2012年11月29日木曜日

リピーティングの効果をまとめると

リピーティングをやり始めてすでに半年以上たっていますが、いろいろと効果
を実感しています。何事も継続してやれば、効果が出るものですね。



■期待される効果
ザッとリピーティングの期待できる効果を挙げてみると、
  ・話の題材(ネタ)が増える
  ・シーンごとの話し方、文例(文の構成など)を知ることができる
  ・英語が聞き慣れる(英語耳ができていく)

  ・リスニング力がアップ
  ・発音が良くなる
  ・リエゾンで変化した部分が聞き取れるようになる

  ・補足表現を覚え活用できるようになる
  ・頭が英語モードになり易くなる
  ・音声⇒イメージ⇒意味をそのまま理解(×日本語)

などのように、いろいろとあります。

しかし、それらを全て意識して取り組むのは疲れてしまいますので、わたしの
場合はできるだけリラックスして、自然体で取り組むようにしています。

つまり、あまり意気込まずに「生活の一部をやる」的な感じで、力を抜いて取
り組んでいるということです。(継続を重視しているからです)


■自分で感じている効果
一般的な効果は少し置いといて、自分にとって本当にこの中で一番効果があ
ったと感じているのは、次の2つのことです。

  ・リスニング力アップ(英語耳のレベルアップ)
  ・会話力アップ=補足表現力アップ(活用できるストック増えたこと)

当然かも知れませんが「この部分をレベルアップさせたい!」と、自分で強く
意識してトレーニングした部分でした。

もう少し具体的に、どういうときに効果を実感したかと言うと、
  ・英語ニュースを聞いたときに、内容の聞き取り/理解度がアップした
  ・オンライン英会話レッスンで聞き逃しがほとんどなくなった
ということです。


■英語耳について
英語耳というのは、あるトレーニングをしていて、ある日を境にして突然聞こ
えるようになるということではないと思っています。

やはり2つあって、
  ・いろいろと単語・フレーズ・表現などを勉強し蓄積してくると、
    まったくわからなかった音声が、(突然と感じるだけですが)意味をもって
    聞こえるようになってくるということ。

  ・もうひとつは同じ単語・表現などをある程度以上何度も聞くと、その単語が
    あたかも日本語のように(日本語と同じように)、翻訳せずにそのまま意味
    が理解できるようになるということです。(同じことを言っているかも?)

人間というのは、何度も聞いていると途中の面倒なことは省略して、瞬間的に
結果を導き出すように頭が働くものです。

これを条件反射という言い方をしたりすることもあります。
野球の千本ノックと同じですね。勉強というよりも訓練という方が、適切かも
知れません。

リスニングも同じです。
最初は意味を日本語に翻訳をしていても、何度も聞いていると条件反射のよ
うに、音声を聞いただけですぐに結論が浮かぶようになります。

 「音声⇒翻訳⇒意味理解」が「音声⇒意味理解」のように。

本当は、
「音声⇒イメージ⇒意味理解」というように、イメージで理解するようにした
方が良いのですが。これが「音声⇒イメージ+意味(同時理解)」となります。

イメージが意味も一緒に含むようになった感じですね。


■英語の日本語化(?)
毎日何度も何度も繰返し聞いていると、いろいろな単語やフレーズで、このよ
うな現象が起こってきます。音声を聞いた瞬間、意味がわかるようになるので
す。

前にも述べましたが、「グッドモーニング」「グッドラック」のようなものですね。
このようなものがどんどん増えてくる感じですね。

わたしはこのような感じで、英語をそのままの形で意味をとらえています。
また、途中にイメージが湧いて、そのイメージで即、意味を掴むものもありま
すが。

このような状態になったことが、「英語耳」ができたことに相当すると思うの
ですが、どちらかというと日本語化した英語が増えたという方が、より適切で
はないかと思います。


