イメージをしてやさしい表現に言い換えて話す・・というやり方につい
て学習をしていますが、前回は例が一つだけだったので、今回も同じよ
うな例をもう一つやってみました。
■例:このバーは一見さんはお断りのようだね。
このような言い方をすることがありますよね。
少しわかりにくい、日本語独特の言い回し。英訳するとなると少し苦労
することがあります。
この文の場合も、そのまま英語にしようと思うと、一瞬「このバーは」
と言ってから、「次、どう言おうか・・・」と迷ってしまうのではない
でしょうか。
そうならないために、「知っている単語で言えるのか?」と瞬間的に考
えて判断してから、話すようにしていきます。
そのためには、前回の記事で書いたように先に考えることは2つ。
1) 一つ目は、何を主語にするのが良いか。
2) 二つ目は、どんなフレーズで言うのが良いか。
この文も同じ考えで整理してみると、まずは主語を何にするかです。
「このバーは」にするか、「一見さん」にするかになりますね。
それからもう一つ、「一見さん」というのをどう言うかです。
さしあたり「常連ではない人」と「会員でない人」の二つが考えられま
すが、ここでは「会員でない人」で話を進めます。
■主語を決める
どちらを主語にした方が話し易く理解しやすいか・・です。
これを、瞬間的に判断できるように練習を繰り返していきます。
今回のケースでは、「このバーは」を主語にすると、2つのパターンが
あるように思います。
「このバーは」「一般の人は入れない(バー)のようです。」
または、
「このバーは」「会員だけが入れる(バー)のようです。」
です。
これだと関係代名詞を使って話す必要があります。
そこで、もう少し簡単に言いたいので、次のように考えます。
「一般の人は入れないバー = 会員制のバー ⇒ a private bar」
すると、英文は次のようになります。
・This looks like a private bar.
ずい分簡単に言えるようになりました。
ここでもしも private という単語が出てこなければ、
・This doesn't look like a public bar.
というように、知っている反意語の public を使って表すこともできま
す。しかし、少しわかりにくくなります。
また public という単語を知らないこともあるでしょうから、次のよう
に言うかも知れません。
・This looks like a special bar for members only.
a private bar が言えない場合、a special bar for members only と
少し長くなりましたが、何とか言うことができました。
これはたまたま for members only(会員制の)という知っている単語
で表わせたからです。
■まとめると、
何を「主語」にして話すか、そして「どういう言い方をするのか」です
が、わたしが選ぶ順番は、
1番は、
自分が簡単に言えて、相手も簡単に理解できる言い方
2番は、
自分が簡単に言える複数の文で、相手が簡単に理解できる言い方
3番は、
まずは自分が言える言い方で、できたら相手が理解できる言い方
です。
3番で話した時に、もしも相手にしっかり意味が伝わらなかったなら、
すぐに補足の簡単な文を付け加える・・というふうにするようにしてい
ます。
現時点では、まず「途中で話の流れを止めない」「とにかく言いきる」
ように気をつけています。