前回の記事で音読パッケージには初級と中級の2つがあり、初級より中級の
方が良い・・と書きました。
今回はその補足をしたいと思います。
わたしは通勤時間のときに、音読パッケージを使いリピーティングをしている
というのは、前回述べた通りです。
もしもリスニング力のアップだけ絞るのであれば別ですが、スピーキング力
のアップも一緒に取り組みたいと思うのであるのなら、最初から中級の方を
やることをお勧めします。
■初級と中級の違い
というのは、初級より中級の方が暗記するのには取り組みやすいと思ってい
るからです。
初級の方は1話題あたり12から14の文数となっています。
それに対して中級の方は、1話題あたり5~7の文数となっており、それほど
むずかしい文章を使ってはいません。
構成するセンテンス数が5~6文の方が覚えるのにはやり易く、確実に進捗
させやすいからです。あとで記憶から引き出すのにもやり易いと思います。
使用しているセンテンスを見ると、初級は若干、文法的に簡単なような気が
しますが、レベルの高い文も結構入っています。
一方で中級の方は、特別初級よりレベルの高い文を多く使っているとは思え
ません。
何で中級なのか、どこが初級よりむずかしいのかを、ほんの少しだけ感じる
という程度なのです。
■取り組み易い中級と例文
よって、センテンス数が記憶するのにちょうど良い数である、中級の音読パ
ッケージで、最初から取り組むことをお勧めしたということです。
初級、中級それぞれ参考に一つだけ例を上げますので、比べてみてください。
以下、引用です。
◇初級:
Male, 40, accountant
My job is quite stressful.
So when I get home , I am often exhausted.
After I take a shower or a bath to feel refreshed, I open the fridge
and take out a bottle of wine.
I pour wine into a glass and take the first sip.
This is the moment I have looked forward to all day.
Then I turn on the stereo and move to the sofa.
I usually play jazz.
It's my favorite.
I make myself comfortable on the sofa and enjoy my wine
while I listen to music.
Soon I begin to get a little tipsy.
I feel that wine and music together sink into me like a tender drizzle
and that all the stress flows out of me.
This is the happiest time of the day for me.
After this I can drift off to a sound sleep to get myself ready for the
next day.
◇中級:
Miranda went jogging around a lake near her college yesterday morning.
While she was running, she saw some students in sailboats on the lake.
They were members of the college sailing club, and they were having
their morning practice.
It looked like fun, and Miranda decided that she wanted to join the club,
too.
She is going to call the coach today to get some information about it.
※音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著 より
引用させていただきました。