2014年8月2日土曜日

"誰が何をした"という結論を先に言う

今回の記事は英語を話すときのコツの一つ、「まずは結論を話す」です。

リスニングでもスピーキングでも、まず最初に考えることは「主語と動詞」。

リスニングでは、

まず「主語と動詞」を聞くことができたら、あとは他に聞き取れた単語やフレーズを総合して、文の意味を推測することができます。

当然、主語と動詞を聞き取ることができなければ、その内容を推測することができません。

スピーキングでは、

まず最初に「主語と動詞」を話すことで、相手に伝えたいことの70%の作業を完了させます。あとはゆっくり残りの30%を付け加えて、100%に近づけていきます。

70%と書いたのは、それだけ「主語と動詞」の部分を話すことで、いま自分が伝えたいことの主要な部分が伝わるからです。

もし残りの補足の部分が伝わらなかったときでも、30%程度のロスとなるだけだと考えています。


■日本語と英語の違い

日本語と英語の大きな違いは「結論」の位置。
日本語の場合、普通は結論が先送りされて、文の最後に出てきます。

例えば、
  ・昨日/母と/買い物をしに/地下鉄で/新宿に/行ったという文があります。

この文では、この人が新宿へ行ったのかどうかは、文の最後の方までいかないとわかりません。

ところが、この文を英語で言うと、
  ・I went to Shinjyuku / to shop / with my mother / by subway.
のように、「わたしは新宿に行った」という結論が先頭に来ています。

ここのところが、日本語と英語が最も異なるところなので、よく注意する必要があります。

主語を言ったらすぐに動詞を言うという癖をつけることが大事です。

スムーズな会話をするための大事なコツは、とにかく主語と動詞までの結論の部分をサッと言ってしまうこと。

単純なことですが、まずはこのことを強く意識して話すようにしましょう。

先の文の結論は「わたしは新宿に行った」ですので、まずはサッと
  I went to Shinjyuku
まで言います。

あとは少し時間をおいてもいいので、
  to shop … (買い物をしに…)
などのように、つけ加えていけば良いのです。


■話すのが初めての人の指針

日本語では、多くの場合、主語は省略されてしまうため、主語から言い始めるという癖がついていません。

英語を話すのが初めてに近い人は、主語のすぐあとに動詞をつけるのも、慣れていないので少しむずかしいかも知れません。

しかしいつも意識していると、じきに慣れてきますので、まずはこのことだけに集中しましょう。

ちなみに、この文で大事なところというと「わたしは新宿に行った」という部分。

もしも「わたしと母が行った」という部分が重要である場合は、
  ・I and my mother went to ‥‥
として、「私と母が行った」という部分を最初に持って来れば良いですね。

また、「母が行った」という部分を強調したい場合は、
  ・My mother went to Shinjyuku with me ‥‥
というような文にして、より強く言いたい部分を主語にしていけば良いでしょう。

このように考えると、まずは「主語と動詞」を言い切るということで、自分の言いたいことの70%が伝えられたと考えても、あながち問題にはなりません。

それだけこの部分は重要だと言うことで、まずはこの部分に集中して熟練していくこと。

大きな声でハッキリと主語と動詞を言う」ようにしたいものです。