やカーチェイスを始められたら夜は眠れなくなりそうだったので、先に
「I know you are nice driver but please drive more safely this time.」
とお願いしました。
ドライバー曰く、
「No problem!」
おかげで返りは比較的?おとなしい速度で走ってくれたので、随分落ち着いた
気持ちで外の景色を見ることができました。
ちなみに行くときにカーチェイスが始まってからこちらも前ばかり見ていて、横
の景色などを全く見ていないことに気がつきました。やはりまったく心に余裕
がない状態が続いていたのを改めて知りました。
ようやくマニラ市内に入ったのですが、今度はものすごい渋滞です。
車が数珠繋ぎ状態です。マニラの交通渋滞はかなり有名のようです。
何しろひどいところでは100m進むのに30分もかかるのですから。
おかげで車の中でゆっくり気持ちを静めることができました。
そしてようやくホテルニッコーに到着。
入口にゲートがあり運転手が窓を開けて何かを告げています。
そして二人のガードマンが車のところにやってきました。
よく見ると腰にピストルをぶら下げています。これを見てここは日本ではない
んだということを、再度気づかされました。
ガードマンは車を一回り眺めたあとで、再度ぐるりと周りながら車のボディ下の
点検を始めました。
そしてさらにトランクを開けるよう指で指示して、中に爆弾など無いことを確認
してから、ようやくゲートを開いてくれました。
運転手は毎度のことなので、何もなかったように車を動かし中に入っていきま
した。
玄関の前で降りてホテルの中に入ろうとしたら、今度はそこには小さな門型の
アーチがあり、横にいたガードマンはそこを指差します。
中を通れという意味です。
そうです、金属探知器なのです。
すべてがこんな感じで、やはりフィリピンはアメリカに統治されていた国で、
日本とは違うことを目の当たりに感じた1日でした。
ホテルに入って会社名と自分の名前を告げてから、
I have a reservation. Check in please.
と話しかけました。
そしてそこからがまた新たなトラブルの始まりなのでした。