まとめると、いずれにしろ同じものを何度も何度も繰返し、頭に/口に/体
に沁み込ませるということが重要なのかなと考えています。

そのためには、勉強としてではなく「習慣にすること」だと考えています。

2012年11月23日金曜日

スピーキングを意識したリピーティングのやり方

最近、応用力を意識したリピーティングのやり方をやっていると書きましたが、
少しわかりにくかったと思いますので、具体的な例を挙げて説明したいと思います。


■今週やっている話題
現在、やっている話題は、ロシアのサンクトペテルブルクにあるエカテリーナ宮殿
のことが書かれた話となっています。

その英文は次の通りです。

The Catherine Palace is located near the city of St. Petersburg, Russia.
It wa completed in 1756.
More than 100 kilograms of gold were used to decorate the building, and many beautiful statues were placed on the roof.
Until the beginning of the 20th century, the palace was used as a summer home by the Russian royal family.
Now, it is a major tourist attraction.

1)エカテリーナ宮殿は、ロシアのサンクトペテルブルク市の近くにある。
2)それは1756年に完成された。
3)建物を装飾するために、100キロ以上もの金が使われ、
4)多くの美しい像が屋根の上に配置されている。
5)20世紀初頭まで、宮殿はロシア王室に夏の別荘として使われていた。
6)現在は主要な観光名所となっている。


■1:まずはリスニング
最初は何度もリスニングして、意味をしっかりと把握します。
むずかしい文章はあまりないので、内容の把握はさほどむずかしくはないのですが、
ここで聞き取りにくかったのは、次の部分でした。

Catherine Palace
    こういう類の固有名詞は、意味のある何かの単語なのか固有名詞なのかが最初
    はわからないケースが多い。2~3回目に Palace が聞き取れたため、どこかの
  宮殿なんだな・・とわかりました。

were used to
    ネイティブの発音が悪いと言いたいけど(そうではないはず)、このようなス
  ペルではなく、reused と聞こえて、なぜ?・・となってしまった。

were placed on
    これも上と同じで、replaced と、最初は聞こえました。よくよく聞くとわか
    たのですが。

the Russian royal family
  なぜかはわからないが、最初は royal family が oil family と聞こえた。
  palace の単語があるので、royal だろうと軌道修正し、意味を納得。

・a major tourist attraction
    これがよく起こるリエゾン(リンキング)の部分です。
    tourist attraction が「ツアリスト・アトラクション」ではなく、「ツアリスト・トラクション」
    と聞こえました。「アトラクション」ではなく「トラクション」。催し物ではなく牽引力。

    何となく意味が通るので、最初は間違えてしまいました。しかし、やはり意味が少
    しおかしいと思いつつ、子音のあとの母音が消えているのではと考えながら聞い
    ていたら、 attraction に思い至りました。

★このようにリエゾンの問題は、実際にその部分に何度も突き当たり、耳と頭で理解
   してそれを蓄積していくと、素早く正しく聞き取れるようになるのだと思います。


■2:原文リストと比較、音読
発音が不明確だったり、リエゾンのために聞き取りにくい部分について、原文リス
トと照合させて内容をよく理解。そして、リストを見ながら音読をしっかり繰り返
します。


■3:シャドーイング、リピーティング
適当な意味のかたまりごとにポーズのはいった音声データ(CD)を使いながら、
シャドーイングをやって、さらにリピーティングを繰り返します。

・このときに文をしっかりと暗記
    日本語訳文の先頭の数字のように各文に番号をつけて、それぞれを覚えます。
  全部で6つの文の集まりだとわかり、何番目かを意識して覚えます。すると、
    6番目は・・すぐに Now, it is a major … と引き出せるようになります。

  そしてここがポイントですが、
    実はそれらの文章をしっかり間違えずに覚えること・・はあまりこだわって
    いません。

・次のような要素を、しっかりと頭にインプットするようにしています。

    -- is located near --           (場所に)ある/位置する
    -- was completed in --           に完成された
    until the beginning of the 20th century  20世紀初頭まで
    by [the Rossian royal family]       ~によって
    as [a summer home]             ~として

 ここにはありませんが、
    when --- するとき、 while --- する間、 during --- の期間に
    after ---- のあとで、 before --- の前に ・・・・

