2012年12月29日土曜日

リスニング失敗で英語コンプレックスになった過去

英会話をする上で、まず一番先に大事なのはリスニング力だと思います。
聞き取れなければ、話すこともできず会話にならないからです。

何よりも、聞き取れないと会話が楽しくありません。

頭の中は理解しようとしてフル回転するのですが、意味が理解できずに
苦しいのを我慢する状態が続きます。

早く終わりたいと考えてしまうことが、多いかも知れませんね。

わたしも最初の頃はそうでした。何とかして素早く意味を理解できるよ
うになりたいものだと、いつも考えていました。


■カナダで恥ずかしい失敗
36歳のときカナダへスキーに行ったのですが、ウィスラーに行くため
ロッキーマウンテンの上を飛行機で移動したときのことです。



隣の席に座っていたカナダ人の女性が、話しかけてきました。
「どちらの国から来られたのですか?」

これだけは何とか聞き取れましたので、すぐに
 「日本からです」
と答えました。

ところがうまく聞き取れて返事もしてくれたので、英語が話せるのなら
もう少し続けてみようというわけで、さらに質問が続きました。

「日本のどこから来たのですか?」
「東京の近くですか?」
「バンクーバーにも日本料理店があり、お寿司を食べれますよ」
       ・
       ・
と、言っていたような・・気がします。

とにかくすごく早くしゃべっているように感じられ、発音は英語の授業
で聞いた音声よりもボヤーっとしたような話し方で、まったく聞き取れ
ませんでした。

かろうじて断片的に聞き取れた単語をつなぎ合わせて、意味を想像する
ものの、自信が無いので答えることもできませんでした。

早く話すのを終わりたいと思ったものです。

相手の人も、かなりこちらが苦しんでいるように見えたためだと思いま
すが、適当なところで 「have a nice trip」 と言って、会話を終了。

窓の外を眺め始めました。わたしは「ホッ」として、終わって良かった
と思う反面、何とかして英語を聞き取れて話せるようになりたいと、強
く思ったものでした。


■英語コンプレックスの始まり
このときが、わたしが英語を話せないことに対して強くコンプレックス
を持つようになった、初めてのときでした。

その後、英語を話せるようになりたいという気持ちはあるものの、日本
に戻ると話すチャンスもないし、必要性もまったく感じることはなかっ
たので、相変わらず英語はやらないままでした。

ずーっとコンプレックスを抱いたまま年が過ぎ、47歳になってようや
く英語をやらなければならない、きっかけがやってきました。

そこがわたしの英語に対する大きな転機でした。

英語を勉強するには遅すぎる時でしたが、何ごとも決心し継続すると
できるようになるものです!

強いコンプレックスが、逆に一生懸命英語に取り組む大きなエネルギー
になったものでした。

長くなったので、次回2つの聞き方の訓練で、少しずつ聞こえるように
なっていったことについて、書きたいと思います。