2012年10月20日土曜日

◆意味はフレーズ単位で捉えるようにする

前回、まずは英語耳を作るために大事なポイントということで、10の重要
なポイント(だけ)をご紹介しました。

まだ詳細については書いていなかったので、引き続き説明していきたいと
思います。


■意味を捉えていく単位について
英語耳を作っていく訓練をする上で、とても大事なことがあります。
それは何かというと、意味を理解していくためのかたまりを、どうするかと
いうことです。

ある英語をリスニングするときに、単語単位で意味を理解していくのか、
それとも一気に全文を翻訳していくのかということです。

結論からいうと、わたしはある適当な長さのフレーズ単位で、意味を捉える
ようにしています。

例をあげます。

たとえば次のような文があるとします。

・ It is easy for me to drive a car.
  わたしには車を運転することはやさしいです。

この文章をどうやって理解していくかというと、次のように3つのパートに
分け、そしてその語順で意味を理解していくというふうにしています。

3つというのがポイントではなく、ある適当な意味のあるかたまりごとに、
というのがポイントです。

・ It is easy / for me / to drive a car.

英文をリスニングしているときに、各パートごとに瞬時にその意味を理解
していきます。

理解するというのは「日本語に翻訳する」ではなく「 意味を認識する 」と
いう感じです。

言い換えると、「 意味をイメージする 」というふうにも言えますね。

・ It is easy    / for me     / to drive a car.
   ↓             ↓              ↓
  それはやさしい / わたしにとって / 車を運転することは


■意味を掴む上で大事なこと
ここで大事なことがひとつあります。(自分で思っているだけですが)
意味を日本語に翻訳すれば、はっきりクリアに意味を理解できます。

しかし翻訳しないようにして、意味をイメージする(=感じる)というだけだ
と、クリアではないアバウトな感じでの理解になります。

少しもどかしく感じると思いますが、わたしはこの感覚に慣れていく必要
があると思っています。

それはなぜかというと、相手の速いトークスピードについていき、同じスピ
ードで理解をしていくためです。

いちいちクリアに理解して・・とやっていると、まったく相手のスピードには
ついていけません。

そしていずれは、あまりにも遅れてしまい、まったく意味が掴めない状態
になってしまいます。

最初はそのアバウトさがもどかしく感じられるのですが、何度もそのフレ
ーズを聞いているうちに、かなりクリアに認識できるようになってきます。

繰り返しですね。

前に書いたように、「グッドモーニング」は翻訳せずにクリアに意味が理解
できる・・ということと同じです。


■語順の通りに理解
それからもうひとつ意識したことがあります。
何かというと、 英語の語順で理解していく ということです。

日本語の語順に直してやらないと、やはりアバウトな理解となり少しもどか
しい気がしたものです。

しかし、これも相手の速度についていくため、および大事な順に理解して
いくという観点から、慣れていく必要があるのです。

わたしは東京SIM英語をやっていますが、そこでは anticipation(期待)
が重要・・と言っています。

つまり最初のフレーズ(多くの場合は主語と動詞)を聞いて、まずは一番
言いたいことを理解し、次に何がくるのか・・と期待して次のフレーズを聞
くことが大事だ・・というものです。

「なるほど!」と思いました。


今日はここまでです。
次は英語ニュースをBGMにしていることについて、書きたいと思います。