2012年8月5日日曜日

◆強調したいことを主語にすると意思が伝わる

強調したいことを主語にすると、ニュアンスが正確に伝えることができます。
言い方を換えると、主語の置き方で文章のニュアンスが変わるということです。


■主語の置き換えで簡単に話す
主語を置き換えるとスムーズに話せるようになるケースが多々あります。

一方、主語を誤るとそのあとの作文がとてもむずかしくなってしまったり、
ときにはうまく言い切れない場合も出てきます。

何か言いたい事があるとき、何を主語にもってくるかを瞬間的に考え、スムー
ズに話せる主語を選択する

・・ということは、スムーズに会話をする上で重要なポイントの一つです。

しかし、どんな時でも主語を置き換えればいいのかというと、必ずしもそうとは
限りません。


■強調したいことがあるときは
英語の文章で強調したいことがあるときは、それを文章の前に持ってくる方が
わかりやすいということです。

主語を置き換えた方が話しやすいというときでも、大事なことを文章の最後の
方に持っていってしまうと、ニュアンスがかなり違ってしまうことがあるので、
注意が必要です。

例えば、急患がでて、「すぐに医者を呼ばなくては」を英語にしてみると、
  The doctor must be called right away.

その場に居合わせた人達の頭には、真っ先に「医者」という言葉が浮かんでき
ますから、「医者」を文章の先頭に持ってきたほうがいいのです。
  We have to call the doctor at once.

これだとどこか間延びしてしまって、その場の雰囲気に合いません。


■もしも心臓麻痺で倒れたら
人が心臓麻痺で倒れたら、日本語でも「医者だ、医者を呼べ」となるはずです。
従って、The doctor がまっ先に出てくるのは当然ですよね。

また「息子を医者にするのが、彼の唯一の望みです」という文があるとします。

  His only wish is to make a doctor of his son.

  To make his son a doctor is his only wish.

どちらの方が、ニュアンスが正確に伝わってくるでしょうか。

まず強調したいことは「息子を医者にすること」ですよね。
「彼の唯一の望み」ではなく・・。


■英語での重要ポイント
望みとか、好みとかいったことは、日本語の場合はとかく文章の最後の方に
来ることが多いですが、英語では、

とにかく大事なことは先に言う

ということが、重要なポイントの一つだということです。