グロービッシュでは「感情」という言葉ではなく、「状態」という言葉を使っ
て書かれています。内容からいくと「感情の状態」と書くのが、より適当かも
しれませんが。
日本語の場合、微妙にニュアンスが違う状態を言い分けることができます。
■状態を簡単に言う例
例えば、
「楽しい」、「うれしい」
です。
何となく似ているようにも思いますが、厳密に言うとやはり微妙に違う感情だ
と思います。
ですがこれを英語で言うと、どうなるでしょうか。
グロービッシュの本には、
「どちらも happy で十分である」
と書いてあります。
デートが「楽しい」ときも I'm happy.
プレゼントをもらって「うれしい」ときも I'm happy.
■注意するポイント
私たち非ネイティブの英語は、日本語のように細かいニュアンスを無理に
使い分ける必要はない・・と述べられています。
大切なのは「話すこと」。
とにかく表現できることが第一と。
■もう一つの例
それではもう一つの例を上げます。
「人生は甘くないよ」
とは、どういうように言うでしょうか?
簡単そうな文ですが、少し迷うのではないでしょうか。
「甘くない・・ってどう言うんだろう?」
と。
普通に考えるとこのように少しむずかしく考えてしまいそうになります。
しかしグロービッシュではまずその「感情の状態」をイメージして、そこから
簡単に言える方法を引き出すようにします。
すると、
「人生は甘くないよ」・・「甘くない ⇒ 簡単ではない」
つまり「甘い」を言い換えて「簡単」から「easy」を引き出すということです。
そして、
「 Life is not easy. 」
という文を導き出す訳です。(もちろん瞬間的に引き出せるよう練習します)
これでOKなんですね。
もちろんネイティブにもしっかりと通じます。
■注意するポイント2
「easy = 簡単」というように、英語と日本語を1対1で固定化して覚えるよ
うなやり方をしていると、上の例のような発想ができなくなってしまいます。
英語と日本語の意味を固定化して覚えるのではなく、イメージとしてとらえる
ようにすることで、より簡単な知っている言い方に転換できるようになるので
す。
日本語をその通り英語に訳そうとすると、膨大な数の単語が必要になります。
そのような方向で勉強を進めると、きりがない状態となります。
「まずは、表現したい状態になるべく近い単語を思い浮かべる」
ということを、意識して行きましょう。
■グロービッシュ1500語
そのための単語が、グロービッシュの1500語にたくさん含まれています。
当面はこの1500語を復習します。ほとんど義務教育で習ったものです。
そして次に述べるやり方で応用を行うことで、その1500語を5000語に
拡張できるようになるのです。
詳細は次回の記事で。