音読パッケージの音声データは、意味のある単位で区切られており、間
に空白が入っているので、SIM英語のSkipと同じ構成だというところまで
書きました。
わたしはこの安価な音読パッケージで、SIM英語と同じような練習をす
れば良いと思います。つまり英語の語順で理解していくという練習です。
■英語の語順で理解する
具体的な例を上げて説明します。
例えば音読パッケージ(中級)には次のような例文が載っています。
Mr.North thinks that having happy employees is the key to a successful business.
これは次のように3つのパートに分かれています。
Mr.North thinks that ノース氏は考えている
having happy employees 幸せな従業員をもつことが
is the key to a successful business. ビジネスの成功の鍵だと
この音声データを再生すると、
まず最初に「Mr.North thinks that」の文が読み上げられます。
そしてそのあとには空白が入っています。
リピーティングするための空白が。
このやり方ではリピーティングは行わず、読み上げられた順にその意味
を掴んでいくという練習をします。
従って、最初の部分「Mr.North thinks that」が読み上げられたら、すぐ
にその意味を強く意識します。
そして次のパートが読み上げられたら、同様にその部分の意味を強く
意識していきます。
そして3回繰り返すと1文が終わり、その全文の意味を理解するという
訳です。
英語の語順で理解するとは、このような練習です。
決して後戻り(読み直し)はしません。
■大事なポイント
ここで一つ大事なポイントがあります。SIM英語では「期待」と言って
います。
前の文の意味を意識したら、「なぜ・・」とか「なにを・・」とか「いつ・・」
というように、次の文の内容を「期待」して、次の音声データを聞くと
いうことです。
「予測」するということと同じかも知れませんが、意味としては「予測」
よりも「期待」という方が正しい理解だと思います。
例えば先の文では、「Mr.North thinks that」と音声を聞き「ノース氏は
考えている」と意味を意識した時点ですぐに、「何を考えている?」と
次の文に期待をする訳です。
この期待をしながら文を理解していくので、文を聞くのが楽しくなり、
そしてその意味を頭の中で強く保持することができるようになるのだと
いうことのようです。
期待するのは、全てのパートで・・とは言っていませんが。
慣れてくると少しずつ増えてくる・・と言っています。
使う教材は本物ではありませんが、本物と同じようなやり方で訓練が
できると思っています。
同じ訓練ができるのなら、同じ効果が期待できるのではないでしょうか。
次はスピーキング練習への対応についてです。(続く)
◆関係する記事:
1113 中級音読パッケージでリピーティングのすすめ