を作る作業、ということについて書きます。
「英会話が十分に話せる」と実感が湧くようにしたいため、一度頭の働きに
ついて考えを整理してみました。
■ニューラルネットワークとは
シナプスの結合によりネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)が、
学習によってシナプスの結合強度を変化させ、問題解決能力を持つような
モデル全般を指す・・・とある記事に書かれています。
■勉強方法について
以前も同じようなことを述べていると思いますが、重要基本文をただ暗記
するやり方は、勉強としてはとても効率が悪いと思っています。
なぜなら覚えたもの以外への、応用力がレベルアップしないからです。
会話力というのは一口でいうと、いかに自在に応用力を出せるようになるか
だと思います。
そういう意味では暗記は勉強のゴールではなくスタートだということです。
最近、改めてそのように感じています。暗記ができてさらにそこから応用
練習をしっかりやる必要があるということです。
何度も同じ例えを使いますが、野球の場合を例に取ると、
初めてボールの受け方を教えてもらい、まずは受けられるようになった。
だけどそこでは終わらずに、さらにそこから毎日千本ノックを繰り返し受けて、
無意識に体が動くようになった・・・ということに似ていますね。
そして十分納得するところまで体が反応してできるようになり、
「できるようになった!」
と実感が湧くようになるのだと思うのです。
■脳の処理能力アップのメカニズム
人間は誰でも、以前に1回でも自分で考え、自分の力で作ったものは経験
として頭の中に記録されます。
頭の中に、
「そのような場合はこうすれば良い」と記憶に残る。
というよりは、「そのようなケースはこう処理する」という回路が頭の中に
でき上がっていくのではないかと考えています。
いままで無かった部分に細い血管が出来て行くように。
単語を覚えたりする場合は、記憶の引き出しが用意されてその中に情報が
入れられ、いつでも引き出せるようになるのだと思います。
しかし新しいシチュエーションでの会話のときなどは、どんどん考えながら
作文して新しい会話を進めていくことになり、それはあたかも新しい血管
(処理のためのネット)ができて行くのではないかと考えています。
従ってまったく初めての時は、回路ができていないので、いろいろと模索
したりしながら時間を掛けて処理を進めていくことになります。
しかし、一度回路ができているのなら、素早くどんどん処理を進めていく
ことができるようになります。
経験するというのは、単に記憶するというだけではなく、その処理をする
ための回路を作り上げ、繰り返して太くしていく作業だということです。
英会話で「十分できると実感が湧く」というのは、充分な繰り返しにより
ニューラルネットワークがしっかりできたとき・・なのではないかなと
あらためて思っています。
■ネットワークを作る
つまり、自分の会話力を高めるためには、自分でどんどん先にいろいろな
回路を作っていけば良いということになります。
どんどん実体験を積み上げていくことがベストなのですが、なかなかむずかしい
場合は、先に自分が遭遇する可能性のあるいろいろなケースやシチュエー
ションを想定して、あらかじめその時に対応する文を作り、練習して頭の中に
回路を作っておけば良いということです。
いろいろケースを変えて文を変えて何度もトライすれば、どんどん新しい
ニューラルネットができて、広がっていくのではないかと思っています。
単純で大変な作業ですが、やはりこれをやるしかないと感じています。
従ってその単純な繰り返し作業を、いかに「楽に」「早く」「効率良く」やるのか・・
ということを 工夫するしかない と。
なかなか簡単な近道はなさそうですね!