がるからです。

英語で話す力が上達していくほどに、より楽しい体験をすることができるよう
になると信じています。

そういう意味ではここ4~5年の体験を通して、英語は単なる学科ではなく、
楽しくコミュニケーションするためのツールであるということがわかりました。


■英語への三つのアプローチ
現在私は自分の会話力をアップさせるために、英語に対して三つのやり方で
アプローチをしています。

一つ目は、
ボキャブラリーアップをさせるためのアプローチ。
具体的には、単語、類似語の違いや使い分けを勉強し、それをブログの記事に
書いています。

二つ目は、
会話力アップのために、使える基本文を増やしていくというアプローチです。
具体的には、海外旅行での英会話力をアップしていくために、いろいろな場面
ごとによく使う基本文を覚え、使いこなせるように練習し、そしてそれを別の
ブログの記事に載せています。

三つ目は、
海外の友人とよりスムーズに会話ができるようになるため、スカイプでオンラ
イン英会話をしており、遭遇する場面ごとに具体的な会話の実戦練習を行う取
り組みをしています。そしてその内容をさらに別のブログの記事として載せて
います。

まとめると、
  1)ボキャブラリーの増強(単語+フレーズ)
  2)使える基本文の増強
  3)場面ごとの会話の実践練習

の三つの取り組みを通じて、自分の会話力をアップさせようと取り組んでいる
ということです。


■勉強の継続
従って、3つのブログを続けることが、わたしの英語勉強の継続となること
なのです。

勉強を続けることが大変だと思うことも多々ありますが、長い間続けてきた
ブログを廃止することも忍びないと思う気持ちがあり、勉強継続のためのエネ
ルギーの一つになっています。

現在、わたしのブログは全て日本国内向けのブログですが、いずれ近いうちに
全て英文の趣味のブログを作り、世界へ向けて発信したいという野望を持って
います。



2012年8月10日金曜日

◆アメリカ人と日本人の発想の違いによる主語選択の違い

このことは英会話をする上で、とても大事なポイントだと思います。
どういう単語を使うかとか、どういう構文を使うとか、文法はどうだ・・という
ことより以前の話です。


つまり、
日本人とアメリカ人の発想が違うため、使う主語が違う
ということです。


■一つの例
「自分の好きな仕事に就けなかったからといって、
                  すっかり悲観してしまうにはおよばない」

これはごく自然な日本語です。
これを英語で話す場合、あなたなら主語を何にしますか?

普通に考えると、
・たまたま学校を卒業して、就職した人に言うのでしたら、
  「you」を主語にするでしょうね。

・また自分を含めて、これから就職しようとする若い人たちに言うのなら、
  「we」が主語になるでしょう。

・あるいは、一般論として言おうとする場合にも、
  「you」を使うでしょう。


■英訳すると
そんなわけで、この日本語をこう話してみました。

You need not be disappointed just because you failed to get the job
that you had wanted.

ところが、この文を友人のネイティブに言ってもらったところ、全く違った文
になりました。

Just because I couldn't do the job I wanted to is no reason to give up hope.

Iを主語にして、英訳したのです!

日本語で言えば、
「私は自分の好きな仕事に就けなかったからといって、すっかり悲観してし
  まったりはしない」
というところです。


■重要なポイント
そして、注意して見るとすぐにわかると思いますが、
・ここでは難しい単語は一つも使われていません。

「悲観してしまうには及ばない」というところを、「希望をすべてあきらめ
る理由にはならない」と解釈して、うまく表現しています。

そして、最も大事な学ぶべきポイントは、
・主語が「I」になっている
ということです。


■日本人
これと同じ文章を何人かの日本人に翻訳してもらうと、
驚いたことに「I」を主語にして翻訳した人は一人もいませんでした。

例外なく「you」か「we」を主語にしていました。

日本人は、この文章の内容を個人的な意見でなく、一般論と考えているから
です。


■アメリカ人
ところがアメリカ人のネイティブは、この内容を自分自身の問題としてとらえ、
I」を主語にして文章を作ったのです。

(続く)

2012年8月5日日曜日

◆強調したいことを主語にすると意思が伝わる

強調したいことを主語にすると、ニュアンスが正確に伝えることができます。
言い方を換えると、主語の置き方で文章のニュアンスが変わるということです。


■主語の置き換えで簡単に話す
主語を置き換えるとスムーズに話せるようになるケースが多々あります。

一方、主語を誤るとそのあとの作文がとてもむずかしくなってしまったり、
ときにはうまく言い切れない場合も出てきます。

何か言いたい事があるとき、何を主語にもってくるかを瞬間的に考え、スムー
ズに話せる主語を選択する

・・ということは、スムーズに会話をする上で重要なポイントの一つです。

しかし、どんな時でも主語を置き換えればいいのかというと、必ずしもそうとは
限りません。


■強調したいことがあるときは
英語の文章で強調したいことがあるときは、それを文章の前に持ってくる方が
わかりやすいということです。

主語を置き換えた方が話しやすいというときでも、大事なことを文章の最後の
方に持っていってしまうと、ニュアンスがかなり違ってしまうことがあるので、
注意が必要です。

例えば、急患がでて、「すぐに医者を呼ばなくては」を英語にしてみると、
  The doctor must be called right away.

その場に居合わせた人達の頭には、真っ先に「医者」という言葉が浮かんでき
ますから、「医者」を文章の先頭に持ってきたほうがいいのです。
  We have to call the doctor at once.

これだとどこか間延びしてしまって、その場の雰囲気に合いません。


■もしも心臓麻痺で倒れたら
人が心臓麻痺で倒れたら、日本語でも「医者だ、医者を呼べ」となるはずです。
従って、The doctor がまっ先に出てくるのは当然ですよね。

また「息子を医者にするのが、彼の唯一の望みです」という文があるとします。

  His only wish is to make a doctor of his son.

  To make his son a doctor is his only wish.

どちらの方が、ニュアンスが正確に伝わってくるでしょうか。

まず強調したいことは「息子を医者にすること」ですよね。
「彼の唯一の望み」ではなく・・。


■英語での重要ポイント
望みとか、好みとかいったことは、日本語の場合はとかく文章の最後の方に
来ることが多いですが、英語では、

とにかく大事なことは先に言う

ということが、重要なポイントの一つだということです。