2012年12月31日月曜日

リスニング上達のための勉強法とヒント

前のときにも書きましたが、わたしはリスニングの練習をするときには、
2つの聞き方」を意識して訓練をしてきました。

一つは「listen」で、もう一つは「hear」です。

    (少し内容が長くなりますが、ご容赦ください)


■「聴く」と「聞く
listen は緊張した状態で、 hear はリラックスした状態。

ともすればリスニング練習というと、とにかく集中して聞くこと、そして
どれだけ聞き取れるかということだけに着目している場合が多いと思
います。

当然それは大事なのですが、わたしは「聞き慣れる」ということが一番
大事だと考えているので、同じ単語、同じフレーズを何度も何度も聞く
ことをするようにしています。

そしていつもいつも集中しては聴いてはいられないし、リラックスして
サラリと聞き、少しずつ聞きなれていくということが大事だと思ってい
ます。

したがって、両方のやり方を分けて取り組むのが良いと考えています。

意味として誤解されるかも知れないのでもう少し補足しますと、
同時に二つをやるなという意味ではなくて、この「2つの聞き方」を意識
して取り組むようにするのが良い・・と言っているだけです。

一つの教材を聞いているときに、集中して「listen」をしているときと、
あまり集中せずに「hear」しているときもありますので。

その効果としては、次のように考えています。

・集中して聞く練習を続けることで、長時間英語の意味を理解する作業
  を続けられるようになります。(疲れなくなる。処理能力がつく)

・リラックスして聞く練習を繰り返すことにより、いろいろな単語はフレー
  ズを聞きなれていく。  (徐々に翻訳が必要なくなる)


■集中して聴く
集中して聴くというためにわたしが使っている教材は、「SIM英語
です。「スーパーエルマー」とも言って、英語の語順で理解する・・・
というキャッチフレーズで宣伝されているものです。

わたしはこれをやって、話し相手が言っていることを聞き漏らさなくな
ったと思っています。なかなかすばらしい教材で、今でも継続して使っ
ています。

そのやり方としては、
  1)まずはとにかく聞く(耳から入っていく)
  2)次に聞いてわかるところと、わからないところを意識する

  3)リストを見てわからないところをチェックする
  4)文章と意味がわかってから、さらにまた聞きなおす

以上の、4ステップの聴き方をしています。


■聴き方
そしてその内容の理解に対しての聴き方ですが、
  1)まずは「主語」「動詞」を見つける
  2)フレーズ単位で意味を掴み取る

実際の場合は、
  「主語」=「文型」
  「動詞」=「フレーズ(動詞+目的語)」
   その他 =「補足表現(副詞、場所、時)」
となっていますが。

わたしはスラッシュリーディングというか、1つの文において、小さな
フレーズ単位で意味を掴み取るように心がけています。

今流行の言い方で言い直すと、英語の語順で「主語」「動詞」、そして
各フレーズを理解していく・・というようなやり方に慣れていったことに
よって、聞き取り力がアップしていきました。

フレーズごとに意味を瞬間的に理解する(イメージを作る)
フレーズとイメージをリンクさせる(その音を聞くとイメージが出る)

そして大事なのは、
  ・想像すること (イメージすること)
  ・推測すること (カンを働かせること。不確かなものを推定)
  ・瞬間的に考えること (日本語に翻訳しないように)

ことだと思っています。


■取り組んでからの経過
最初は聞き取れる単語やフレーズが少ないので、意味を推測しても精度
が悪かったです。

ですが、単語を覚えフレーズを聞き慣れてくると、聞き取れる部分が多く
なり、内容を把握するための情報が増えていきました。

すると必然的に意味を掴み取るための推測結果の精度が、アップしてい
きました。

そしてそれがある程度進んでいくと、多少のわからない、聞き取れない
部分があっても、ほぼ正しく意味を理解していくことができるようになり
ました。

今では普段の日常会話レベルでは、間違って聞くということはほとんど
ありません。


■自然に listen が大事
そして英語を聞く機会を増やすことも大事です。
何度も何度も繰り返し浴びるということです。

聞きなれるということが大事だと思っています。
絶対量が重要なのですね。

聞きなれることが、英語耳を作るということだと、自分では理解してい
ます。

この部分では、とにかくいろいろな教材を使っています。
SIM英語、リピーティング、1分間説明、NHKラジオ英語ニュース
などで、リラックスして聞き流しています。

意味の翻訳はしていません。本当に聞き流すだけですね。

とにかく多く聞く、聞き慣れる・・が大事です。
「あっ、またこのフレーズだ」・・を繰り返すことですね!

徐々にそのフレーズは、瞬間的に捌けるようになっていきますよ。


■まとめ
このようにしてリスニング能力がアップしていくと、不思議なことに
会話力もアップしていきます。

そして話すことがどんどん楽しくなっていきました。