慣れた日常会話とは違う場所での、今までまったく話したこともない
ような話題の会話でした。
そして、それがしっかり通じて目的を達成することができたので、ホ
ッとしながら自分の英語にさらに少し自信が出てきたのでした。
■香港
ときは2011年、場所は香港国際空港内のHSBC銀行支店。
すでに英語は話せるようになっていたのですが、もっぱら日常会話だ
けだったので、銀行に行って口座解約の手順を教えてもらい、そして
それを実行してもらうことに、少しだけ不安を感じていたのでした。
単純な口座解約ではなく、Savings(HK$の預金)とCurrent(当座預金)、
それからJPY Savings(日本円の預金)の3つを活用してきており、そ
れぞれ両替や移動の操作を先にしてもらう必要がありました。
それらを精算してから、口座の解約をする必要があったからです。
■銀行での会話
時間さえかければ問題は無いのですが、何分窓口に立ってその一連
の話をする必要があり、ガラス壁のマイクとスピーカを通しての会話で、
とても聞き取りにくかったのです。
さらには、そのうしろに大勢の順番を待っているお客さんが並んでい
て、みんながこちらに「早く終わらないかなー」と、強い視線を投げか
けてくる前で話を進める必要があったからです。
そんなプレッシャーの中でマイクとスピーカーを通じて会話し、順に
作業を進めてもらいました。
パスポートを提出したあと、何度も質問と返答を繰り返して、ようやく
全作業を終了したのでした。
■緊張と集中の中で
時間でいうと20分くらいだったと思います。
そんなに長い時間ではありませんが、他のお客さんのプレッシャーの
前で、担当員の言うことを一言一句聞き漏らさないよう集中して聞き
取りました。
返答には、誤解されることのないよう、できるだけシンプルで明確な
話し方をするようにしました。長々とした文で話すと、言いたいことを
間違える心配があるからです。
作業がすべて終わって窓口から離れたときは、緊張して疲れたなと
いう気持ちよりも、普段慣れない場所でしっかり英語で対応し、目的
を達成できた充実感がみなぎっていました。
「あー、英語が話せて良かった!」