2012年3月31日土曜日

◆「覚えた」と「使える」の違い

いつもオンライン英会話をやっていて感じていることですが、「覚えた」と「使える」
とはまったく違うということです。

オンライン英会話レッスンでフリートーキングをやっているとき、その差がはっきり
と出てきます。


■「覚えた」と「使える」の差
「覚えた」だけのものは、頭の中で素早く文を作って話していくときに、どうしても
瞬間的には出てきません。

一方「使える」ものは何度か使った経験があるものなので、瞬間的に出てくるとい
うことなのです。その訓練レベルによって、少しだけレスポンスに差はあるのです
が。

■いつも心掛けていること
従ってスピーキングの力をアップさせていく上で大事なのは、「覚えた」ものを
「使える」に変えていくということだと考えています。

会話で使えるように変えていくためには、まずは使えるようになりたいフレーズや
表現を、1回の取り組みに無理のない数に絞ります。

そして意識して作文、音読、実使用を繰り返し行って、始めて「使える」という
レベルになっていきます。

わたしはスピーキングに特化して考えていますので、絶対に「覚えた」だけで終わ
らないように心掛けています。

たとえ効率が悪くても、覚えたものをさらに何度も繰り返し声を出して練習し、
頭の中に染みこませるようにしています。

日常会話の中では、その「使える」のストックがどれだけ多いかが、スムーズに
話せるか話せないかにつながります。

■そのやり方
具体的なそのやり方ですが、わたしの場合は、まずはいくつかの例文を調べ、
それを参考にして自分でも例文を作ってみます。

自分で話せるようになりたいシチュエーションでの会話文でです。

そしてそれらを声を出し、場面をイメージし、ジェスチャーを交え、実際にその
場面にいるつもりになって練習を行います。セルフトレーニングですね。

そしてキーワードを紙に書いておき、オンラインレッスンで使うようにするのが、
次のステップです。実戦練習ですね。

これを何度か繰り返して、ようやく使えるようになったとの自信が出てきます。

時には「このフレーズを覚えたいから」と伝えて、そのフレーズだけをレッスン
してもらったりすることもあります。

■強く意識することが大事
このように「絶対に使えるようになろう!」と意識して勉強して、始めて自分の
ものになっていくのだと思います。

あとはそれらを楽しく続けられるようにするため、どう自分なりの工夫をするか
なのでしょうね!

2012年3月28日水曜日

◆リピーティングで瞬時変換の効果

リピーティングのやり方に第4の方法があり、「瞬時変換」という練習をやっ
ていると書きました。

いまやっている音読パッケージの本の「お気に入りの時間(第2章)」は、す
でに300回を超えています。

よくもまあ飽きもせずこんなに・・と自分でも思っているのですが。

リピーティングのより効果のあるやり方はどうやるのが良いか?・・と考えな
がらやっているので、長くなっています。

■300回を超えての状態
今はさすがに読み上げ音声がスタートすると、瞬時にその文章が頭の中に
浮かび、シャドーイングリピーティングも自在にできるようになりました。