  などのような補足表現を、しっかりと使えるようにすることは、話の幅を広
  げる上でとても大事なことだと思っています。

 他に、単語の復習も。
    decorate          装飾する
    major tourist attraction  主要な観光名所

  つまり上に挙げた要素(単語)は、すぐに自分の表現として使えるよう、
  しっかり意識して、強くインプットするということですね。


■4:主語/名詞入れ替えトレーニング
最後に主語の入れ替え、そして目的語の名詞を自分に関する単語に入れ替えて、
それぞれの文章をリピーティングします。

The Catherine Palace is located near → My home is located in
by the Russian royal family → by the relatives of my wife
         ・
         ・

以上の内容を短時間でやるときつくて続かないので、ゆったりと気楽に1週間を
かけてやっています。


※使っている下記教材より引用させていただきました。:
    音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著

2012年11月20日火曜日

効果的なリピーティングのやり方について

音読をするとリスニング力がアップすると言われています。

しかしわたしは、SIM英語をしっかり取り組んでから、あまりリスニングで
困ることはなくなったので、スピーキング力の方に力を入れて練習をしていま
す。

音読パッケージ(中級)をやるにあたり、実際はどうやっているのかを、参考
に書きたいと思います。

まず音読パッケージに付いてくるCDですが、通常のポーズが入っていないも
のと、適当な場所にポーズが入っているものの、2種類の音声データが入って
います。

前にも述べましたが、あれもこれもというのは大変なので、わたしはリピーテ
ィング用の、適当な場所にポーズの入ったものを使っています。


具体的なそのやり方は、次の通りです。

1)まずはリスニングを行い、その意味をつかみます。(1日目:通勤時)

  何回でどのくらいまで理解できるか、自分のリスニング力をテストします。
  1回で80%以上を理解するよう、集中して聞くようにします。

  1文の意味を日本語的に並べ替えて、翻訳してから理解するということはや
  っていません。(やらないようにすべきだと思っています)

  再生された順番に、一区切りごとに意味をそのまま理解していくようにして
  います。

  音声を再生→ポーズ:音声データをそのまま理解→次の音声を再生→ポーズ
  :音声データをそのまま理解→・・・・

  というように、英語の語順で1区切りごとに意味をそのまま理解するように
  しています。

  SIM英語の「スキップ」にあたる部分です。

  余談ですが、SIM英語は結構教材費が高いので、この音読パッケージの
  ポーズ付きで代用するのも良いかも知れません。

  ちなみにわたしは毎日ウォーキングのときに、150%の速度の「スキップ」
  を聞いています。なので音読パッケージの速度は、少し遅いと思えるように
  なっています。


2)リエゾンなどでわからない部分を、原文リストを見て確認(1日目の夜)

3)原文を使い、音読をとにかく100回やります。(1日目、2日目の夜)
  (この時点で文はほとんど頭に入ってしまいますが・・)

4)通勤時の車の中で、シャドーイングを行います。(2日目:通勤車中)


5)リピーティングを実施(3・4日目:通勤時)

  このときに確実に文を覚えるようにしています。つまり暗記してしまいます。
  ただし、ただ全文を暗記するというのではなく、まずは覚えるためそれぞれ
  の文に番号をつけて覚えるようにしています。

  1→○○文  2→△△文  3→◇◇文 ・・・ というように。

  つまり番号の数だけ記憶の引き出しを用意して、どの引き出しにどの(基本)
  文が入っているのか・・と意識して覚えています。

  このようにすると、どの文でもすぐにサッと頭の中に出せるようになります
  ので。4番の文は・・□□文・・・と瞬間的に言えるようになります。


6)主語を「自分」に入れ替えてリピーティング(5日目:通勤時)
    さらに目的語の名詞も入れ替えて練習を行います。

  ⇒自分で自由に文を作る練習となります。


進むスピードは、1週間にたった1つのパラグラフ(話題)です。
しかし、徹底的に繰り返して練習を行い、それらの文章を強く頭に焼き付け、
実戦ですぐに活用できるよになることを心がけています。

