基本文を覚えることは大事ですが、それだけでは応用力が育ちません。
基本文の各エッセンス単位で覚え、それを素早く選択し組み合わせて言いたい文
を作成する練習が重要です。
もう少し具体的に言うと、1つの文を3つくらいのパートに分けてそれぞれを覚え、
必要なときに第1パートから第2、第3と素早くつなげて、結果としてスムーズに英
文を話した・・とするやり方です。
■3パート作文の例
まだわかりにくいと思いますので、例を上げます。
例えば明日の夜にレストランの予約をしたいため、電話を掛けたとします。
電話では次のような文を話します。
I would like to make a reservation for tomorrow night.
わたしは明日の夜の予約をしたいです
この文をその場で素早く作る手順としては、
I would like to / make a reservation / for tomorrow night.
①適切な文型を選ぶ : 「~したい 」なので「I would like to」
②言いたいフレーズを決める: 「予約する 」なので「make a reservation」
③目的語/時/場所の表現: 「明日の夜の」なので「for tomorrow night」
というように、文を分割して素早く作るということです。
自分では「3パート・スピーキング」と言っていますが・・。
とにかく相手の質問に対して、素早く「文型」+「フレーズ」+「補足」の流れで文を
つくりながら同時に返答します。
■会話はスピードが大事
会話というのはキャッチボールなので、素早く返球することが必要です。
ところがある人に言わせるとキャッチボールではなく、テニスのラリーだと言ってい
ます。来たボールを素早く打ち返す必要があるというのですね。
タイミング良く素早く打ち返すためには、単純なセンテンスで早く力強く返すのがい
いですね。技術が上がってくれば、さらに表現力を高めた言い方をすればよいでし
ょう。
■3パートスピーキングの利点
このやり方の利点ですが、すごく作文の手順がシンプルになり、応用力が拡大する
ということです。
・第1パート: ある限られた数の文型を覚えてしまえばいいです。
・第2パート: フレーズの数は限りなく多いですが、まずは自分の目標とするジャ
ンルのものだけを順に覚えていきます。
・第3パート: 副詞/時・場所の表現もある限られた数のものを覚えてしまえば
いいです。
単純に言うと、第1・3パートはある数を一気に覚えてしまえば、あとは第のフレーズ
だけに焦点を絞り、コツコツと積み上げていけば良いのです。
■単語の覚え方も・・
更に言うならば、単語で覚えるのではなく、必ずフレーズで覚えるようにします。なぜ
かというと、フレーズで覚えた方が数段覚えやすく、すぐに実戦で使えるからです。
第1と第3は覚えてしまっているので、第2パートのフレーズだけを新しく覚えたもの
に替えれば、即、新しい文章になるのです。
英語はまずは「早い・易い・うまい」ではありませんが、
「シンプル」「覚えやすい」「スピード」
で取り組むのが大事ですね!