2013年10月17日木曜日

5歳児の日本語で考えるやり方の5つのルール

前回「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!」という
本について、ご紹介させていただきました。

さすがAmazonの英語本ジャンルで1位です。本を購入してその内容を
見て、やはりこれは・・と思ったのですが、そこでふと感じたことは、
英語を話せるようになりたい!
という人や、
英語をもっともっとスムーズに話せるようになりたい!
と強く思っている人が多いなということです。

そういう人が多く、そしてそれらの人が「この本はもしかして・・」と
感じてすぐに反応したことが、Amazon1位という結果につながったのだ
と思います。

言い方を変えると、日本の文法にこだわった正解/不正解という学問と
してのやり方をやってきたのでは、話せるようにならないということで
すね。

その正しい/正しくないという問題を解くということを、あまりにも中
心にしてやってきたため、「正しいとはっきりわかっていなければ話せ
ない病」にかかってしまっていると感じます。

この本を読むと、「もっともっと英語を簡単に考えて、まずは自分で言
えるようなやさしい英語から取り組みなおそうよ!」と著者が述べてい
るように思います。

この本をしっかり読めば、「むずかしい英語」のくびきから解放されて、
「自信なければ話せない病」を克服するきっかけを作ることができると
信じています。


■5歳児日本語の5つのルール

前置きが長くなってしまいましたが、5歳児の日本語で考えるとはどう
いうことなのか、その考え方の5つのルールをご紹介します。

◇ルール1:分けて短くする

  ・なるべく文を切って、短く話すようにする
  ・関係代名詞は使用しない

◇ルール2:大胆に省略する

  ・全部をきっちり伝えようと頑張らない
  ・大体伝わればいいと割り切る

  (完璧主義は英語マスターの敵)
  (文法問題100点主義が英会話の足枷)

  例:納豆ってなんですか?
      発酵した大豆(辞典の説明はこのように少しむずかしい)

      ⇒大豆/日本の伝統的食べ物・・という簡単な説明でも良い!

◇ルール3:具体的にする

  ・日本語にはあいまいな表現が多い
  ・具体的に何が言いたいのか?

◇ルール4:意味を考えて言い換える

  ・辞書を引くのを我慢
  ・言葉の意味を考えて言い換えてみる

◇ルール5:そもそも何が言いたいの?

  ・本当に言いたいことは何か?
  ・5歳児にわかるレベルに言い換えると・・


■ルール1と2使っての例

ルール1と2を使ったらこうなる・・という例が載っていましたので、
紹介します。

例文:
「前に座っている赤ちゃんが、尋常ではない声で泣きっぱなしだった。」

1)まずは2つの文に分ける。
  ・前に赤ちゃんが座っていた
  ・尋常ではない声で泣きっぱなしだった

2)英語にするのがむずかしいところは省略する。
  ・前に赤ちゃんが座っていた ⇒ 前に赤ちゃんがいた
  ・尋常ではない声で泣きっぱなしだった ⇒ たくさん泣いていた

3)これを英語にすると、
  ・There was a baby in front of me.
  ・The baby was crying a lot.

となり、これで言いたいことは十分に伝わるんだということですね!


☆「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!」
    きこ書房、奥村美里著 から抜粋させていただきました。