2013年1月31日木曜日

楽にボキャブラリを増やす一つの方法


単語の暗記はとても単調で、なかなか続かないものです。
しかしここに、楽にボキャブラリを増やすための一つの良い方法が
あります。

それは通常のやり方よりもはるかに効率的に記憶することができる
やり方です。

なぜならすでにかなりの部分が、頭の中にインプットされているもの
が対象だからです。

そんなにうまいやり方があるのでしょうか?
どんなやり方だと思いますか?

それは、日本語化された英語をしっかりと正しいアクセントで覚え、
使えるようにするということです。

日本語化された英単語だと、日本語とリンクしながら楽に覚えるこ
とができます。また、正しいアクセントに修正するだけで、使える
単語に生まれ変わらせることができます。


■日本語化英語の数
実は、日本語化された英単語は非常に多いのです。
わたしが耳に覚えがあるものだけで、500語以上もあります。

普段のフリートーキングでサッと使えるようになっているものは、
その中の約30%程度ですかね。

聞いて理解できるのは70%もあるのですが、スピーキングで使え
るのは、ほんの30%程度なのです。

また聞いて理解できるものでも、それは日本語的な読み方をした
場合のことで、英語的に読まれたものだと、50%に満たないかも
知れません。

発音やアクセントが間違って記憶されているため、実際の会話な
どで聞いても、その単語に結びつかないのです。

これは宝の持ち腐れ状態だと思います。
大きな未開拓の宝の山が、眠り続けている状態なのです。


■日本語化単語の例
少し例をあげてみましょう。

ホテル  hotél
レストラン  réstaurant
アクセサリー accéssory
アダルト  adált
アドバイス  advíce

いずれもの単語も、すでに何度も聞きなれています。
従って、その意味はすぐにわかります。

しかし発音やアクセントが正しくないため、聞いてもわからなか
ったり、スピーキングではうまく発音できなくて、使えないケー
スのものも多いです。

バロメーター  barómeter
ボランティア  voluntéer
ボイコット  bóycott
エネルギー     énergy
イベント  evént

アクセントが正しくないと、せっかく知っていて話せても相手に
伝わらないケースも多いのです。


こういった一度は頭に入っている単語は、短時間でボキャブラリの
アップにつなげることができます。

そして日本語とヒモ付きで覚えれるため、非常に忘れにくいです。
単に努力して覚えた英単語より、2倍以上は覚え易く忘れにくいで
しょう。

さらに例を挙げてみます。上の例も入れて全部で63語ありますが、
まだまだほんの一部です。優に500語は超えていますので。
(わたしが知っているだけで・・です)

これらの覚え易い日本語化英語をものにできたら、かなりリスニン
グ力をアップさせることができるでしょう。


■良く使われ割と近いアクセントのもの


アプローチ  appróach
アレンジ  arránge
アベレージ  áverage
アドバンテージ advántage


アイデア  idéa
メッセージ  méssage
プログラム  prógram

エアメイル   áirmail
エアポート  áirport
アナウンサー  annóuncer

エチケット  étiquette


デザート   dessért
バナナ  banána
タバコ  tobácco
ブザー  búzzer
カセット   cassétte

ピアノ  piáno
ミュージシャン  musícian

ギター  guitár
エージェント     ágent


チャレンジ  chállenge
オリンピック  Olýmpic
パレード  paráde
パーセント  percént


■アクセントが違うように思うもの

アマチュア  ámateur

コメント  cómment
アルバム    álbum
チョコレート  chócolate
オレンジ  órange


マネージャー  mánager
イメージ  ímage
バランス  bálance
カレンダー  cálendar
キャリア  caréer

エレベーター  élevator
エスカレーター éscalator
インターバル  ínterval
ミサイル  míssile



パターン  páttern
キロメーター  kílometer
パーセンテージ  percéntage
アンテナ  anténna
アルファベット  álphabet

