SIM英語は日本人向けの良いリスニング教材だと思います。
日本人が持っている読み返しなどの語順の問題が解決できますので。
機関銃のようなスピードで話される音声に遅れずついていき、さらに
はその内容を理解していくことは、至難の業です。
読み返ししていたのでは、とても追従し切れるものではありません。
英語の語順で理解するということが、いかにリスニング力を磨くため
に重要であるかを、わたしも数年前に強く認識したものです。
わたしのリスニング力が向上できたのは、次の2つの訓練でその効果
が出たおかげと思っています。
1)SIM英語をやって語順の通り理解していく訓練をしたこと
2)とにかく量を聴き、聞きなれた単語やフレーズが増えたこと
■SIM英語とは
SIM英語は、もうすでにかなり知れ渡っていると思いますが、あら
ためてその内容を一言で書いてみますと、
「一つの英文が、意味のあるパートごとに区切られており、その単位
毎に素早く内容を理解する訓練を行い、英語の語順のままで把握して
いくやり方」です。
その教材は、以下のように構成されています。
・英文と日本語訳が交互くり返され、英語の語順で理解できるように
なるための訓練である「Hop」
・英文と空白が繰り返され、空白の部分で直前の英語の意味を理解し
保持する訓練の「Skip」
・オリジナルの英文の「Jump」
・再生速度が「ノーマル」「150%」「180%」「200%」の
ハイスピード
バリエーションが多いので、わたしはとにかく150%の「Skip」を
メインにして取組んできました。
この訓練により、だんだんと英語の語順で内容を理解できるようにな
っていったと思います。あるときに突然・・というわけではありませ
んが、その効果は少しずつ体感していくことができました。
しかし高価です!
当時は海外によく出張して必要性に迫られていたため、わりと簡単に
決心し購入しました。
しかし、今日本にいて、直接英語の必要性に迫られていない状況では、
簡単に決心できなかったと思います。
■実はある、SIM英語の代替教材
SIM英語は確かにリスニング力アップに効果のある教材だと思いま
す。しかし高価なので、英語を取り組み始めた人には判断に悩む価格
であるとも思います。
そういうことを考えていたあるときに、ふと気がついたのですが、
わたしは入門と初級レベルなら「音読パッケージトレーニング(中級編)」
を使って同じような訓練ができると思ったのです。
意味のあるパートごとに区切られており、英文とリピーティング用の
空白が挿入されているので。
つまりSkipと同じ構成だということです。(続く)