そういう自動的に反応する中で、ただ繰り返しているのでは、大した効果に
ならないと思っています。

そのため、リピーティングしているその途中で、瞬間的にその時任意に選ん
だ単語に入れ替えて話す練習をしています。

これが一番、実際にスピーキングをしている時の頭の中の動きに近い状態
になっていると思っています。

■具体的なやり方
一遍に多くを変えると大変なので、まず最初は単語1個からやってみました。

とにかく原文をリピーティングしている途中で、瞬間的に任意の単語1個だけ
を別のものに入れ替えるのです。

その入れ替え作業がないときは、自動的に頭に浮かび上がった文を繰り返
しているだけで、単なる記憶再生作業に近いです。

しかし単語をとにかく1個でも入れ替えるという気持ちで望むと、頭の中の動
きがまったく変わります。

自動リピート作業モードではなく、文の創作モードになるからです。

これが実際のスピーキングをやるときのモードに近い状態だと考えています。
最初は単語1個だけ。次に2個・・・とやっています。

あまり多くやる必要はないとも思っています。フレーズ1セットだけ替えるとか、
補足表現だけを替える・・とかで良いですね。

■瞬発力のアップ
オンライン英会話を続けてすでに1年半になります。誰とでもリラックスして
話せるようになりました。

多くの人と会話をすることで、ずいぶん慣れたと思っています。海外に行った
時でも、わからないことがあると、すぐに近くの人に尋ねることができるように
もなりました。

ですが、自分の会話を録音して確認してみると、まだまだ課題があることに
気がつかされました。

「もっと会話の瞬発力を高める必要がある」

・・でした。しっかり丁寧に話をしているのですが、あまりスピーディではない
のです。

聞く方に「何を言おうとしているのか・・?」と待つストレスを感じさせることが
よくあるのです。もっとテンポよく話す必要があると感じています。

そのために、このリピーティング練習があるのだと考えています。

さて、どうなることやら・・・?

2012年3月25日日曜日

◆リピーティングについて考える(続編)

ここ最近、スピーキング力アップを目指すリピーティングのやり方について、
考えながら練習をしています。

前にも述べたように、文を暗記することだけに注力しても、得られる効果は
少ないです。

暗記するよりは、リピーテングのパラグラフから各エッセンスを抜き出して、
頭の中に強くインプットし表現力や応用力につなげていくべきだというのが
結論です。

具体的には、文を3つの要素にとらえてそれぞれを意識してリピーティング
を繰り返す、というやり方が良いと考えています。


■1:文型+主語
これは追加して覚えていくものもありますが、ほとんどの基本的なものは、
すでに習っています。

従って復習がメインです。
つまり、「必要な時にすぐに出てくるように」です。

リピーティングを行いながら、その場面のイメージを頭の中に思い浮かべ
ます。そしてその文の「文型+主語」を強く意識しながら、イメージとリンク
させていきます。

  I don't have to ~.  → 自分が使い慣れていない文型を復習します。
  How many times ~
  I can ~. You ~.     → これらは復習するまでもないでしょうが・・。


■2:フレーズ
ボキャブラリの増強のためですが、すぐに使える形で取り組むべきという
考えから、単語ではなくフレーズで覚えるようにします。

動詞と目的語のセットで覚えていくので、何度も同じ動詞を繰り返すことが
出てきて、一見効率が悪いように思います。

ですが、わたしはこちらの方がイメージも作り易く、より実戦的だと思って
います。すぐに使えて、会話での瞬発力アップにもなるからです。

リピーティングを行いながら、その場面のイメージを頭の中に思い浮かべ
るところは同じですが、このときはフレーズを強く意識して、やはりイメージ
とリンクさせていきます。

  take the commuter train 通勤電車に乗る
  have brunch                   ブランチ(朝昼兼用食事)を食べる
  feel very relaxed             とてもリラックスできる


■3:補足語
時、場所、条件などを表す表現がターゲットです。

やはりリピーティングを行いながら、その場面のイメージを頭の中に思い浮
かべ、この補足表現を強く意識しながらイメージとリンクさせていきます。

  After I get up,                             起きたあと、
  since I was a college student.        大学生の頃から
  while I am reading the newspaper. 新聞を読みながら

以上のように、ある時は文型、次はフレーズ、その次は補足語を(だけを)
意識して、さらにイメージとリンクさせながらリピーティングをしています。


■4:瞬時変換
そして少し違った練習法ですが、リピーティングしている途中で瞬間的に別
の語句に入れ替えるというやり方も行っています。

これが一番、実際にスピーキングをしている時の頭の中の動きに近い状態
になっていると思っています。

(続く)

2012年3月20日火曜日

◆リピーティングのやり方について考える

一人でスピーキング力をアップするには、どんな勉強(訓練?)が良いので
しょうか?

