2013年4月29日月曜日

なぜ聞き取れないのか・・本当の理由

英語の語彙力はあるはずの日本人が、なぜ英会話を聞き取れない
のでしょうか?


ほとんどの日本人は、中学校、高校の6年間、あるいは大学へ進ん
だら10年間もの長い期間、英語を勉強しています。

語彙力は優に2000語を超えているはずなのですが、なぜなので
しょうか?

これにはやはり理由があるのです。

■完全/不完全な語彙
語彙には種類があって、完全なものと不完全なものがあります。

完全な語彙とは、「書く」「読む」「話す」「聞く」の4つが揃っているも
のです。この4つができると聞き取れるようになります。

不完全な語彙とは、その中の要素が欠けているものです。

多くの日本人は間違った教育により、この不完全な語彙が多くを占
めているため、聞き取れないのです。

特に「話す」「聞く」の2つが。

ペーパーテストの受験を勝っていくためには、音声スペル(=発音
記号)を無視した不完全語彙でこと足りたため、偏った学習が中心
となっていました。

しかし実生活のための英会話では、完全語彙単位でなければ役に
立たないのです。

つまり、十分な完全語彙を多く持つかどうかが、総合英語力を左右
するということになります。

音声スペルの欠けた不完全語彙が多くを占める日本人が、聞き取
れないのはこれが1番の理由なのです。

■ではどうすれば?
それではどうすれば良いのでしょうか?

答えは、「不完全語彙を完全語彙に変えていく」です。

ここで欠けている「話す」「聞く」を、改めて身に付けていくとい
うことになるのですが、一つ面白い事実があります。

それは「正しい発音ができないと、認識ができない(聞こえない)」
という事実です。

つまり、言い換えると
正しく発音できる単語は、聞き取ることができる
ということなのです。

従って「話す」語彙を増やすだけで、「聞く」語彙も増えていくことに
なり、完全語彙単位で活用できるようになるということです。

今まで不完全語彙で聞き取れなかったものが、完全語彙になり聞
き取れるようになるのです。

■結論
・英会話CDなどで正しい発音を覚えること。
・それを正しく発音できるようになること・・・です。

つまり、音読、シャドーイング、リピーティングなどをしっかりと練習
し、正しく発音できるようになると、「聞き取れる」ようになるという
ことです。

2013年4月26日金曜日

わかる瞬間は突然やってくる

英語ニュースなどを聞いてもまったくわからなかったのが、ある日突然
わかるようになった・・という話を聞いたことはないでしょうか?

わたしはそれを経験したことがあります。

まったく意識というか期待していなかったのですが、横で英会話をして
いたときに、急に日本語の会話を聞いたように意味がわかるようになっ
たのです。

もちろんむずかしい文章ではなく、日常会話の簡単な文章でしたが。

いつも聞いていてほとんど聞き取れていなかったので、特に聞こうと耳
を傾けていたわけではありません。

聞こえた英文を無意識の部分が翻訳し、頭の部分に意味を伝えたという
感じでした。

■突然聞こえるようになるメカニズム
突然聞こえたという経験は、何年も前のことなので忘れていたのですが、
この前ある本を読んだときにそのことについて書いてあるのを見つけま
した。

とても興味深いことが書いてあったので、内容を簡単に紹介します。
その本には、

・わかる瞬間は突然やってくる
・語彙には臨界点が存在する

と書いてありました。

また、そのメカニズムを知らないため、多くの人が英語勉強で挫折して
いくと。そしてそれを、

・挫折のメカニズム

と言っていました。

語彙の臨界点があることを知らずに勉強していると、挫折することが多
い。そのことを予備知識として知らないため、落とし穴に落ちてしまう
のだと。

■語彙の臨界点とは
産能大学の小林薫教授の話もかかれていて、教授は次のように主張され
ていると。
「一定レベルまでの語彙力の蓄積」が重要。

「語彙力が一定のレベルまで達しなければ、語学力が日の目を見ること
はない」

わからない間はまったくわからない。そしてわかる瞬間は突然やってき
て、そして完全にわかってしまう・・という事実があると。

通常、理解力というのに対し、その基となる語彙力があります。
勉強すると語彙力が上がっていき、理解力が増していきます。

しかしこの語彙力というのは、必ずしも勉強量に比例して増えていくも
のではなく、ある部分ではいくら語彙を増やしても、いっこうに理解力
が進展しないというのです。

頑張ってもその手応えがまったくないゾーンがあると。
それを魔の挫折地帯と書いてありました。

その部分では、頑張って語彙を増やしても理解力は増していると感じれ
ない・・・という感覚が永久に続くと思いこみ始めるのだと。それが、
挫折の落とし穴になる。(挫折のメカニズム)

