2014年10月12日日曜日

欧米では気にせず「ノー」と言って良い?

日本人と欧米人の間には、いろいろな文化の違いがあります。欧米人と英語で会話しようとするのなら、そのことをよく知って適切に対応するべきだと思います。


■こんなとき断れない日本人 

アメリカ人の家に夕食に招待されたことがあるのですが、とにかく食事の量が日本とは比べものにならないほど多くて、とても食べきれませんでした。

ですが、その家のお母さんに、まだ少し肉が残っているので、
  Would you like some more meat ?
  肉をもう少しいかがですか ?

などと言われると、日本人だと
 「イエスと言うしかないだろうな」
などと、思ってしまうわけです。

そしてさらにひとかたまりの肉が出されて、無理やり我慢しながら食べるのが日本人なのです。


■あっさりと断る欧米人

ところが、アメリカ人どうしを見ていると、
 「そんなに簡単に断ってもいいの ?」
と思うほどあっさりと、

それどころか日本人の目から見ると少し冷たいのではないかと思ってしまうほどの調子で、
 「No, thank you.」(いいえ、結構です)
と言うことがあります。

進めて断られた方も、別にバツの悪そうな顔をするとか、がっかりしたような様子もなく、実に淡々として次の話題に移って行ったりするのです。

このように、「ノー」と言って断っても、日本人ほど相手の気持ちを損ねるということはないのがわかります。


■自分の都合が第一という考え方 

日本人は、もしもノーと言って断ったら、せっかく自分のために作って進めてくれているのに、相手に恥をかかせてしまうのではないかなどと心配してしまったりします。

ところが、アメリカ人に代表される個人主義の人たちは、互いの都合を尊重するので、
 「もう食べたくないなというのなら、そういう理由があるのだから、それはそれで仕方がない」と思うようなのです。

つまり、互いに相手のことを察するので、答えを考える必要はないのです。できないことや嫌なことは、遠慮しないでノーと言っていいのです。

逆にそのようにしていかないと、彼らと本当にわかりあうことがなかなかできないのではないかと思うのです。

・言いにくいことでも、はっきりと自分の意見を言うことが大事
・オブラートにくるんだ言い方はマイナスに