2011年3月19日土曜日

◆英語はなぜ簡単に身に付かないのか?(その1)

実はわたしは昨年4月まで仕事の関係で中国に行ってました。

滞在期間は3年半です。通訳はいたものの、長い滞在となることはわかっていましたので、この際中国語も勉強しようと思い、できるだけ通訳を使わないように努めました。

英語と同じように自分流のやり方でしっかりと取り組んだおかげで、約1年で普通の簡単な会話はできるようになり、2年では電話で簡単に食事会などの予約をしたりすることができるようになりました。

顔の見えない電話での会話というものは、実際に向かい合っての会話より数段むずかしいものだと思います。

ところで、そのように中国語が話せるようになっていく過程で、不思議な体験をしました。

それはどういうことかというと、中国語を勉強し始めて6ヶ月くらい経ったころ、普段はまったく意味がわからないため、深く注意を向けていなかった事務社員の雑談が、突然スカーっと聞こえるようになったのです。

事務所の女性二人の会話です。
「昨日彼とどこへ一緒に行ったの?」「○○公園へ」
「それでどうだったの?」「ダメダメ、相手がおとなし過ぎて、さっぱり!」

ここでわたしはその話の内容がわかったので「くすっ」と小さく笑ってしまいました。

それを見た別の女の人が、
    「あんた達、今仕事中だから、個人の話はダメよ。!」
っと言い、話をしていた女性は、
    「大丈夫、どうせ日本人は私たちの会話がわからないんだから・・・。」

わたしを見ていた女性が、
    「この人(わたし)は意味わかっているよ!」
話をしていた女性、
    「えー、・・・・・・・!」

ということがありました。すごく強く印象に残っているので、今でもその場面は生々しく思い出すことができます。

いまは日本に戻ってきたので、時々skypeを使い中国の友人と1~2時間は、近況報告などをしながら会話を楽しんでいます。

つまり、中国語は英語以上に話せるようになり、何かあったときに無意識にふっと文が出てくるほどになったのです。

英語は学生時代を入れると、20年くらい勉強していることになるのですが、なぜなかなか身に付かないのでしょうか?

簡単に答が出そうではないので、逆説的に考え、それではなぜ中国語ができるようになったのでしょうか?その部分にスポットを当てて、違いを整理してみたいと思います。

残念ながら長くなってきたので、続きは次の投稿で書きたいと思います。