せっかく勉強しても、理解しただけで使えるようにならなければ、ほとんど
「意味がない」・・から。


■注意点
文をそのまま暗記するように書いていますが、文をそのまま暗記することには
こだわっていません。

暗記した文をそのまま話すようなチャンスは、ほとんどないので。

注意している点は、とにかく「基本文型(文頭)」「フレーズ(動詞+目的語)」
「補足表現(副詞、時、場所)」「接続詞」を意識して、覚えるようにしてい
ます。

文を作る際の構成要素ごとに、分けて覚えるようにしています。

つまり、自分で使える駒を増やしていく・・という観点から、使えそうなものを
頭に強くインプットするようにしているということです。

文をそのまま暗記するのではなく、「文型」「フレーズ」「補足表現」の駒を増
やしていくということ。

この考え方で取り組むと、応用力がついて会話力が必ずアップしていきます。
オンラインレッスンなどの実戦をやっている方は、その効果を感じることができ
るはずです。

参考にしていだだけると、うれいしいです。

※使っている教材:
    音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著

2012年11月17日土曜日

リピーティングで一番苦労したのはリエゾン

初心者向けの英語講座などでは、1語1語きちんと単語が発音されます。
しかし普通の会話では、鎖のようにつながって、次から次へと流れてきます。

例えば、in a few days (2、3日のうちに)は「イン・ア・フュー・デイズ」
ときちんと発音されれば、聞き取るのも簡単です。

しかし、普通は「イナフューデイズ」というように、「イン」と「ア」がつながって、
1語のように聞こえたりします。

そのため、文字で読むと簡単な文章でも、耳からだとさっぱりわからないと
いうことも起こります。


リエゾンリンキング
このような音がつながることを、「リエゾン」とか「リンキング」と呼び、いろ
いろなケースがあります。

欧米人の会話の中で、特に目立つケースをまとめてみました。

①単語の最後の子音字が、次の単語の母音字と結びついて発音される場合。
  after all は「アフター・オール」ではなく、「アフタール」
  at all    は「アット・オール  」ではなく、「アトール  」と聞こえる。

② reported that や with the のように、子音字 d または t が、 th 音で始ま
  る語に結びついて発音される場合。
  「リポーティザット」「ウィザ」と聞こえる。

③別の単語の最後と最初に来る子音字が結びついて発音される場合。
  Good day, top part などは、「グッデイ」「トッパー」となる。

④ d-t、d-y、(t-a)、t-y、などか結びついて発音される場合。
  and to, would you などは、「アントゥー」「ウッジュー」となる。


■最初はどうしても聴き取れず
リズミカルに話すスピーチなどの中では、普通は弱く曖昧に発音され、前後の
単語とつながったりもします。ごく普通の日本人であるわたしの耳では、なか
なか聞き取れないことがありました。

1つの話題(5~7文)に、1~2箇所くらい聞き取れない部分があり、時には
何度聴いてもわからなくて原文のリストを見て初めて、「な~んだ」となること
もありました。

知っている2つの単語なのですが、うまくくっついてあたかも別の単語のよう
に聞こるからです。

最初のころは、2つの単語がくっついて別の音に聞こえているなどと、まった
く考えもしませんでした。なので聞き取れなくて当然だったと思います。


■しかし少しずつ変化が
しかしくっつく現象のことを知り、そして繰り返し注意しながら聴いているうち
に、「もしかしてあの単語がくっついているのでは」と、だんだん分かってくる
ようになりました。

そして何度も聴いて少しずつリエゾンが頭の中に蓄積されてくると、だんだん
聞き取る能力がアップしていきました。

繰り返しインプットすることにより、頭の中に回路が出来上がっていったのだ
と思います。

聴き取れない部分を、どういう単語がどうくっついているのかをよく理解し、
それを蓄積していくことが重要です。

こうしたリエゾンがうまく聴きとれるかどうかで、聞く力も大きく分かれること
になります。

まずはしっかりと聴いて、耳を鳴らしていくことが大事ですね!

