2012年6月20日水曜日

◆関係代名詞を使わずに簡単に話しましょう!

みなさんは日常英会話のときに、よく関係代名詞を使っていますか?

日本人は多かれ少なかれ、学生時代に関係代名詞に悩ませられたと思います。
そして、いつも関係代名詞を意識するようになったという人が多いのでは・・。

そのことが、むずかしい英文を作りがちになり、途中で混乱して会話が続かなくなる
原因の一つだと思っています。

少し要素が多くなっている文だと、すぐに関係代名詞を使ってまとめて、一つの文で
話そうとする癖のようなものがあるのではないかと。その癖が実際の英会話で首をも
たげ、ついややこしい文で話そうとしてしまうのだと。

■過去の自分
実はこれは過去の自分のことを言っています。

海外に言って多くの人と話すようになってから、初めてシンプルに話すほうが伝わり
易く、間違いが少ないと思うようになりました。

自分の拡張高い文章を海外の友人に話して、自分の英語力を自慢する・・というので
はないのですから。

むしろ話している途中で自滅してしまい、レベルが低いことをさらけ出すことが多か
ったかも知れません。すぐに関係代名詞を使って返答しようとしたため。

しかし実際は、関係代名詞を使わなくても、立派に話は通じました。

■簡単に話す例(1)
いつくかの要素を含んだ文章は「分解」して、単純ないくつかの英文にする方が、
はるかに簡単でわかりやすくなるのです。

例えば、「ついこの間、かねてからの念願がかなって、私の父の故郷を訪ねました」
という日本語を英語にする時、学校の授業ではこうなったのではないでしょうか。

そのまま訳すと、
Quite recently I went to my father's old home,  which was my
 long, cherished desire.

うんざりするような、堅苦しいセンテンスです。

文章表現としてはともかく、話すをする場合は、前後の繋がりを考えながら話さなけ
ればならないため、とても複雑になってしまいます。

原稿でも用意しておかなければ、すんなりとは言えないのではないでしょうか。
つまりこのような文で構成させようとする方に、無理があるのです。

うまく話せなくなるように、自分で墓穴を掘ってしまっているのです。
このようなきちんとした英語を、英米人が日常生活で使っているわけではありません。

日本の文法中心の学習の、弊害の一つだと思います。

要は関係代名詞などは使わず、幾つものセンテンスに分解して、簡単に言えばいいの
です。

分解して簡単に言うと、
I went to my father's old home recently. I was very happy
 because I had always wanted to go there.

当然、もとの日本語の直訳ではありません。

I was verry happy. などという言葉は、もとの日本語にはありません。

しかし、念願がかなって行けたということは、喜ぶべき事に違いないわけですから、
ここはあえて意訳して I was very happy. と言っても、決して間違いではありません。

また「念願であった」ということも、和英辞書の英語表現では
my long, cherished desire かもしれません。

しかし、こんなむずかしくに耳慣れない単語を使わなくても、
always wanted to go there
といえば、その気持ちは十分に相手に伝わります。

「私は最近父の故郷訪ねてきました。かねがね行きたいと思っていましたので、
本当によかったと思います」

といえば、十分に通用します。

このように、関係代名詞をねじ込んで複雑にするよりも、はるかにやさしく言ったり、
書いたりできるのです。

関係詞とは、あくまでも二つの文章を一つのものにするものでしかありません。
それで文章がかえって引き締まるというのなら、使えばいいでしょう。

しかし、いくつかの表現したい内容が重なってしまうため、どうしても複雑な形を
とってしまうことが多いように思います。

それならば、いっそのこと要素をいくつかに分解して表現した方が、話す側も、聞く
側もわかりやすくなるというものです。


長くなったので、「簡単に話す例(2、3)」は次回とします。