そして何か言いたいことを感じたときに、
あなたは瞬間的にその文章の頭出しができますか?
わたしはそういう場面に直面したときに、頭の中にフッと浮かんでくるときと、
浮かんでこなくて「どういう構文で話そうかな・・」と考える時があります。
日常会話で何度も経験している場面では、かなりの部分がフッと浮かんでく
るようになりました。
英語を再学習し始めたときは、まったく出てこなかったのですが、生涯学習と
して継続的に楽しみながら取り組むようになり、少しずつ出てくるようになり
ました。
やはり勉強した回数、経験した回数を積み重ねることで、出てくるようになっ
たと思います。
また勉強するだけではなく、海外での本番経験の回数も多かったため、チェ
ックイン、チェックアウト、レストラン、ショッピング・・などでは、定番の構文と
して、すぐに頭の中で浮かんでくるようになりました。
(やはり経験のある場面と文章ですね。それと苦労したような文章も)
その場面を見てそこにあるキーワードを感じたときに、フッと英文の言い出
しの部分が浮かんでくる・・そういう状態になれるように、よく使う基本構文を
インプットしておきたいものですね。
今回はその方法について考えてみました。
■そのやり方について
わたしが何かを覚えるときやっている方法としては、目、耳、口、手、頭の5
つを利用する方法が良いと考えています。
もう若くなくて記憶力の減退している自分が効率良く覚える方法としては、
できるだけ多くの感覚から同時に刺激を与えて覚えるようにすべきと思って
います。
聞くだけ、書くだけ、見るだけ、読むだけ・・ではすぐに忘れてしまいます。
具体的にどうやっているのかと言うと、画像/キーワード/頭出しフレーズ
をセットで準備します。
1.画像:
この画像を引き金に頭出しフレーズが出てくるようにします。
2.キーワード:
このキーワードを引き金にして、頭出しフレーズを引き出します。
3.頭出しフレーズ:(例文)
「画像」や「キーワード」を、「見たり」「聞いたり」「書いたり」
したときに、この頭出しフレーズが出てくるように「リンクさせて記憶」
するようにします。
以後は、何度も画像とキーワードを見たり考えたりしたときに、頭出しフレー
ズが浮かび上がるように訓練を繰り返します。
一種のイメージトレーニングですね。
■記憶のメカニズム
これに実際の体験とそのときの感情の起伏(喜び、不安、失望、・・)がから
んだなら、その記憶はしっかりと焼け付けられることになるでしょう。
わたしは体の動き(体験)と大きな感情の動きの出たものが、一番記憶に定着
すると感じています。
そういう意味では何事を学ぶにも、感情を目一杯振るわせながらやれるならば、
それが一番効率の良いやり方になるのではないでしょうか。
■具体的な例
理屈ばかり言っていてもわかりにくいので、実際に例を上げてみます。
例1:海外のホテルに到着し、チェックインをしようとしている。
・キーワード: ホテルフロント
・フレーズ :
1.I don't have a reservation.
2.Do you have a single room available for tonight?
3.Here is my pasport.
1.予約はありません。
2.今晩、シングルルーム1部屋ありますか?
3.パスポートです。
1つの画像とキーワードに、あまり多くのフレーズをリンクさせると、思い
出すときに混乱するため、せいぜい1~3つのフレーズにした方が良い
です。
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例2:海外で食事をしたいと思い、レストランを見つけ中に入った。
・キーワード: レストラン入り口
・フレーズ :
1.Do you have a table for two?
2.Could we have a table by the window?
3.How long do we have to wait?
1.2人ですが空いている席はありますか。
2.窓側の席はありますか。
3.どのくらい待たなければなりませんか。
余談ですが、
ここでは飛び込みでレストランへ行ったときの例をあげていますが、
海外では多くのところで予約しておくのが当たり前となっています。
日本でも先に予約をしておくと、待たされるようなこともなく、少しだ
けでも大事に扱われるように思います。
できるだけ予約をするようにクセをつけた方が良いですね!