そこに書かれたカタカナにしたがって発声をすることにより、発音記号を知らない人でも、正しく発音ができるようにしようとするものです。
■カタカナ英語も工夫次第で使える
しかしもう誰もわかっているように、実際に使ってみた場合、そのままではかなりの部分が通じないということがわかります。
例えば
・Do you have a hot dog ?
ホットドッグはありますか?
という文があったとき、hot dogを「ホットドック」と発音したのでは、まず通じません。
しかし、これを「ハッ ダッ」と言った場合は、きちんと通じます。
逆に言うと、相手もこれに近い発音をしているということなのです。
このように、英語の発音をカタカナで表すのはむずかしいのですが、それを通じさせるコツというのはあるのですね。
■すぐに使える4つのポイント
すべての場合に使えるわけではありませんが、次の4つは、相手の言うことを聞き取る時にも便利なので、覚えておくと良いと思います。
1) 「o」は「ア」になる
・hot ホット → ハッ
・monkey モンキー → マンキィ
・pocket ポケット → パキッ
・doctor ドクタァ → ダクタァ
2) 「t」は「ラリルレロ」になる
・beautiful ビューティフル → ビュリフォー
・better ベタァ → ベラァ
3) 「a」は「エァ」になる
・have ハブ → ヘァヴ
・mat マット → メァッ
・bag バッグ → ベァッグ
4) 「r」は「ゥ」と言ってから発音すると「l」音になりにくい
・ring リング → ゥリン
・rat ラット → ゥラッ
・right ライト → ゥラィ
■平板に発音すると通じるものも通じない
これもわたしたちにとって不思議なことなのですが、単語のどこを強く発音するかによっても、まるで通じなくなることがあります。
例えば、日本で新幹線の切符を買おうとして「静岡まで1枚ください」という場合、「シズオカ」のどこを強くいっても通じます。
しかし、英語ではそうはいかないのです。
ある人が、ニューヨークのセントラル駅からフィラデルフィア行きの切符を買おうとしたとき、平板な感じで行き先を告げたところ、全く通じなかったとのこと。
仕方がないので、アクセントの位置を1つずつずらして発音していったところ、3番目に「デ」を強く言ったところで通じたようです。
最初からフィラ「デ」ルフィアと言えば良かったのですが、このことから改めて、英語における発音の強弱の重要さを感じさせられたのでした。