実は、そのゾーンの少し先に「語彙の臨界点」があると。

臨界点に達するまでは理解力は一向に増えてこない。
目に見える成果がでないのがこの時期。

しかし、それでも語彙を増やすことを続けていると、いずれ臨界点に達
し、急激に理解力が高まるのだと書いてありました。

そのことを知っている人は、挫折遅滞を通過中も習慣通り語彙増強作業
を続け、待ち受ける落とし穴を横目で眺めながら、穴のそばを通り過ぎ
ていく。

それを知らない人は挫折の罠に落ちてしまうのであると。


■整理すると

挫折する人:
  努力の割りに自分の英語力が向上しないと感じている。
  英語習得度の縦軸だけを見ている。
 この感覚が永久に続くと早とちりし始める。

本質を理解している人:
  英語習熟度の縦軸だけを見ていない。
  語彙力という横軸があることも知っている。
 横軸が臨界点へ行くまでは、理解力が急激に増えないことも
    知っている。

病気を例にすると、
  潜伏期間のようなもの。
  潜伏期間中は語彙というウィルスが体内でくすぶっているだけ。
  目に見えるような働きかけや影響力は持てないでいる。

  しかし潜伏期間の終了といえる臨界点に到達すると、語彙という
  ウィルスが一定の影響力を持つ量に達し、「英語がわかる」とい
  う病気が本格的に発病することになる。

  つまり、理解力が突然上昇し「目からウロコ」現象を体験するこ
  とになるということなのです。


2013年4月21日日曜日

音読パッケージで瞬時英文変換の訓練

ここのところステップアップ一歩手前の壁にぶつかっているような気が
します。何となく・・そういう気がするのです。

それで、何をやったら一気に抜け出ることができるのだろうか・・と考
えたりもしています。

あせらず休まず同じように継続していけば良いのでしょうが、一方で何
か新しいことをやってきっかけを作れば、早く一皮むけるのではないか
・・などと。



■ステップアップのきっかけ
そうこう考えていて、先週末に一つの方向に心が固まってきました。
それは何かというと、「瞬間英作文」でした。

「短いセンテンスで」「瞬間的に質問する」「瞬間的に答える」です。

よく考えてみたら、自分はまだまだこの「瞬間的に」という部分が甘い
と感じていたためです。

「通じれば良い」と考えて取り組んできたのですが、ここらでさらに
レベルアップするためには、「瞬間的に」となるよう磨きを入れるべ
きだ・・という結論になったのでした。

■練習方法
そこでそのやり方を考えたのですが、どうしても前回紹介した東京SI
Mのスーパースピーキング方式が頭から離れず、結局「音読パッケージ
(中級編)」のリピーティングCDを使おうと考えました。

