リスニング力アップのための練習は、一人で簡単にできます。
例えばCDをしっかり集中して聞けば良いでしょう。
しかし、スピーキング力をアップさせようとするときに、相手なしで
訓練することは、なかなかむずかしいものです。
頭の中に相手をイメージして、それに返答するイメージトレーニング
をしたり、実際に一人で二役をこなしてつぶやきトレーニングをする
ことなどが考えられます。
場所を選んでやらないとおかしいと思われたりするかも知れません。
もっと手軽に、一人でどこででもできる方法はないのでしょうか?
いつもそのように考えていました。
でも、なかなかこれという方法に行きつかなかったのですが、先日
ある本を読んでいてそのヒントを見つけることができました。
今日はそのことについて書きます。
■見つけたヒント
それは流暢にしゃべれるようになるためには、一人で黙々と英作文
の習得に励むことが良いということ・・なのです。
一人で黙々と英作文・・・何かスピーキングとはかけ離れた練習のよ
うな気がします。
しかし、実はこれが一番の近道なのだということなのです。
ところで、我々の周りで英会話に堪能でいるのに、英文を書くことが
できない人がいるでしょうか。恐らくなかなか見つからないのではな
いかと思います。
英語を話せる人は、同時に、英文を書ける人でもあるのです。
誰でも知っているように、「話す」は「書く」より数段ハードルが高いで
す。
しかしどちらも共通している部分があります。
それは、どちらも「英文表現を表すこと」の能力なのです。
片方は声を出して音波で伝える。
もう片方は文字として書き出し、見せることで伝える。
表現を作り出すことにおいては、どちらも同じ能力を使っているので
す。
■話す能力と書く能力の共通点
話す能力が書く能力よりハードルが高いのは、次の理由です。
・話す能力 = 書く能力 + 音声認識力 + 機敏性
あるいは、
・話す能力 = 英文構築力 + 正しい発音 + 短い応答時間
となります。
話す能力は、書く能力を基礎として、その上に発音と機敏な作文能力
が加わって、出来るようになっていきます。
話すための基礎である書く能力がなくて、話す能力が得られるはずが
ありません。
また言い換えると、書く能力を鍛えることは、十分ではありませんが
話す能力をアップさせるための訓練になるということです。
ここで機敏性とは、素早く英語表現を生み出す能力になります。
■まとめ
まとめると、一人でスピーキング力をアップさせるための良い方法は、
英作文だということです。
自分にあった1冊の日常会話本を用意し、その日本語を素早く英訳
する訓練を行いましょう。
そのことが、一人でどこでも簡単にできる、スピーキング能力アップ
の良い訓練になるということなのです。