会話力をアップさせるためのやり方として、いくつかのやり方があると思い
ます。その中でいままで自分でやってきたやり方には、大きく分けて2つの
やり方があります。
■2つのやり方
一つはパラグラフ(ひとまとまりの文章)で覚えていくやり方。
いろいろな話題について1分間程度の内容にまとめて、それを覚えるととも
に少しずつ増やしていくというやり方です。
もう一つは基本文単位で増やしていくというやり方。
使えるようになりたい基本文を選定し、自分に必要な場面で使うであろう
フレーズをセットして、覚えていく方法です。
■その特徴は
その2つのやり方にはそれぞれ良いところと悪いところがあります。
いままでやってきた結果について簡単にまとめてみますと、次の通りです。
いろいろと話題のストックを増やし、それぞれをいつもスムーズに話せるよ
うにするのには、(1)のパラグラフ単位で増やしていく方法が良いです。
ストーリーでイメージしていけるので、短時間で覚えることができます。
■わたしの結論
しかし自在な会話力のアップを図ろうとするのならば、基本文単位で取り組
む方が良いというのがわたしの結論です。
■その一つの例
例を上げますと、
10月9日「海外に行って一番良く使う文型は何でしょうか?」
で投稿した I would like です。
「 I would like ~ 」
「 I would like to ~」
「 I would like you to ~ 」
これらの文は、いつどんな局面でもすぐに頭に浮かび上がり、適当なフレー
ズをくっつけて話すことができます。
とにかく「~が欲しい」「~がしたい」「あなたに~して欲しい」と言いた
い局面では、すぐに「 I would like - 」と出てきます。
海外でも海外以外でも、相当な回数使っていると思います。この相当回数、
出てくるであろう基本文を、優先的に使いこなせるようになれば良いのです。
■さらに別の例
別の例をあげますと、何か話したいときにすぐに頭に浮かびあがるのは、
「How many」であり「How much」であり「Where is」であり「When do you」
・・・なのです。
これらのような本当に基本となる文はかなりの数がありますが、それを全て
覚えるというのは大変ですし、それを全て臨機応変に使いこなせるようにな
るというのは至難の業です。
したがって繰り返しになりますが、
まずは自分の必要なシチュエーションに絞り、そこで必要となる基本文を選
んで使いこなせるように訓練していくべきと思います。
■使いこなしのレベル
しかしただ暗記し諳んじれる程度のレベルでは不十分です。スッと口から出
て速やかにフレーズをくっつけて話せるレベルまで、訓練する必要がありま
す。
あたかも内野に飛んできた鋭いボールを、無意識に体が動いてボールをさば
き、軽やかにファーストに投げてアウトを取るような感じです。
そしてどんどん他の場面に横展開していけば良いのです。
その中で新たに必要となる基本文を、その都度追加して使いこなせるように
進めていけば良いのだと思っています。
まずはあらゆる場面で使うと思われるような基本文をいくつか選び、しっか
りと使いこなせるようにしてはどうでしょうか?
☆参考
わたしがいつも手元に置いているお薦めの一冊です。
「独習3時間!〈少し話せる人の〉英会話練習帳」森田太郎著、明日香出版社
とても簡単にわかり易く書いています。中・上級の人には少し物足りないと思
いますが。