意味のある単位に区切られ、間にポーズの入った2枚目のCDで、その
音声データを使おうというものです。

前回の記事に書いたように、1区切りの日本語訳は自分で読み上げて
録音し、それをポーズの前に挿入して使います。

そして今回のメインテーマとなっている「瞬間的に」ですが、このポーズ
の時間を少しずつ短くしていこうというものです。

つまり、
1区切り日本語訳」→「調整した長さのポーズ」→「1区切り英文
を素早く繰り返します。

だいたい1文は2つから3つのパートになっているのが多いですが、
それをそれぞれ瞬間的に英文変換を繰り返していくのです。

長々とやっていると一気に疲れてしまうので、1つの話題を集中してや
って、終わったらすぐに一休みします。

1つの話題は約6文。そしてそれらは15くらいのパートになっている
ので、合計でも 1分30秒 程度です。

そして1回の練習では3つの話題を行い、合計10分程度の練習として、
それを1日2回やろうとするものです。

■見えてくる弱点
こうやって訓練をしていると、当然、素早く英文が作れるものとできな
いものが出てきます。単語が出てこないときもあるでしょう。

時にはまったくどういう文型でまとめたら良いのか、浮かばないものも
あるかも知れません。

何がわからないのか、何が素早くできないのか、あるいは何が英文に
変換できないのかなど、自分の弱い部分が明らかになってきます。

加えてリスニングの訓練にもなります。話せるということは、聞き取れ
るということを意味していますので。

■日本語脳併用の影響は?
一つ難点を言うと、常に日本語脳も働かせながら訓練をすることになる
ということです。英語脳だけでの訓練ではありません。

日本語脳と英語脳を混在させて、瞬時切換をするという訓練になります。

それが良いのか悪いのかはわかりません。
しかし、何かしらプラス効果が出ると信じています。

あまり深く考えてもわからないので、まずはやってみて結論を出すだけ
です。まずは1ヶ月程度実践してみるつもりです。

後日、結果をレポートしたいと思います。

2013年4月18日木曜日

音読パッケージをスピーキング力養成へ応用

前回まで、音読パッケージのリピーティング用CDの音声データを使っ
て、リスニング力を向上させることができるということを書きました。

今回は、その音声データを編集して、スピーキング力の養成もできると
いうことを書きます。

さてその話に入る前に前置きですが、ここ最近少し気になっている教材
があります。何かと言うと東京SIM研究所の「スーパースピーキング」
です。



■スーパースピーキング
これは先に書いたSIM英語のスピーキング用バージョンです。

どういうものかと言うと、リスニング用SIM英語は、
  英文→日本語訳→英文→日本語訳→・・・
とやっていました。

1区切りの英文を聞いて素早く意味を理解し、英語の語順で理解してい
くものでした。

スーパースピーキングはその逆で、1区切りの日本語を聞き、その後の
空白英文を作って話し、その次の英文で正誤を確認するというやり方で
す。

■メーカーの説明文 を以下に引用します。

<ここから>

そして私は、「リバースHop」で身についたスピーキング力をさらに
強化する驚くべき方法を発見しました。

それが、「ポーズ付きリバースHop」です。

「リバースHop」の日本語と英語の間に、無音のポーズを挿入して
みたところ、さらに効果が強力になりました。

       <ポーズ付きリバースHop>
 -----------------------------------------------------

  アメリカの多くの人が苦しみました (ポーズ)
 
  Many people in the United States suffered

     感情、または精神的な問題で (ポーズ)

     emotional or mental problems

        テロ攻撃の後  (ポーズ)

        after the terrorist attacks

          2001年9月11日の。 (ポーズ)

         on September 11, 2001.

 -----------------------------------------------------

この「ポーズ付きリバースHop」では、次のようなトレーニングを
します。

1)まず日本語を聴いた後で、ポーズを利用して瞬間的に対応する
  英語を実際に口に出して発音します。

2)次に、流れてくる英語で合っているかどうか確認作業します。

この「ポーズ付きリバースHop」でトレーニングを積むと、
「英語の語順」でセンスグループごとに話す力がさらに強化され、
言いたいことが口をついてスラスラと出てくる感覚を実感すること
ができます。

<ここまで>

■効果について
わたしは過去SIM英語を購入しトライして、その効果を感じました。
そのときの体験より、このスーパースピーキングは効果が出ることを
予感しています。

ですが高価です。39,800円。セールのときで29,800円。

英会話が上達できるのなら安いものでしょうが、懐の寂しいわたしとし
ては、何とか音読パッケージのデータを使って、同じような練習ができ
ないかと考えていました。

そして簡単な結論に思い至ったのです。
「編集すれば良い」・・と。

■音声データの編集
そうです、音読パッケージの音声データのポーズの前に、日本語訳の
音声を挿入すれば良いのです。

音読パッケージ:
 英文1パート → ポーズ → 次の英文1パート → ポーズ → ・・

編集のやり方:
 「日本語訳1」→ ポーズ → 英文1パート → 「日本語訳2」→
 ポーズ → 次の英文1パート → ・・

 というようにやれば良いのです。

残念ながら音読パッケージの音声データには、日本語訳が入っていませ
んので、自分で本の文章を見て読み上げそれを録音し、そしてそれを
カットしてポーズの前に挿入しています。

少し面倒ですが、その作業そのものが、文を勉強し記憶する作業にも変
わりますので、少しずつ、しかも自分で覚えたいものから取り組めば、
案外苦にならないものです。

一遍に多く作る必要はありません。まずは自分が覚えたい話題から。

■WAVYというソフト
音声データの編集は、「WAVY」というフリーソフトを使い行いました。
音楽編集用ソフトで、WAV型式のデータを編集することができます。
とてもわかり易く操作が簡単と思っています。

Vectorで入手することができますので、良かったらためしてみてくだ
さい。

2013年4月15日月曜日

音読パッケージでSIM英語と同じリスニング訓練(続編)

音読パッケージの音声データは、意味のある単位で区切られており、間
に空白が入っているので、SIM英語のSkipと同じ構成だというところまで
書きました。

わたしはこの安価な音読パッケージで、SIM英語と同じような練習をす
れば良いと思います。つまり英語の語順で理解していくという練習です。

■英語の語順で理解する
具体的な例を上げて説明します。
例えば音読パッケージ(中級)には次のような例文が載っています。



Mr.North thinks that having happy employees is the key to a successful business.