2012年11月13日火曜日

中級音読パッケージでリピーティングのすすめ

前回の記事で音読パッケージには初級と中級の2つがあり、初級より中級の
方が良い・・と書きました。

今回はその補足をしたいと思います。

わたしは通勤時間のときに、音読パッケージを使いリピーティングをしている
というのは、前回述べた通りです。

もしもリスニング力のアップだけ絞るのであれば別ですが、スピーキング力
のアップも一緒に取り組みたいと思うのであるのなら、最初から中級の方を
やることをお勧めします。


■初級と中級の違い
というのは、初級より中級の方が暗記するのには取り組みやすいと思ってい
るからです。

初級の方は1話題あたり12から14の文数となっています。
それに対して中級の方は、1話題あたり5~7の文数となっており、それほど
むずかしい文章を使ってはいません。

構成するセンテンス数が5~6文の方が覚えるのにはやり易く、確実に進捗
させやすいからです。あとで記憶から引き出すのにもやり易いと思います。

使用しているセンテンスを見ると、初級は若干、文法的に簡単なような気が
しますが、レベルの高い文も結構入っています。

一方で中級の方は、特別初級よりレベルの高い文を多く使っているとは思え
ません。

何で中級なのか、どこが初級よりむずかしいのかを、ほんの少しだけ感じる
という程度なのです。


■取り組み易い中級と例文
よって、センテンス数が記憶するのにちょうど良い数である、中級の音読パ
ッケージで、最初から取り組むことをお勧めしたということです。

初級、中級それぞれ参考に一つだけ例を上げますので、比べてみてください。
以下、引用です。

◇初級:

Male, 40, accountant
My job is quite stressful.
So when I get home , I am often exhausted.
After I take a shower or a bath to feel refreshed, I open the fridge
 and take out a bottle of wine.
I pour wine into a glass and take the first sip.

This is the moment I have looked forward to all day.
Then I turn on the stereo and move to the sofa.
I usually play jazz.
It's my favorite.
I make myself comfortable on the sofa and enjoy my wine
 while I listen to music.

Soon I begin to get a little tipsy.
I feel that wine and music together sink into me like a tender drizzle
 and that all the stress flows out of me.
This is the happiest time of the day for me.
After this I can drift off to a sound sleep to get myself ready for the
 next day.


◇中級:

Miranda went jogging around a lake near her college yesterday morning.
While she was running, she saw some students in sailboats on the lake.
They were members of the college sailing club, and they were having
 their morning practice.
It looked like fun, and Miranda decided that she wanted to join the club,
 too.
She is going to call the coach today to get some information about it.


音読パッケージ(初級編) 及び (中級編)ペレ出版、森沢洋介著 より
   引用させていただきました。



2012年11月11日日曜日

英語力が飛躍的に伸びる「3つの習慣」

ある記事に英語力が飛躍的に伸びる「3つの習慣」について、書いてあり
ました。

それは、次の3つだと。
  1)音読する
  2)多読する
  3)英語表現を覚える

さらにこの中でも、最も重要なのが1)の音読であると書いてありました。
その理由は、音読によってリスニング力が強化されるから・・と。

リスニングができなければ外国人の英語は聴き取れず、尋ねられたこと
に対して答えることもできません。スピーキングの前に、まずリスニング力
をつける必要がある。

・・という理由でした。

リスニング力をつける具体的な方法は「音読」
  ・まずキーワードを聴き取る
  ・そのキーワードから状況を思い浮かべる
  ・イメージで内容をとらえる
  ・そして、すべてを聴き取らなければいけないということはない

・・と。


■リスニングとスピーキング
リスニング力が非常に重要であることは、重々わかっています。

しかし、いつもオンラインレッスンでフィリピンの講師と英会話をしている
わたしとしては、スピーキング力も同時に伸ばしたいと考えていました。

あれもこれもと、複数の教材を分けて勉強するのは大変です。

加えて、学習をできるだけ無理なく継続して取り組みたいと思っており、
そのためには、隙間時間をできるだけ活用しようと考えていました。

それで、いつもやっているリピーティングと音読をやる中で、何とかして
スピーキングも伸ばせるようにしたいなと考えました。


■結論
そして、考えた末の結論は、
現在やっている音読パッケージを使ってのリピーティング練習のやり方
を少し工夫してやれば、スピーキング力も一緒に延ばせるだろう・・でした。

