2021年9月16日木曜日

決まり文句|会話がはずむ受け答え (8)

今まで7回、「会話がはずむ受け答え」をまとめてきましたが、8回目となる今回がいよいよ最終回となります。今までと同じように、よく使われる気のきいた受け答えを3つピックアップしました。

今までまとめた合計24の受け答え文を上手に使いこなして、今まで以上に 会話を盛り上げていって下さい。


22: Do the math.
   損得を考えろよ。

math は mathematics「数学」の略です。
(イギリスでは「maths」と略すので、“Do the maths.”とも言います)

直訳すると「数学やれよ」になりますが、これが転じて
「計算しろよ」→「損得を考えろよ」という意味で非常によく使われます。
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
値段や距離など、具体的な数値を比べる場合でなくても、

例えば、
「A社は給与は多少低いが通勤30分以内で待遇もいい優良企業、
B社は給与はいいが通勤に1時問以上かかり、残業も多いブラック企業」
というときに、
“Do the math.”と言われれば、
「よく考えなよ」という感じになりますね。


23: No buts.
   不平不満を言うのはナシ。

“No buts.” の buts は、but 「でも」の複数形です。
例えば、決定事項などに対して
But …、But …。「でも …… だけど ……」と
不平不満を言うのはナシ、あるいは言い訳ナシ、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
という意味で使われます。

さらに厳しくなると、“No ifs, ands, and buts."
「一切例外ナシ」という使われ方も。
母親が子供を叱るときにもよく使う表現です。


24: Stay put.
   そのまま動かずにいて。

“Stay put” は、
「そのままもとの場所に留まる、動かずにいる」
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
という意味で使われる口語です。

Let's just stay put today instead of going out.
今日は出かけないで、家でじっとしていよう。

Work gave us a convenient excuse for staying put on the holidays.
仕事は休日にどこにも行かないことの良い言い訳になった。

“Stay put, I'll be right back.”
ちょっと待つてて、すぐ戻ってくるから。

“Stay put until come and pick you up.“
迎えに来るまでそこで動かず待つてて。

“Stay put. I'll fiind out what it is.”
ちょっと待つてて。確かめてくるから。
・・のように使います。

2021年9月4日土曜日

決まり文句|会話がはずむ受け答え (7)

長らく間をあけてしまいましたが、今回も、よく使われる気のきいた受け答えを3つピックアップしました。是非、参考にしてみてください。

気のきいた受け答えができるようになれば、話ももっと盛り上がることは間違いありません。


19: Fair enough.
   OK、了解!

相手の発言に対して、“Fair enough.”と受け答えをすることがあります。
文字通り訳すと「十分に公平だ」と、何やら堅苦しく思われますが……。

実はそれほど硬い表現ではなく、相手の発言や提案を
「OK、了解!」「文句ないよ」「君の言う通りだ」
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と肯定する、比較的カジュアルな表現なのです。

ただ単に了解したというだけでなく、「説明を聞いて納得した」というニュアンスが含まれます。


20: Beats me!
   さっぱりわからない。

“(It) Beats me !” は「(それは)私を打ち負かす」から転じて、
「私の理解に及ばない」→「さっぱりわからない。」
という意味になります。   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

おもに親しい仲で使われ、「ビーツ・ミ~」と尻上がりな感じで、感情を込めて言うところがポイントです。年配の方たちに使う人が多いです。


21: You have my word.
   約束します。

“You have my word.” は I promise. と同じで、
「約束します」
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
という意味ですが、強いて違いを挙げるなら、
“You have my word.” のほうがより形式的で、強いといえるでしょう。

これはこの表現が、「一度言ったことは守る」という chivalric code 「騎士道精神」からきているからのようですが、日本人としてはなぜ word が words ではないのかが気になるところですね。