わたしが過去にいろいろとやってきた中で、一番頭の中に印象深く残ってい
るのは、ピンズラーアメリカ英語です。

ピンズラーアメリカ英語
ピンズラーはCDを聞いて、その指示に従って読み上げられた文章を発声し
たり、あるいは質問に対して返答をしたりするというような進め方で、少しず
つ会話力を伸ばしていける教材です。

英語がほとんど話せなかったときに、このピンズラーアメリカ英語を3ヶ月
ほどやったあとで海外に行き、その効果を実感したからです。

ホテルで米ドルが必要となり、カウンターのスタッフに両替をお願いし、間違
うことなく100ドル札数枚と少額紙幣に両替をしてもらうことができました。


リピーティング
そして最近は何となくリピーティングに引っかかるものを感じ、ここのところ
はずっと通勤途上の車の中で、リピーティングの練習を続けています。

1回の勉強単位は12行程度の文章からなるパラグラフで、リピーティング
をすると2分くらいの内容となっています。

朝・夕の通勤時にそれぞれ20分くらいできるので、1日20回、5日間で
100回を超えてしまいます。

いまは2回目のパラグラフをやっているのですが、始めてから2週間近くに
なります。すでに160回以上は、やっています。

始めた頃はリピーティングにはついていけず(先に読み上げられた文章が
少し長いと出てこない)、シャドーイングならなんとかできるような状態でした。


■150回以上やって
しかし150回以上やった今は、文章はすべて頭に入りCDが最初の部分を
読み上げた瞬間、スッと文章が浮かんできて口が動き始めるような状態に
なっています。

しかしこうなったからと言って、頭に入った文章がすぐに会話の役に立つよ
うな感じになったとは思えません。もっともっとインプットが多くならないと、
具体的な効果となって出てこないのでしょうか。

まあそういった状況の中で、現在リピーティングのやり方についていろいろ
と考えています。

どういうやり方をしたら、一番会話力アップに効果があるのかと。

■目指すもの
自分ではリピーティングをやることで、スピーキング力のアップにつなげた
いと考えています。さらにはスピーキングでの作文での瞬発力をつけたい
と思っています。

その考えがまだ固まっていないため、暗記できたからといってすぐに一丁
上がりとはしていないのです。

同じものをいろいろなリピーティングのやり方をしながら、自分に合う方法
を模索している訳です。

■ようやく結論の片鱗が
そうこうして、ようやくここのところ、少しずつ考えがまとまってきました。

リピーティングで身につけるべきは、
  ・ボキャブラリをフレーズの形で増強(すぐに実戦で使える)
  ・補足表現力の拡張(as long as ~、by the time ~ などの表現)
          ・
          ・
  ・瞬時交換力の強化

この瞬時変換力の強化というのが、最近思い至ったアイデアです。

つまりCD音声を聞いてリピーティングするのですが、そのときにまったく同
じ文章を発声するのではありません。

発声途中で一つでも二つでも単語を別のものに瞬時に置き替えて、別の
意味の文にしてリピーティングしていくというやり方です。

すいませんが長くなりますので、次のときに書きたいと思います。

2012年3月16日金曜日

◆ゆっくりとしたスピードでリピーティングの効果

朝晩の通勤時間に毎日リピーティングをしています。

通勤30分/片道の中でリピーティングを約20分。1つのパラグラフを
何度も繰り返しやっていて、1回2分なので片道10回、往復で20回繰り
返し練習することができます。

リピーティング用の音声CDは、フレーズとフレーズの間に少し長い空白
が挿入されていて、そこでリピーティングを行います。


リスニングに対する効果
初めはずいぶんゆっくり感じたので、リスニングに対してはあまり効果が
ないだろうなと思っていました。

リスニング能力をアップさせるには、ナチュラルスピード、あるいは少し
早いスピードのものを聞いて、練習しなければいけないような気がしてい
たからです。

ですからリスニング練習は、ウォーキングのときにSIM英語(CBSニュ
ース)を聞いてやっていました。


リスニング+リピーティングでは
しかしリピーティングを毎日やっているうちに、少し違うのではないかと
思うようになりました。

と言うのは、ただ長い空白の挿入された音声を聞いているだけなら、あま
り効果がないのかも知れませんが、リピーティングを併用して行うのなら、
大きな効果が出るのではないかと感じたためです。

