2011年7月6日水曜日

◆中国常平のかけすクラブで英会話を・・

常平というのは中国広東省東莞市の中の大きな街の一つ。東莞市が一千
万近い人口であり、この常平は恐らく5百万人は下らない街で、日本人
も千人近く住んでいると思われる街である。

自分の出張先はその街より車で15分くらいのさらに少し小さい街で、
木曜日の仕事あとに常平の大きなホテルの1階にあるクラブに、会社の
同僚と飲みに行ったときの話です。

そこには二つのフロアーがあり、一つは4人掛けの丸いテーブルで、お
酒を飲みながら話をしたり、大きなプロジェクションテレビを見ること
ができるコーナーで、よくサッカーやバスケットボールの試合が放映さ
れていることが多いようです。

もう一つのフロアーは日本人カラオケのコーナーになっていました。

当日は久しぶりにカラオケを歌おうということになったので、そちらの
フロアーに移動。

日本のカラオケのシステムとは少し異なり、話相手をしてくれながらお
酒を用意ししてくれる人がついて、歌いたい歌の番号を伝えると予約な
どもしてくれます。

最初に来てくれたママは若くて結婚したばかりとのことでしたが、今回
話したいのは彼女の言語能力の高さにびっくりしたことについてです。

つまり彼女は中国人にはめずらしく英語が堪能で、さらに他の国の言語
まで話せるのです。

最初挨拶から始まり、飲み物の注文をしたりするうちに、円テーブルの
フロアーの話になりました。そちらにはいつも多くの外国人が来るとの
こと。

一番多いのがドイツの人らしく、
「それじゃああなたはドイツ語を話せるのですか?」
と聞くと、
「ほんの少しです。ほとんどは英語で。」と。

中国では英語が話せる人が珍しいので、
「それではどうやって英語を勉強したのですか?」
と聞きました。 (ここからは全て英語での会話です)

特に学校には行っていない。お客さんが教えてくれた。とのこと

つまりここに来るお客さんと「いらっしゃいませ」「何を飲みますか?」
「どこから来たのですか?」というような会話から始まったとのこと。

そのレベルの会話は自分でチョコチョコッと勉強して、あとは全て店に
来たお客さんとの会話で覚えたらしい。

近くの会社に出張できてそのホテルに泊まっていたアメリカ人が、一人
で下のクラブに飲みに来て、親しく片言の英語で聞いてくる女性に対し
て、何度もやさしく会話を教えてくれた・・ということのようでした。

彼女の実力はかなりのもので、店の中で出るような会話はすごくスラス
ラと流暢に話せるほど。文法的にどうだという部分はありますが、それ
以上に聞く方に分かり易いメリハリのある話し方でした。

このことから思ったのは、英語は単なるコミニュケーションのツールだ
ということです。手段ではあり目的ではありません。英語を使ってコミ
ニュケーションしてナンボだということです。

いろいろな勉強の仕方がありますが、やはり重要なのは
  「実地訓練であり、話せるようになるべき必然性があること」
なのだなあと、感じさせられました。

それともう一つ大事なことがあります。中国語を自分で勉強して、急に
自分の会話力が伸びたと感じたときも同じですが、
  「わからないときすぐに相手に質問できるようになること」
です。

わからないときすぐにわからないと意志表示して、何がわからない、ど
ういう意味ですか?と聞くこと。説明を聞いてわからないときには、さ
らに紙に書いて説明してもらうこと。

そうやって一つ一つものにして行くことが重要だと思います。
紙に書いて残すことも大事ですね。
少しあとになると記憶が薄れるので、言いたいときに出てこないときが
ありますが、そのときに復習をするためです。

そういうことを3~4度繰り返すと、ほぼ完全に覚えることができます。

語学の勉強をしていてわからないことがあったときに、すぐにここがわ
からないと言って聞けるようになり始めると、急激に力がついていった
ように思います。

中国なので英語を話すことはないと思っていた場所で、英語を勉強する
上での重要なポイントを復習させてもらった一日でした。