今日は、コーヒーブレークです!
おもしろいエピソードを見つけたので、それを載せたいと思います。
「のぞく」ことを英語では「peep」と言います。
他人の家や寝室を密かに覗いて楽しむ好色なのぞき魔は、Peeping Tom
(のぞき屋のトム)と呼ばれています。
なぜトムという名前が付けられるようになったのでしょうか。
その理由は、11世紀のイングランドでの出来事に由来するようです。
1040年のイングランド中部の町、コヴェントリーでの話。
当時そこの領民たちは、重い税金に苦しめられていたとのこと。
このままでは飢え死にしてしまうという、領民の声をきいた領主の妻ゴ
ダイヴァは、夫に税を軽減するようにと進言しました。
それを聞いた領主は冗談のつもりで、
「お前が裸で馬に乗って、街を一回りするならば考えても良い」
と言い渡したのでした。
それを真剣に受け取ったゴダイヴァは、本当に裸で街に出ることを決心
したのでした。
そんなゴダイヴァの決意に感謝した領民たちは、家にこもって戸や窓を
閉めて、彼女の姿を見ないことで応えようとしたのでした。
ところが、好色な仕立屋のトムだけが、その禁を破ってゴダイヴァの裸
の姿を覗いてしまったのです。
それがもとで、トムは失明することになってしまったのでした。
このエピソードをきっかけにして、Peeping Tom という呼ばれ方が誕生
したということのようです。
Tom という名前の男性たちにとっては、この Tom の行為は本当に迷惑
千万だったでしょうね。