ゆっくりとしたスピードで確実に聞き取り、ゆっくりとリピーティングす
る場合、その文がしっかりとインプットされ、スラスラ話せるようになり
ます。

■話せる=聞き取れる
そしてスラスラ話せるようになった文ならば、確実に聞き取れるようにな
るということに気がついたからです。自分で話せる文は・・聞き取れる、
・・からです。

ゆっくりリスニングして意味をつかみながら耳になじませ、ゆっくりリピ
ーティングしながら口を慣らして、話せるようになるところまでやること
が大事だと思います。

そのような練習のやり方をすれば、ボキャブラリや会話の表現力も増や
すことができ、そしてリスニング力もアップさせることができます。

2012年3月13日火曜日

◆間違えやすい表現に注意しよう

非ネイティブは英語を話すとき、母国語の表現をもとに考えます。
例えば日本人の場合、まずは話したい日本語があって、次にそれに当てはまる
英単語を思い浮かべながら話そうとします。

このとき英単語を日本語訳と1対1で覚えていると、相手に通じない英語になっ
てしまうことがあるということです。

■間違い易い例
例を上げますと、
  Dinnner is ready.  ごはんできたよー。
と呼ばれて、
  今、行くからー。
と答える時、英語ではどうなるでしょうか?

「行く」は go だから I'm going. と考えるのではないでしょうか。
実際は、I'm going. ではありません。

  I'm coming. なのです。

わたしも英会話を始めた頃、まったく同じことで悩みました。
  行く  = go
  来る = come
と考えていました。

ここで、「今行くよー」ですから、当然 I'm going. と考えたのです。
しかし、ネイティブの友人に聞くと、I'm coming. なのです。

何回か確認しても完全には納得できなかったようで、理解したつもりでいても
結局、何度か同じ質問をして、ようやく少しずつ納得していきました。

それくらいこの違いは納得するのに時間がかかりました。

■整理してみると
ここの部分の考え方を整理すると、

・come は、聞き手または話し手の方に移動するという意味です。
一方
・go は、それ以外の場所へ移動することなのです。

このように日本語と英語の表現は、はずれています。
・青信号は blue light ではなく green light
・お酒に弱いことは I am weak in alcohol. ではなく、I can't drink much.
  です。

単語の使い分けでも、look と watch、believe と trust など、単純に「見る」
「信じる」と覚えてきた人には、なかなかやっかいな問題です。

          英単語の使い分けについて解説しているサイト:
              ⇒英単語の正しい使い分けを勉強しすっきり英会話!

■身につけるコツ
これらを身につける一番のコツは、実際に使ってみることのようです。
もし間違った使い方をして相手に「?」という顔をされても、そこで正しい表現を
覚えればよいということです。

逆に使わなければ間違ったまま覚えていることにないります。
間違いをおそれずアウトプットを繰り返すことで、その表現に慣れ、正しい英語
が瞬時に口から出てくるようになっていくということです。

■間違い易い表現例
以下に日本人が間違え易い表現の例を述べます。
確認してみて下さい。

1.晩ご飯までに宿題を終わらせなさい。
    Finish your homework by dinner time.
(by は、ある地点を期限として、それまでに何かを終わらせるイメージ)

2.晩ご飯まで読書をしていなさい。
    Read the book until dinner time.
(until は、ある時点までずっと動作を継続するイメージ)

3.夏休みの間、ずっと早起きしてたよ。
    I woke up early every day throughtout summer vacation.
  (一定期間、ずっとしていたのなら throughtout を使います)

4.夏休みの間、何度か早起きしたよ。
    I woke up early a few times during summer vacation.
(一定の期間、何度かしたのなら during を使います)

5.鈴木さんから2時のアポをいただいています。
    I have an appointment for two o'clock with Mr.Suzuki.
  (日本語では「アポを取る」と言いますが、take an appointment とは言い
    ません)

6.彼女は自転車に乗れるようになった。
    She learned to ride a bike.
  (~になる=become ではないケース)

7.ご着席下さい。
    Please be seated.
  (Sit down. だと「座れ」になります)

8.彼女は年齢のわりに小さいね。
    She is short for her age.
  (身長が「小さい」は small や short を使います)