これは次のように3つのパートに分かれています。

Mr.North thinks that      ノース氏は考えている
  having happy employees       幸せな従業員をもつことが
     is the key to a successful business.     ビジネスの成功の鍵だと

この音声データを再生すると、
まず最初に「Mr.North thinks that」の文が読み上げられます。

そしてそのあとには空白が入っています。
リピーティングするための空白が。

このやり方ではリピーティングは行わず、読み上げられた順にその意味
を掴んでいくという練習をします。

従って、最初の部分「Mr.North thinks that」が読み上げられたら、すぐ
にその意味を強く意識します。

そして次のパートが読み上げられたら、同様にその部分の意味を強く
意識していきます。

そして3回繰り返すと1文が終わり、その全文の意味を理解するという
訳です。

英語の語順で理解するとは、このような練習です。
決して後戻り(読み直し)はしません。

■大事なポイント
ここで一つ大事なポイントがあります。SIM英語では「期待」と言って
います。

前の文の意味を意識したら、「なぜ・・」とか「なにを・・」とか「いつ・・」
というように、次の文の内容を「期待」して、次の音声データを聞くと
いうことです。

「予測」するということと同じかも知れませんが、意味としては「予測」
よりも「期待」という方が正しい理解だと思います。

例えば先の文では、「Mr.North thinks that」と音声を聞き「ノース氏は
考えている」と意味を意識した時点ですぐに、「何を考えている?」と
次の文に期待をする訳です。

この期待をしながら文を理解していくので、文を聞くのが楽しくなり、
そしてその意味を頭の中で強く保持することができるようになるのだと
いうことのようです。

期待するのは、全てのパートで・・とは言っていませんが。
慣れてくると少しずつ増えてくる・・と言っています。

使う教材は本物ではありませんが、本物と同じようなやり方で訓練が
できると思っています。

同じ訓練ができるのなら、同じ効果が期待できるのではないでしょうか。

次はスピーキング練習への対応についてです。(続く)


◆関係する記事:
  1113 中級音読パッケージでリピーティングのすすめ

2013年4月12日金曜日

音読パッケージでSIM英語と同じリスニング訓練を

SIM英語は日本人向けの良いリスニング教材だと思います。
日本人が持っている読み返しなどの語順の問題が解決できますので。

機関銃のようなスピードで話される音声に遅れずついていき、さらに
はその内容を理解していくことは、至難の業です。

読み返ししていたのでは、とても追従し切れるものではありません。

英語の語順で理解するということが、いかにリスニング力を磨くため
に重要であるかを、わたしも数年前に強く認識したものです。

わたしのリスニング力が向上できたのは、次の2つの訓練でその効果
が出たおかげと思っています。

1)SIM英語をやって語順の通り理解していく訓練をしたこと
2)とにかく量を聴き、聞きなれた単語やフレーズが増えたこと

■SIM英語とは
SIM英語は、もうすでにかなり知れ渡っていると思いますが、あら
ためてその内容を一言で書いてみますと、

「一つの英文が、意味のあるパートごとに区切られており、その単位
毎に素早く内容を理解する訓練を行い、英語の語順のままで把握して
いくやり方」です。

その教材は、以下のように構成されています。

・英文と日本語訳が交互くり返され、英語の語順で理解できるように
 なるための訓練である「Hop」
・英文と空白が繰り返され、空白の部分で直前の英語の意味を理解し
 保持する訓練の「Skip」
・オリジナルの英文の「Jump」
・再生速度が「ノーマル」「150%」「180%」「200%」の
 ハイスピード

バリエーションが多いので、わたしはとにかく150%の「Skip」を
メインにして取組んできました。

この訓練により、だんだんと英語の語順で内容を理解できるようにな
っていったと思います。あるときに突然・・というわけではありませ
んが、その効果は少しずつ体感していくことができました。

しかし高価です!