オーケストラ  órchestra
アカデミック  académic
デリケート  délicate

カヌー  canóe
ヒロイン  héroine

ダメージ  dámage



■読み方が大きく異なる単語

アルコール  álcohol
アレルギー  állergy
ビタミン  vítamin
カタログ  cátalogue

2013年1月27日日曜日

説明力をアップさせるための英英辞典活用法


前回の記事で説明力をアップさせるために、ある「英英辞書」を
お手本にしていると書きました。

その辞書とは、「ロングマン英英辞典」です。

いろいろな英英辞典を調べましたが、
わたしはこの「ロングマン英英辞典」が好きです。


ロングマン英英辞典は、正式な書名を
「Longman Dictionary of Contemporary English」
と言います。

1978年に発売され、1987年に改訂された辞書です。
収録されている単語は5万5000語ですが、

最大の特徴は、
・言葉の意味を説明するのに
        たった2000語の基本語しか使っていないこと
です。

2000語といえば、高校の3年までに覚える必修単語の数です。
従って、高校終了程度の英語力があれば、この辞書に書いてある説明
はほとんど全てが読みこなせることになります。




また、写真のように2色刷りで、各所に説明用の絵がふんだんに挿入さ
れているため、とてもわかり易く見やすいです。


さらには、英語を母国語としない人が陥りやすい盲点について、丁寧に
説明されています。

例えば、
bive, get, have, make など、日頃会話ではよく使われる動詞のさまざ
まな言い回しが、実際の用例つきで解説してあります。

そして、give+前置詞、get+前置詞などの使い方もわかりやすく説明
してあります。


活用のやり方:
さて、ロングマン英英辞典の説明はこれくらいにして、説明力をアップ
させるために、どのようにしてこの辞書を活用しているかです。

闇雲に毎日英英辞典を引っ張り出して、机の上で眺めて勉強している
わけではありません。

そんなやり方をしていたら、あっという間に飽きてしまい、続かなくなり
ますので。

流れとしては、次の通りにやっています。

1)オンラインレッスンで出てこない単語があったとき、
2)それなりに自分で考えて相手に説明するようトライ

 →ものであればその特徴(形、大きさ、数、色、味、臭い・・など)
  において、相手が間違いなくわかっているようなところを中心に
 →動詞などであればその場面、その動きや働きについて
    説明するというところでしょうか。

  →少ない説明でうまくできたとき、なかなかわかってもらえず多くの
    説明が必要だったときがあります。

3)レッスンが終わってから、その語をロングマンで調べる
4)自分の説明のポイントとロングマンの説明のポイントを比べる

5)効率よく説明するための、ポイントを理解する


例をあげると、
1)例えばレッスンで「心臓」という単語が出てこなかったとします。
2)自分では、(例えばですが)
  ・誰でも一つだけ持っている
  ・一番大事な内臓で、問題があると死ぬ
  ・体の中にある
  ・血液が出入りする

    などのキーワードを思い浮かべ、あれこれ説明します。
  うまくいくときも、うまくいかずに辞書で調べてからその単語を使っ
  て説明するときもあります。

3)あとでロングマンで調べます。

    the organ inside your chest that pumps blood around your body:
    Tom could feel his heart beating faster.<例文>

    ここでは3つのキーワードを使い、2つの文で説明されています。

・3つのキーワード
   「organ:臓器、器官」、「chest:胸」、「pumps blood:血を送り込む」

・2つの文
    the organ inside your chest
    it(=that) pumps blood around your body

・ここでの説明で見習うべき部分

  ①心臓を説明するのに、すぐにそれと想像し、絞り込めるような順で
    説明を組み立てている。

    organ → 心臓の「所属するグループ」を表す言葉
    chest → 心臓の「ある場所」を表す言葉
  pumps blood → 心臓の「役目、機能」を表す言葉

  ②心臓に繋がるような、すぐに想像されるような単語を選んで使って
    いること。これは①の説明方式を選択すると自動的にこうなるよう
    です。

まとめると、
 ・相手が容易に絞り込めるようその単語が所属する「ある範囲」を示す
 ・その範囲の「どの部分」なのか、スポットの情報を示す
 ・その単語の「機能、特徴」を示す

となると思います。

例題:
もしも「バナナ」を説明するとしたら、

  ①所属するグループ → 南国の果物
  ②ある場所     → 細長く黄色い皮
 ③機能、特徴    → あまくておいしい、サルがとても好き

とわたしは説明するような気がします。