英語の語彙力はあるはずの日本人が、なぜ英会話を聞き取れない
のでしょうか?
ほとんどの日本人は、中学校、高校の6年間、あるいは大学へ進ん
だら10年間もの長い期間、英語を勉強しています。
語彙力は優に2000語を超えているはずなのですが、なぜなので
しょうか?
これにはやはり理由があるのです。
■完全/不完全な語彙
語彙には種類があって、完全なものと不完全なものがあります。
完全な語彙とは、「書く」「読む」「話す」「聞く」の4つが揃っているも
のです。この4つができると聞き取れるようになります。
不完全な語彙とは、その中の要素が欠けているものです。
多くの日本人は間違った教育により、この不完全な語彙が多くを占
めているため、聞き取れないのです。
特に「話す」「聞く」の2つが。
ペーパーテストの受験を勝っていくためには、音声スペル(=発音
記号)を無視した不完全語彙でこと足りたため、偏った学習が中心
となっていました。
しかし実生活のための英会話では、完全語彙単位でなければ役に
立たないのです。
つまり、十分な完全語彙を多く持つかどうかが、総合英語力を左右
するということになります。
音声スペルの欠けた不完全語彙が多くを占める日本人が、聞き取
れないのはこれが1番の理由なのです。
■ではどうすれば?
それではどうすれば良いのでしょうか?
答えは、「不完全語彙を完全語彙に変えていく」です。
ここで欠けている「話す」「聞く」を、改めて身に付けていくとい
うことになるのですが、一つ面白い事実があります。
それは「正しい発音ができないと、認識ができない(聞こえない)」
という事実です。
つまり、言い換えると
「正しく発音できる単語は、聞き取ることができる」
ということなのです。
従って「話す」語彙を増やすだけで、「聞く」語彙も増えていくことに
なり、完全語彙単位で活用できるようになるということです。
今まで不完全語彙で聞き取れなかったものが、完全語彙になり聞
き取れるようになるのです。
■結論
・英会話CDなどで正しい発音を覚えること。
・それを正しく発音できるようになること・・・です。
つまり、音読、シャドーイング、リピーティングなどをしっかりと練習
し、正しく発音できるようになると、「聞き取れる」ようになるという
ことです。