日本人が普段使う言葉の中に、カタカナ英語が大量に入ってきています。
ものすごい量で、集めたら1冊の本ができるほどです。
しかしこのカタカナ英語は、多くの場合、正確な英語のリスニングをしよう
とするものにとっては、要注意です!
それは何かというと、カタカナ英語の読み方と正しい英語の発音とが、
まったく違う場合があるからです。
つまり、カタカナ英語の読み方を念頭に正しい英語の発音を聞いたとき、
あまりにも違うため別の単語と勘違いして、聞き逃すことになりかねない
ということです。
例をあげると、
「vitamin」はどう発音するでしょうか?
→カタカナ英語では「ビタミン」ですが、正しい発音に沿って言うと、
「バイタミン」となります。
また、
「vinyl」はどう発音するでしょうか?
→カタカナ英語では「ビニール」ですが、正しい発音で言うと、
「バイニル」となります。
あまりにも聴いたときのイメージが違うため、別の単語と勘違いしそうに
なりますよね!
さらに例を、
挙げてみます。
「vanilla」はどうでしょうか?
→カタカナ英語では「バニラ」ですが、正しい発音では
vanillaはバニラの「ニ」にアクセントがあり、語尾の「l」が日本人
にとって、非常にむずかしい発音となります。
また、
「MacDonald」だとどうでしょうか?
→カタカナ英語では「マクドナルド」ですが、正しい発音で言うと、
「マックダーナル」で、「ダー」にアクセントがあります。
そのように言えなければまったく通じないし、そのように言えれば
何とか通じるのです。
さらにはこういうケース
もあります。
「あの人はなかなかダンディだ」と言えば、最高の褒め言葉になりますが、
アメリカでは dandy には、「伊達者、女たらし」という悪い意味もあり
ます。
また、同じように若い女性に
「あなたはとてもナィーブだ」 You are very naive.
と言ったとします。
これだと相手に頬を張り倒される可能性があります。
と言うのは、naive には「世間知らずで少しトロイ」という意味もある
からです。
以上のように、カタカナ英語をそのまま受け入れていると、大きな失敗
をすることもあるということです。