そのやり方は、次の通りです。

1)音読パッケージの中から自分の身につけたい話題をピックアップ
      使うものは中級編。初級編と比べ特にむずかしくなっていない。
    1つの話題の文章の数が少なく適当(5~7文/話題)
      (参考:1冊に90話題が載っています)
    そのため暗記し易い
    最初は5つの話題をピックアップ(少しずつやるのが良いと思います)

2)リピーティング用の各フレーズ間に休止が入っている音声データを使う
      (英語の語順で理解していく)
3)それを1枚のCDに書き込む(mp3プレーヤーでもOK)
4)音声データの英文リストを本からコピー

そして、通勤途上の車の中で、
5)リスニング/シャドーイング/リピーティング/音読/よく使われる
    表現・フレーズを暗記


までを繰り返します。

1つの話題は6文程度なので、だいたい1~2日で無理なく暗記すること
ができます。

通勤時間は片道30分で、約10分はニュースを聞いて、残りの20分を
英語の時間にしています。

そして全文を完全に暗記できたら、
6)主語入れ替え/目的語などの名詞を入れ替え(自分のこととして)

・・・を何度も何度も繰り返します。

繰り返すことで頭で理解するだけではなく、口で目で体で覚えるようにし
ています。このことを毎日の「通勤時間にだけ」続けています。

ゆったりと1話題を1週間で。
なので、無理なく続けることができています。


■仕上げと効果
そして仕上げは、その話題を膨らませて、オンラインレッスンでそのこと
について話し、自分のものになったかを確認するようにしています。

自分ではいろいろな話題について、3分間程度は話せるようになり、さら
に表現力が増えていくことを期待して続けています。

おかげで以前はあまり話せなかった「スポーツの話題」「健康の話題」
「アルバイトなど仕事の話題」「旅行の話題」「リゾートの話題」・・など、
自分の興味のある分野については、随分話せるようになりました。



■参考
使っているデータは、音読パッケージ(中級編) CD付 で、次のような文章
が載っています。

Mr. and Mrs. Thompson love exercise and often go jogging together.
Recently, they have also been thinking about changing their diet.
They have decided to reduce the amount of meat they eat.
They used to have meat nearly every day,
 but now they plan to eat fish instead at least three times a week.
They think this will be better for their health.


    ※ペレ出版、森沢洋介著 より引用させていただきました。

2012年11月6日火曜日

◆どうしても聞き取れない単語を聞き取るには・・

英語のリスニングをしていて、どうしてもわからない語句が出てくることが
あります。どう集中して聞いても、わかりません。

なぜ聞き取れないのでしょうか?

自分ではある程度のリスニング力があると思っていて、通常の会話では
ほとんど聞き逃すことはありません。

しかし、ネイティブの会話を聞いたときに、ときおりそのような語句が出て
くるのです。


■聞き取れない理由
それは聞き取れなくて普通なのです。なぜなら単語が変化して、自分の
知らない単語(発音)のようになっているのですから。

ケースは2つあります。

一つは、2つの語句がくっついて発音されることにより、一定の法則に従
って違う別の単語のように発音されるもの。


そしてもう一つは、定冠詞などと語句がくっつくことで、語頭の一部が省略
されて発音されるもの。結果として、別の単語のように聞こえるものです。

まあ、パターンとしてはどちらも別の単語のように聞こえてしまうもので、
同じなのですが。

この2つは、そうなるルールというか法則性を知り、数をこなすことにより、
聞き取れるようになっていくものです。

その法則を知らないと、正確に聞き取ることはかなりむずかしくなります。
非ネイティブでは、聞き取れなくて普通だと思います。

今日は語句の一部(語頭)が省略されるケースについて、書きます。


■省略される例
明治時代の人は、アメリカ人のことを「メリケン」と言っていました。
当時の日本人にとっては、アメリカ人が自分のことを、
  I'm an American.

