それは「言い出し」の瞬間です。
時間にするとわずか1、2秒ですが。
この間にパニックを引き起こしたり、混乱状態に陥ってしまう人が非常に多い
ようです。
スムーズに話して行けるかどうかは、この「言い出し」によって決まると言える
かもしれません。
■大事な「言い出し」
つまり、あとがつながらない「言い出し」と、順にフレーズをつなげていけるよう
な話易い「言い出し」とがあります。
自分の言いたい事にあった、且つスムーズにつなげていけるような、適切な
「言い出し」を選ぶ事が大事だと思います。
そのようなことを考えて、以前、一冊の本を買いました。
「頭出し英会話」という本です。
その本にはこのようなことが書かれていました。
「日本人は外国人と向き合うと、緊張状態になる人が多い。
何かを話そうとすると、つい「名詞」を口に出してしまい、そのあと
どのように続けていいか、わからなくなってしまうケースがとても多い」
「そしてこのような日本人の共通の欠点をカバーするには、話し手の心に
浮かんだ感覚と英語のニュアンスを一致させる必要がある。
その訓練のために、この頭出し英会話を書いた」と。
やはり同じようなことで悩んでいる人は多いようで、第1刊はとても好評だっ
たようです。
そしてCD版の要求も多かったことから、後日CD対応に改編されて再版され
たようです。
この本には、必須フレーズとして5つのパートに分けられて書かれていました。
1.行動・動作編 (54)
2.感情・感覚編 (41)
3.対人関係編 (75)
4.対物関係編 (37)
5.旅行と出張編 (51) ※カッコ内の数字はフレーズ数
■自分の言いたいニュアンスと「言い出し」
自分が相手に何かを言いたい時、そのニュアンスにあった適切な「言い出し」
がサッと出てくるなら、かなり会話がスムーズにできるようになるのでは
ないでしょうか。
いくつか例を上げてみましょう。
1.「‥‥しようと思ってます」というニュアンスで話そうとするとき、
⇒「 I'm planning to ‥‥」
という「言い出し」が頭の中にふっと浮かんでくるということです。
また、
2.「‥‥かな?」というニュアンスのことを話そうとしたら、頭の中に
⇒「 I wonder ‥‥」
と浮かんでくるわけです。
3.「よく考えてみると‥‥」のニュアンスでは、
⇒「 I consider ‥‥」
4.「‥‥じゃないかと思います」では、
⇒「 I guess ‥‥」
5.「‥‥を期待しています」では、
⇒「 I expect ‥‥」
と出てくるわけですね。
この「頭だし英会話(尾山大著) 」には、このような必須フレーズが合計
258載っていました。
わたしはこの中の半分でもすぐに浮かんでくるようなら、随分会話するのが
楽になると感じています。
【お詫び】
上記で説明した内容の本は、すでに休版となっていました。
新版の書籍名は次の通りでした。
「驚くほど話せる!アタマ出しで通じる英会話」
54の頭出しパターンと応用フレーズさえわかれば、英語なんて
簡単に話せる‥‥」