非ネイティブは英語を話すとき、母国語の表現をもとに考えます。
例えば日本人の場合、まずは話したい日本語があって、次にそれに当てはまる
英単語を思い浮かべながら話そうとします。
このとき英単語を日本語訳と1対1で覚えていると、相手に通じない英語になっ
てしまうことがあるということです。
■間違い易い例
例を上げますと、
Dinnner is ready. ごはんできたよー。
と呼ばれて、
今、行くからー。
と答える時、英語ではどうなるでしょうか?
「行く」は go だから I'm going. と考えるのではないでしょうか。
実際は、I'm going. ではありません。
I'm coming. なのです。
わたしも英会話を始めた頃、まったく同じことで悩みました。
行く = go
来る = come
と考えていました。
ここで、「今行くよー」ですから、当然 I'm going. と考えたのです。
しかし、ネイティブの友人に聞くと、I'm coming. なのです。
何回か確認しても完全には納得できなかったようで、理解したつもりでいても
結局、何度か同じ質問をして、ようやく少しずつ納得していきました。
それくらいこの違いは納得するのに時間がかかりました。
■整理してみると
ここの部分の考え方を整理すると、
・come は、聞き手または話し手の方に移動するという意味です。
一方
・go は、それ以外の場所へ移動することなのです。
このように日本語と英語の表現は、はずれています。
・青信号は blue light ではなく green light
・お酒に弱いことは I am weak in alcohol. ではなく、I can't drink much.
です。
単語の使い分けでも、look と watch、believe と trust など、単純に「見る」
「信じる」と覚えてきた人には、なかなかやっかいな問題です。
英単語の使い分けについて解説しているサイト:
⇒英単語の正しい使い分けを勉強しすっきり英会話!
■身につけるコツ
これらを身につける一番のコツは、実際に使ってみることのようです。
もし間違った使い方をして相手に「?」という顔をされても、そこで正しい表現を
覚えればよいということです。
逆に使わなければ間違ったまま覚えていることにないります。
間違いをおそれずアウトプットを繰り返すことで、その表現に慣れ、正しい英語
が瞬時に口から出てくるようになっていくということです。
■間違い易い表現例
以下に日本人が間違え易い表現の例を述べます。
確認してみて下さい。
1.晩ご飯までに宿題を終わらせなさい。
Finish your homework by dinner time.
(by は、ある地点を期限として、それまでに何かを終わらせるイメージ)
2.晩ご飯まで読書をしていなさい。
Read the book until dinner time.
(until は、ある時点までずっと動作を継続するイメージ)
3.夏休みの間、ずっと早起きしてたよ。
I woke up early every day throughtout summer vacation.
(一定期間、ずっとしていたのなら throughtout を使います)
4.夏休みの間、何度か早起きしたよ。
I woke up early a few times during summer vacation.
(一定の期間、何度かしたのなら during を使います)
5.鈴木さんから2時のアポをいただいています。
I have an appointment for two o'clock with Mr.Suzuki.
(日本語では「アポを取る」と言いますが、take an appointment とは言い
ません)
6.彼女は自転車に乗れるようになった。
She learned to ride a bike.
(~になる=become ではないケース)
7.ご着席下さい。
Please be seated.
(Sit down. だと「座れ」になります)
8.彼女は年齢のわりに小さいね。
She is short for her age.
(身長が「小さい」は small や short を使います)
9.わたしは小さい頃、とても恥ずかしがり屋でした。
When I was little, I was very shy.
(「幼い」と言う意味の「小さい」は little を使います)
10.いい夢を見ました。
I had a good dream.
(「夢を見る」は、have a dream です)