といったときのアメリカンの「ア」が前の音とつながって落ちて(省略されたよ
うになり)、「メリカン」のように聞こえたからでしょう。

それがさらに「メリケン」と、日本語に移し替えられたのだと思われます。
その名ごりは、「メリケン粉」や「メリケン波止場」などの言い回しにしのばれ
ます。

このように、アメリカンを知っていれば、そこから「メリケン」の由来を推測す
るのは、そんなにむずかしいことではありません。

しかしながら、逆に「メリケン」に近い発音からアメリカンを思い浮かべるの
は、英語を聞き慣れない人にとっては、それほど簡単ではありません。


■ほかの例
日本の学校英語は、どうしても「読む」ことが中心なので、文字が主体にな
っています。そのため、英語を聞くときも単語の発音をスペリングの形で思
い浮かべようとします。

英語では、先のアメリカンが「メリケン」と聞こえたように、語頭の a はほと
んど聞こえないことが多いのです。

例えば、above は「バブ」、appeal は「ピール」、officialは「フィシャル」
のように聞こえます。

同じように発音記号(i)も、まず聞こえません。

enough は「ナフ」に聞こえます。だから、聴いていてわからない単語があっ
たら、語頭に母音を付加してみるのも一つの手だと言えるでしょう。

日本人の中には、(a) は「ア」、(i) は「イ」と思い込んでいる人が多いですね。

これは、1文字1音の日本語の音から来るものなのでしょう。
実際この二つの音が発音されたとき、日本人の耳には、ほぼ同じように聞
こえるのです。

それに、語尾に d や g 、t などがくる場合、英語を母国語としている人たち
は、はっきり発音しないこともよくあります。


■英語放送が聞き取れない理由
英語放送がわからないのは、このように省略される文字や短い単語が多い
せいでもあるわけです。

こうした応答を間違えずに聞こうとするには、絶えずいろいろな種類の英語
に耳を鳴らす必要があるのです。



2012年11月4日日曜日

◆推理力が強い人は英語の上達が早い


英会話の上達が早い人は、推理力が強い人だと言われています。
あるいはカンを働かせる人で、そしてそれが鋭い人だと言ってもいいでしょう。


■推理する例
例えば、英語放送を聞いて次のように切れ切れに聞こえたとします。
Polaroid Company ----- new camera system -----

これだけわかれば、ポラロイドが新製品を発売するんだな、と見当がつきます。

次にテープで聞き直したら、three seconds がわかったならば、
「普通の写真なら1秒もかからないのだから、three seconds というのならもし
かして動画撮れるカメラかな?」

と推測をしたりします。ちなみに、全文は
The Polaroid Company has announced a new camera system that shows color
moving pictures three seconds after they are taken.

(ポラロイド社は新方式によるカメラを発表しましたが、これは撮影の3秒後に
はカラー映画が映せます)

先の推測は、まあまあいい線をいっていたことになります。

さらにテープを何回か聞いて、color moving pictures でもわかったら、ほぼ正
確に近い答えを出すのは、さしてむずかしい話ではないでしょう。

最初のうちは、英語を聞きながら、こんな感じで理解していけばいいのです。


■「L」と「R」の発音
日本人の聞き取りにくい音の中に、LとRの区別がありますが、これも勘を働か
せれば、解決することができます。

例えば、電気の話の中に「ライト」という言葉が出てきたとします。
light も write も日本人には同じように聞こえますが、電気の話で「書く」は
おかしいから、「明り」の方だろう・・と見当がつきます。

また、片方は名詞で、もう片方は動詞ですから、前後の関係からも判断すること
ができます。

このように、
  ・わかった単語から全体の意味を正しく推測する力を磨く

ことが、上達の秘訣であると思っています。


そして最後に、その箇所を英語のできる人に聞いてもらい、結果を確認すること
ができればなお良いでしょう。