「英語をペラペラに話せるようになりたい」と、誰でも思っています。
しかしそうなるためにはどうやって勉強し、どこまでやればそうなれるので
しょうか?とても即答できませんね。
ペラペラ・・を目標にしてしまうとあまりにも漠然としていて、到達方法が
まったく見当がつきません。とにかく海外へ行って、英語漬けにならないと
なれないのでは・・みたいな感じですね。
■具体的目標のない英語勉強のイメージ
何か、広い砂漠の中を小さな蟻一匹が、ふらふらと右へ行ったり左へ行き
ながら、オアシスを求めているようなイメージになってしまいます。
あるいは、ゴールのないマラソンをひたすら耐えながら走っているようなイ
メージで、今どのあたりを走っているのかがまったくわからない・・という
シーンを思い描いてしまいます。
これでは絶対に続かないでしょうね。必ず途中で飽きてしまい、脱落してし
まうのは目に見えています。
ですから遠くのゴールを見て勉強するのではなく、細分化した目標を設定し
て、1つずつ達成して積み上げていくというのが良いと思います。わたしは
最終目標までを10段の階段でイメージして、まずはその1段目を目標に
勉強することにしました。
■第1段目の目標
わたしがまず最初にやりたかったのは海外旅行でした。
一人で海外へ旅行し、自分の思うように行動したいと思っていました。
海外の様々なところへ行き、文化を感じ、海外の人と会話をして、その人達
と友だちになりたいと考えていました。
ですからまず第1に達成させたい目標は、
「海外で一人で行動できるくらいの英語力をつける」
ということにしました。
それをもっと具体的に書くと、
①外国の航空会社の飛行機中で、食事や飲み物のオーダーができる
②タクシーや列車の切符を買い、車内での会話ができる
③通関で聞かれた時には、返答ができる
④ホテルの予約とチェックイン、チェックアウトができる
⑤買い物でいろいろと質問や値下げ交渉ができる
⑥道を尋ねたり教えたりすることができる
⑦場所/時間/行き方などを尋ねることができる
⑧人に話しかけたり、話しかけられて返答することができる
・
・
というように定めました。そしてその1つ1つの場面を思い描きながら、
各シーンで必要となるような会話例、基本文を勉強していきました。
■具体的に目標を定めた勉強方法は
ターゲットなしにただ英語ができるようになりたい・・という場合の勉強の対象
範囲を仮に100%とすると、
わたしの第1段目の目標である「海外旅行の部分」は、せいぜい全体の5%
程度までのウェートではないかと思います。
これだけターゲットが狭められたのであれば、自分で勉強したことが目標の
どの当たりまできたのかがわかります。ゴールを目の前に見て、一歩一歩
近づいていることを感じながら勉強することができます。
さらにその中で勉強した「場所/時間/方法/・・」などを尋ねる部分は、
全てのジャンルに共通です。ただフレーズの部分が異なるだけなですね。
従って次のステップ(第2段目の目標)へ進んだときには、共通部分は、か
なりの部分がすでにできていることになります。
共通部分と各ジャンル毎の専用部分とを、分けて意識しながら勉強すれば
良いのです。
■メモノートを作る
そしてそれを効率良く覚えるためには、ミニノートを活用しました。
具体的な会話例をまとめ、それを持ち運びが簡単なミニノートに書いておき、
いつでもポケットに入れておくようにしました。
そしてすき間時間に引っ張り出してサッと眺めて、少しずつ覚えていくように
したのです。
海外へ行ったときにも、ポケットにはいつでもミニノートを忍ばせておき、
言いたいことが思い出せないときは、すぐにポケットから取り出してそれを
見ながら相手に言いたいことを伝えたりもしました。
1.目標をより具体的に絞る
↓
2.会話例、基本文、フレーズをまとめる
↓
3.自分用メモノートに書き込む
↓
4.いつも持ち歩く
↓
5.すき間時間に復習する(見ながら相手に言いたいことを言う)
■勉強方法が変わり集中できるように
当面の目標が明確となったので、勉強すべきことは全てその一点に関連する
ものだけをしっかりやるということになり、勉強の範囲が非常にシンプルに
なりました。
それ以外のジャンルの英語は、その時点では積極的にやる必要はありません。
それ以外で必要となるような単語も、まずは覚える必要もありません。
ですからすごく集中して勉強することができるようになり、やった分だけ自信に
なっていったように思います。おかげで比較的短期間で第1の目標は達成でき
ました。
目標の細分化 というのは、とても大事なことですね。