当時は海外によく出張して必要性に迫られていたため、わりと簡単に
決心し購入しました。

しかし、今日本にいて、直接英語の必要性に迫られていない状況では、
簡単に決心できなかったと思います。

■実はある、SIM英語の代替教材
SIM英語は確かにリスニング力アップに効果のある教材だと思いま
す。しかし高価なので、英語を取り組み始めた人には判断に悩む価格
であるとも思います。

そういうことを考えていたあるときに、ふと気がついたのですが、
わたしは入門と初級レベルなら「音読パッケージトレーニング(中級編)
を使って同じような訓練ができると思ったのです。

意味のあるパートごとに区切られており、英文とリピーティング用の
空白が挿入されているので。

つまりSkipと同じ構成だということです。(続く)



2013年4月9日火曜日

本当に身に付く音読パッケージの練習方法

いろいろと長い期間、音読パッケージをやってきました。
そしてわかったことがあります。とても大事なことです!

それはその「利用の仕方、勉強方法」です。

そのやり方が悪いと長くやっていても効果が少なく、そのやり方が
良いならば効果が大きいということです。

何ごともやり方次第で、効率や効果が異なるんですね。やり方の
コツがあるということです。

従ってどうせやるならば、しっかり身に付くやり方をすべきだとい
うことです。

■最初のやり方(良くない)
最初の頃は、悪いやり方をしていました。
教材の文章がどんどん聞き覚えのある状態になっただけです。
とても身に付いたというレベルではありません。

原因は、1回の勉強するターゲット範囲を広くし過ぎたこと。
そのため身に付くというレベルではなく、聞きなれたというレベル。

スピーキング力がアップしたというのではなく、リスニングで少し
有効だったな・・という程度でした。もちろん音声が聞こえたら、
スムーズに口が動くようになりましたが。

しかしスピーキング力のアップにつなげたいのなら、身に付くやり
方をすべきだと気がつきました。

■改めたやり方(良い)
身に付くやり方とは、
  ・ターゲットを絞り込むこと
  ・そして身に付いたと思うまで続けること ・・でした。

わたしの例ですが、最初は90ある全ての章を対象に、グルグルや
っていました。これだと先に述べた通り、なかなか身に付きません。

あとで変えたやり方というは、ターゲットをずい分シンプルにし、
1回のターゲットを3つに絞りました。

最初は1章だけにしようかと思ったのですが、同じものの繰り返し
だけだと、飽きてきてしまいそうだったので。

2つの章が良いか3つが良いかはまだわかりません。
ただ「3」という数字は、いろんな意味でバランスの良い数字なの
で、単に「2」を選ばすに「3」を選んだということ。

■練習の実践方法
わたしの車のカーステレオは古いので、CDとMDが使えますが、
mp3データが使えません。

そのためCDを使うこととして、1枚のCDに3章を繰り返し書き込
みしました。つまり1→3章→1→3章→1→3章→・・・として、
10回繰り返し書き込んだCDを作りました。

あとはそれを何度も繰り返し聴きながら、リピーティングをすると
いうこと。ターゲットの範囲が絞られているので、繰り返し回数も
半端ではないので、身に付いてきているという感覚ができてきます。

そしてそれをオンライン英会話レッスンで試すのです。

もちろんリピーティングの途中では、全ての主語を「I」、自分中心
の文に変更してやっていますよ。




2013年4月6日土曜日

英語に自信がもてるようになる練習とは

中学英語を復習し、毎朝5分間音読を行い、そして家庭教師を見つけて話す
練習をして、短期間で話せるようになりました。

基本文を復習し覚え、発声練習して口に馴染ませ、そして実戦練習をしたと
いうことです。

考えてみれば、英語を話せるようになるために、当たり前のことをしただけ
です。特別なことは何もありません。しっかり続けたかどうかということだけ。

話せるようになるために、重要だった訓練は毎朝5分間の音読でした。
しかし自信つけて会話力のアップにつながっていったのは、実戦練習でした。

今回は最後ですが、その部分について書いていきます。

■3)試す場を作る(話すためのことを体で覚える)
やはり実戦練習は大事です。覚えた知識を体で体験し覚えていくためです。
会話はまずは知識からですが、自信と対応力は繰り返しの体験からと思って
います。

よく使う例ですが、例えば水泳を考えてみてください。
泳げない人が泳げるようになるためには、どうやったら良いでしょうか?

まずは
・どうやったら水への恐怖心を抑えられるのか
・どうやったら泳げるようになるのか

それらを水泳コーチに聞いたり、本を買って勉強したりして、理論は理解で
きたとします。腕をこう動かして足はあー動かせば良いと・・。

それで泳げるようになるでしょうか?

