2013年1月16日水曜日

強く発音される部分を聞き取ろう


リスニング力をつけるというのは、こまごまとした冠詞まで正確に聞き分け
られるようになる、ということではないと考えています。

英語の
     「どこをどう聴くか」 
が、リスニング力をつけるための重要なポイントの一つです!

そして、FENなどの英語放送を聴く場合のコツとしては、まずは、
    「強く発音されるところに注意する
ということです。

そしてもう一つ。
聴こうとするときの、意識の部分があります。

日本語の場合、話し方としては、「高低アクセント」です。
しかし、英語はアグレッシブに「強弱でメリハリ」をつけて発音します。


■例1:プレジデントとワシントン
例えば、president は「プレジデント」と平坦には発音しません。

「プレッ」と強く発音し、一旦そこで切れるような感じで「ジデント」と弱く
発音します。

従って、日本語流の平坦な「プレジデント」のつもりでいると、全く違う
単語のように聞こえてしまい、つい聞き逃してしまうことになります。

同じように、Washinghton なら「ワシッ」と強く言って、「ントン」は弱く発音
します。


■例2:文章だと・・
例えば、 President Obama arrives back in Washington.

という場合、極端に言えば
 「プレッ」…「バ」…「ライ」…「バッ」…「ワシッ」…
といった感じに聞こえます。

まあ、あまり慣れていない人でも「オバマ大統領」の部分はわかるでしょ
うね。ですが、「ライ」…で何だろうとなり、「ワシントン」とどうつながって
いるのか・・と考えるのではないでしょうか。


■強く発音される言葉がキーワード
逆に言うと、強く発音する部分に慣れてしまえば、単語の意味がわかって
くるということになります。

同じことは、文章全体についても言えます。

文章を読むとき、英語は強弱のリズムがはっきりしています。
文章を伝えるのに重要な単語を強く発音し、さほど重要でない単語は弱く
発音します。

つまり、強く発音された単語に注意さえしていれば、全体の意味はだいた
いわかるようになるということです。

さきほどの文章をもう少しつなげてみます。
赤い色の文字の部分が、強く発音されます。

  President Obama arrives back in Washington in a few hours from his six-day trip to Europe...

強く発音された部分だけを並べると、

  President Obama arrives back-Washington-few hours-six-day trip-to Europe

これなら、何とか意味が通じそうだと思うかもしれません。
しかし、初心者の人が聞いた場合は、次のように聴こえるのではないかと
思います。

  Pre-ba-Wash-few-hour-six-tri-Eu

こうなると、うまく聞き取れないでしょう。

しかし、少しずつ慣れてくれば、何とか次のようなところまでは、聴き取
れるようになるはずです。

  President Obama-back-Washington-few-hours-trip-Europe

これならカタコト程度には、意味が通じるのではないでしょうか。

わたしは英語耳とはいかないまでも、普段から英語ニュースを聞きなれる
ようにしてい、このくらいのレベルにはすぐになると思っています。

まずは、強く発音される部分に注意して、おぼろげながらでも文意がつか
めるようになれば、リスニング力はさらに大きく前進していくはずです!