2011年3月12日土曜日

◆会話をする時の頭の使い方には2つある・・

今日は3月7日の記事の補足説明をしたいと思います。

前回、基本文は長文のまま覚えるのではなく、「前段の文型」「フレーズ」「補足語」というふうに覚えるべきと書きました。

その理由は、長文でそのまま覚えると”思い出し作業になる””応用が利きにくい”からと書きました。

ここからが補足になりますが、

会話をする時の頭の使い方には2つあるということです。

暗記したものを思い出す”思い出し作業”と、会話をするときに各パートごとに思い出し(あるいは瞬時に感じるかな?)構成しながら話す、”パートごと再生/組み立て作業”とは、頭の働かせ方が異なるということです。

つまり”思い出し作業”は大きな引き出しの中に入った文章という帯を、順に引き出している作業だと思います。手前側から順に奥のものをです。

当然いくつかの引き出しの中から適当な語句を取り出し、瞬時に組み合わせて話して行くという頭の使い方はしていません。順に引き出しながら、そしてそれを見ながら話をしている状態となります。

そこで引き出している文が途中で何かに引っかかって、引っ張っても出てこなくなることがあります。

そのときは話しがストップすることになり、他の使えそうな引き出しをすかさず探すのではなく、ただひっかかったものを強く引っ張って早く出そうと頑張るだけになります。

他の使えそうな引き出しをすかさず探した場合は、何とか一瞬の呼吸の遅れで文章を構成し直し対応することができますが、暗記/長文思い出し作業ではただただ強くひっぱるのみなので、そのうち会話が完全に停止してしまいます。

過去このようなケースを何度となく体験したので、自分としては長文をそのまま一気に覚えるのではなく、意識して各パートごとに(要素ごとに)覚え、応用ができるようにして覚えた方が良いと思っています。

「文型(文頭)」「フレーズ(動詞+目的語)」「補足語(副詞/時/場所)」の3つ、あるいは4つのパートに分けて覚えるようにしていくのです。


ここで一つ例をあげたいと思います。

例えば、ある友人を訪問するため、電車で初めてのある駅に行くことになったとします。
それでその友人に「改札口で待っていることができますか?」と言いたいとします。

そのときの頭の中の動きは、

①「できますか」なので "Can you" か "Is it possible to"
②相手の能力的なことの確認や行動を依頼しているのでは無いから、"Can you"  ではなく "Is it possible to"
③そして「私を待つ」なので "wait me"
④あとは「改札口で」なので "at the ticket gate"

ということで、
Is it possible to / wait me / at the ticket gate ?
と話すことになります。

このように瞬時に語句を組み合わせながら、自分の言いたいことを話すことができるようになれば、大きく自分の会話能力が前進することでしょう!