また、高度な競泳技法について書いた本を勉強すれば、泳ぎ方がどんどん
上達するでしょうか?

そうならないのは誰でもわかりますよね。

結局、やってみないとできるようにならないということです。
実際の練習が必要なのです。英会話も同じです。

自分で考えて文を作り、それを発声し、相手に通じるか確認。
通じなければ文を直し、発音を修正して、そして再度確認。

何度も泳ぐ練習を続けることで、わずかな力で長く泳げるようになるのです。
そして泳げるようになり楽しいなと感じれるようになると、さらに続けていこう
という力が湧いてきます。

おそらくここまではみんなそう思っていると思います。

本当にむずかしいのは、その実戦練習をやることよりも、できる場を作れる
かどうかだと思います。

わたしは海外にいたその時は、家庭教師を見つけて話す練習をしました。
安い金額で英語が話せる大学卒業生に教えてもらえる環境だったからです。


簡単にその環境が作れました。

しかし今の日本はそうではありません。田舎ではなかなか家庭教師が見つ
からず、大勢いる都会ではすごくコストが高いです。

また通勤や移動に時間がかかるため、時間を確保するのもむずしいです。
結局、ある覚悟をした人だけがその環境を作り、話せるようになっていくの
です。

■お薦めの実戦練習
以上のような事情を踏まえて、あえて一番やり易くて犠牲が少ない方法を言
うならば、やはり
    「オンライン英会話レッスン」ですね!

やり方は、まずは週2回のコースで。毎日25分はとてもリーズナブルです
が、ほとんどの人は疲れてしまうでしょう。

最初の前向きで元気なうちは毎日25分コースを続け、疲れてきたら週2回
に変えるのでも良いですが。

わたしは最初から無理をせず週2回とし、しっかり予習と復習をしてレッス
ンに臨むというのがベストだと思っています。

初めはいろいろ苦しさを味わうと思いますが、徐々に慣れていくものです。
そして、自分に合う講師が見つかると、心も軽くなり話すことが楽しくなっ
ていきます。

まずは3ヶ月!

2013年4月3日水曜日

毎朝5分間の音読で話せるように

片言でも話せたら良いから・・とやった3つの練習が、わたしを英会話でき
る人間に変えてくれました。

たった30分くらいの時間ですが、1対1で会話をしてコミュニケーション
取れるようになったのです。当時は話せないコンプレックスからスタートし
ていたので、本当に晴れ晴れした気持ちだったことを覚えています。

前回、3つのやったことの一つ「中学英語を復習」を書きましたので、今回
は、残りの2つについて書いていきます。

■2)毎朝5分間音読
わたしが話せるようになるために一番効果があったことが、この5分間の音
読です。これをやったので、英会話ができるようになったと言っても過言で
はありません。

話せない人が話せるよになるためにやる音読は、非常に大事だと思います。
口を動かした経験の無い人が、口がスムーズに動くようにするための、準備
運動のようなものなので。

■音読をやるタイミング
1日が終わって夕食を食べたあとにやる・・というのは、どうも良くないと
思います。効果が小さいという気がしています。

やはり何といっても効果が大きいのは、朝一、起きたての頭がさわやかなと
き。やってみるとその効果の大きさの違いに気がつくと思います。


何といっても、「朝、一番」です!
たったの5分でOK。

■使った教材
もちろん中学英語を復習するために作った基本文一覧です。
教科書に載っている各学年での基本文をピックアップして作りました。

確かニューホライズンの最後の方には、各課で取り上げている重要基本文の
一覧が載っていました。その中で簡単なものを除いて、復習・音読用一覧に
したのでした。

それを使い毎朝5分間音読をすることにより、その基本文が全て頭の中に入
ったのです。これがわたしの英会話トライのための基礎となりました。

当時は、英語で話しかけるときは、いつもその中から言いたいことにマッチ
した文をチョイスして、単語を入れ替えて話をしていました。

最初の頃は、ほとんど自分のことを説明するよりも、相手に質問ばかり繰り
返していました。本当に簡単な文だけで・・。

「何で通勤しているの?」「どこに住んでるの?」
「一人で住んでるの?」「バイクは持っているの?」
「何歳のとき免許をとったの?」「趣味は何?」
「好きな食べ物は?」「一番好きな料理は?」
     ・
     ・
ひたすらこの練習を繰り返しました。
(続く)