英語の語順で意味のあるブロックごとにスラッシュを入れて、それぞれ
をシンプルな英語で言うという練習です。
この練習を繰り返すことで、あることを言おうとしたときに、すぐに適
切な構文(言い出し)が頭に浮かび、そして次に続くフレーズや補足表
現を言えるようになります。
1文をまるまる覚えるやり方ではなく、このように細分化して話せるよ
うになるというやり方は、応用力がつくと考えています。
■今回の例文
タイトルは「チーズと悪夢は無関係」です。
就寝前にチーズを食べると悪夢を見ると昔から言われています。
英国のチーズ製造業者の団体が、この言い伝えについて実験を行いまし
た。
調査では、200人が一週間、就寝直前に少量のチーズを食べました。
しかし、悪夢を見た人は1人もいませんでした。
それどころか、72パーセントがよく眠れたと答えました。
チーズには熟睡を促す成分が含まれています。
という記事です。
それでは早速、スラッシュ入れて作文し話す練習をします。
■1:チーズと悪夢は無関係
「AとBは無関係」というため、「disrelation」や「no relation」と
いった単語が出てくればいいのですが、なかなかそうもいきません。
いつも日本語をそのまま英語に翻訳するということをやっていたのでは、
英語をスムーズに話すということは、なかなか達成できないと思います。
かんたんでわかり易い、且つ自分が知っているような語を使って話す・
・・ということが、シンプルスピーキングのコツとなります。
ですからこのケースでは、「チーズは悪夢を与えない」と訳すのが簡単
です。従って、
・チーズは悪夢を与えない ⇒ Cheese give no bad dreams
と訳しました。次に、
■2:就寝前にチーズを食べると悪夢を見ると昔から言われています。
この文は長いので、素早く細分化します。
意味からいって一番重要な部分は「昔から言われています」となります。
そして、「就寝前に」「チーズを食べること」「人々に悪夢を与える」
それを整理すると、
・それは言われています/チーズを食べること/就寝前に/人々に悪夢
を与える
という順になります。
これを英訳してみると、
・それは言われています ⇒ It is traditionally said
・チーズを食べること ⇒ that eating cheese
・就寝前に ⇒ before going to bed
・人々に悪夢を与える ⇒ will give people bad dreams
It is traditionally said / that eating cheese / before going to
bed / will give people bad dreams.
■3:英国のチーズ製造業者の団体が、この言い伝えについて実験を
行いました。
意味のあるかたまりごとに細分化します。
・英国のチーズ製造業者の団体が / 実験を行いました / この言い伝え
について
それを英訳します。
・英国の団体 ⇒ A British organization
・チーズ製造業者の ⇒ of cheese makers
・実験を行いました ⇒ has carried out an experiment
・この言い伝えについて ⇒ on the idea
A British organization of cheese makers / has carried out an
experiment / on the idea.
(続く)