9.わたしは小さい頃、とても恥ずかしがり屋でした。
    When I was little, I was very shy.
  (「幼い」と言う意味の「小さい」は little を使います)

10.いい夢を見ました。
I had a good dream.
  (「夢を見る」は、have a dream です)

2012年3月9日金曜日

◆知っている単語を加工し語彙を倍増させる方法

グロービッシュ英語の7章には、高校までにならった約2000語について、
少しだけ加工することにより5000語まで拡大していけると書かれています。

今日はそのことについて、説明したいと思います。

語彙を増やす方法は、新しい単語を覚えることだけではありません。
正に知っている単語でも、使い方次第では別の働きをさせることができます。


■加工例「希望」
例えば hope 「希望」は ful をつけると hopeful となり「希望に満ちた」
となります。

一方 less をつけると hopeless 「希望がない、絶望的な」という別の意味を
もった単語になります。

このように、知っている単語をちょっと加工するだけで、語彙を何倍にも増や
すことができるのです。

■ボキャブラリ増強の可能性
多くの方は高校までの授業で英単語を2000語程度は習っているはずです。
全く新しい単語を覚えるよりも、すでに知っている単語を加工してバリエーシ
ョンを増やす方が、はるかに合理的だと思います。

グロービッシュの1500語も、単語同士をつなげたり、単語の前や後ろに
何文字かを付け加えることにより、5000語程度まで使える単語を拡大して
いきます。

■加工方法について
加工方法にはいくつかのパターンがあります。その中で代表的なパターンが
紹介されていますので次に示します。

動詞+able

able という単語は be able to ~ としてよく使われ、「~できる」の
意味で can とほぼ同じ意味であると知っていると思います。

この able を使った加工する例についてです。

do  +  able  =  doable  「実行可能な」
(~する)(~できる)

This is a doable plan. これは実行可能な計画です。

このようにすると、すっきりとシンプルな表現となります。

この表現は教科書には載っていないようですが、ビジネスの世界では頻繁に
使われていると書かれています。

■加工するコツ
ビジネスシーンで使われる表現は、意外なほどシンプルなものが多いです。
知っている単語を加工するコツを覚えていると、非常に便利です。

知っている単語をさらに加工して、自分の表現力を効率良く拡大していきま
しょう!

2012年3月6日火曜日

◆リピーティングをやる上で重要な2つのポイントとその効果

1月よりシャドーイングリピーティングを続けてきて、それぞれの練習
をする上での注意するポイントと、得られる効果について書きたいと思い
ます。

■経緯
1月23日より開始した音読パッケージですが、ここ最近ようやくシャドー
イングを終わりリピーティングを行うようになりました。

そしてリピーティングを続けていくうちに、シャドーイングとリピーティン
グの違いとその効果について、ようやくわかるようになりました。

またわたしにとってはリピーティングが大事であり、大きな効果を出すため
に重要なポイントが2つあるということも、徐々にわかってきました。

シャドーイングとリピーティング
まずシャドーイングとリピーティングでは、まったく目的が違うというのが
わたしの結論です。 (何を今さら・・と言わないで下さい。ようやく本心
からわかったのですから)

練習のやり方や注意する点も違うし、その得られる効果もまったく違うので
す。次にその内容についてご説明します。

シャドーイング
シャドーイングは再生した音声に遅れることわずかで、自分も速やかにCD
音声と同じ文章を発声していきます。

つまり「リスニング力」とその「再生力」で、ポイントは
「正しい発音のトレース」
だと思っています。

「正確に聞き取り、正確に発音する」訓練です。

リピーティング
一方リピーティングはどうでしょうか。

リピーティングを行うことの目的及びその効果は、会話力のアップです。

リピーティングは、対話式の練習を除く唯一自分で実際に話している雰囲気
に近い、アウトプット練習なのです。

■重要な2つのポイント
リピーティングの効果は、繰り返しますが「表現力のアップ」であり、
「スピーキング力」の向上です。

そして練習する上での重要なポイントは、次の2つだと思っています。

1)表現力のアップ
まず「表現力のアップ」という目的に対しては、有益なフレーズを意識して
どんどん覚えていくということです。

例を上げると、
  I can stay in bed as long as I want.
好きなだけ長くベッドの中にいることができます。

という文があったとすると、その文をそのまま暗記するのは表現力アップに
はつながりません。

フレーズ、あるいはコロケーションで覚えるのです。
  stay in bed           ベッドの中にいる
  as long as I want  好きなだけずっと(as long as ~  ~だけずっと)

