2011年10月21日金曜日

◆頭の中にニューラルネットワークを作る

今日は少し固い話です。英会話の応用訓練とは脳のニューラルネットワーク
を作る作業、ということについて書きます。

「英会話が十分に話せる」と実感が湧くようにしたいため、一度頭の働きに
ついて考えを整理してみました。


ニューラルネットワークとは
シナプスの結合によりネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)が、
学習によってシナプスの結合強度を変化させ、問題解決能力を持つような
モデル全般を指す・・・とある記事に書かれています。


勉強方法について
以前も同じようなことを述べていると思いますが、重要基本文をただ暗記
するやり方は、勉強としてはとても効率が悪いと思っています。

なぜなら覚えたもの以外への、応用力がレベルアップしないからです。
会話力というのは一口でいうと、いかに自在に応用力を出せるようになるか
だと思います。

そういう意味では暗記は勉強のゴールではなくスタートだということです。
最近、改めてそのように感じています。暗記ができてさらにそこから応用
練習をしっかりやる必要があるということです。

何度も同じ例えを使いますが、野球の場合を例に取ると、
初めてボールの受け方を教えてもらい、まずは受けられるようになった。
だけどそこでは終わらずに、さらにそこから毎日千本ノックを繰り返し受けて、
無意識に体が動くようになった・・・ということに似ていますね。

そして十分納得するところまで体が反応してできるようになり、
「できるようになった!」
と実感が湧くようになるのだと思うのです。


脳の処理能力アップのメカニズム
人間は誰でも、以前に1回でも自分で考え、自分の力で作ったものは経験
として頭の中に記録されます。

頭の中に、
「そのような場合はこうすれば良い」と記憶に残る。

というよりは、「そのようなケースはこう処理する」という回路が頭の中に
でき上がっていくのではないかと考えています。

いままで無かった部分に細い血管が出来て行くように。

単語を覚えたりする場合は、記憶の引き出しが用意されてその中に情報が
入れられ、いつでも引き出せるようになるのだと思います。

しかし新しいシチュエーションでの会話のときなどは、どんどん考えながら
作文して新しい会話を進めていくことになり、それはあたかも新しい血管
(処理のためのネット)ができて行くのではないかと考えています。

従ってまったく初めての時は、回路ができていないので、いろいろと模索
したりしながら時間を掛けて処理を進めていくことになります。

しかし、一度回路ができているのなら、素早くどんどん処理を進めていく
ことができるようになります。

経験するというのは、単に記憶するというだけではなく、その処理をする
ための回路を作り上げ、繰り返して太くしていく作業だということです。

英会話で「十分できると実感が湧く」というのは、充分な繰り返しにより
ニューラルネットワークがしっかりできたとき・・なのではないかなと
あらためて思っています。


ネットワークを作る
つまり、自分の会話力を高めるためには、自分でどんどん先にいろいろな
回路を作っていけば良いということになります。

どんどん実体験を積み上げていくことがベストなのですが、なかなかむずかしい
場合は、先に自分が遭遇する可能性のあるいろいろなケースやシチュエー
ションを想定して、あらかじめその時に対応する文を作り、練習して頭の中に
回路を作っておけば良いということです。

いろいろケースを変えて文を変えて何度もトライすれば、どんどん新しい
ニューラルネットができて、広がっていくのではないかと思っています。

単純で大変な作業ですが、やはりこれをやるしかないと感じています。
従ってその単純な繰り返し作業を、いかに「楽に」「早く」「効率良く」やるのか・・
ということを 工夫するしかない と。

なかなか簡単な近道はなさそうですね!