という形で覚えていきます。あるいは、
  After I get up, I take a shower.  起きるとシャワーを浴びます。

という文の場合は、
  After I get up  起きたあとで

の表現を覚えます。「After ~: ~のあとで」の部分です。

このようにフレーズをしっかりインプットしていくことで、会話での表現力
がアップしていきます。

2)スピーキング力の向上
リピーティングのやり方での次のポイントは、音声をしっかり聞き終わって
から、聞いて保持した文章を自分が主人公になった気持で、且つその場の
シーンをイメージしながら、なりきって話すということです。

単なる音読と違い、あたかも自分が考えたことを話しているような、そんな
気分になることができます。

そういうなりきった気分で続けることにより、大きな効果が得られそうな
予感がしています。

■最後に
リピーティングをさらに1ヶ月ほど継続実施して、その効果を報告できる
ように頑張りたいと思います。

2012年3月2日金曜日

◆「感情」を簡単、シンプルに表現するやり方

今日は「感情」を簡単に表現するやり方について、書きたいと思います。

グロービッシュでは「感情」という言葉ではなく、「状態」という言葉を使っ
て書かれています。内容からいくと「感情の状態」と書くのが、より適当かも
しれませんが。

日本語の場合、微妙にニュアンスが違う状態を言い分けることができます。

■状態を簡単に言う例
例えば、
   「楽しい」、「うれしい
です。

何となく似ているようにも思いますが、厳密に言うとやはり微妙に違う感情だ
と思います。

ですがこれを英語で言うと、どうなるでしょうか。

グロービッシュの本には、
   「どちらも happy で十分である」
と書いてあります。

デートが「楽しい」ときも  I'm happy.
プレゼントをもらって「うれしい」ときも I'm happy.

■注意するポイント
私たち非ネイティブの英語は、日本語のように細かいニュアンスを無理に
使い分ける必要はない・・と述べられています。

大切なのは「話すこと」。
とにかく表現できることが第一と。

■もう一つの例
それではもう一つの例を上げます。
   「人生は甘くないよ
とは、どういうように言うでしょうか?

簡単そうな文ですが、少し迷うのではないでしょうか。
   「甘くない・・ってどう言うんだろう?」
と。

普通に考えるとこのように少しむずかしく考えてしまいそうになります。

しかしグロービッシュではまずその「感情の状態」をイメージして、そこから
簡単に言える方法を引き出すようにします。

すると、
   「人生は甘くないよ」・・「甘くない簡単ではない

つまり「甘い」を言い換えて「簡単」から「easy」を引き出すということです。
そして、
   「 Life is not easy.
という文を導き出す訳です。(もちろん瞬間的に引き出せるよう練習します)

これでOKなんですね。
もちろんネイティブにもしっかりと通じます。

■注意するポイント2
「easy = 簡単」というように、英語と日本語を1対1で固定化して覚えるよ
うなやり方をしていると、上の例のような発想ができなくなってしまいます。

英語と日本語の意味を固定化して覚えるのではなく、イメージとしてとらえる
ようにすることで、より簡単な知っている言い方に転換できるようになるので
す。

日本語をその通り英語に訳そうとすると、膨大な数の単語が必要になります。
そのような方向で勉強を進めると、きりがない状態となります。

   「まずは、表現したい状態になるべく近い単語を思い浮かべる」

ということを、意識して行きましょう。

■グロービッシュ1500語
そのための単語が、グロービッシュの1500語にたくさん含まれています。
当面はこの1500語を復習します。ほとんど義務教育で習ったものです。

そして次に述べるやり方で応用を行うことで、その1500語を5000語に
拡張できるようになるのです。

詳細は次回の記事で。