2014年7月23日水曜日

「なりきる練習」で生き生き話す

基本文や例文を音読したり暗記しようとするとき、みなさんはどういう
やり方をしていますか。

今回のテーマは、より効果的に記憶に残るようにするには、どういうや
り方をするのが一番良いか・・です。

1)机に座ってじっと英文を見ながら小さな声でボソボソと音読する
2)同じ状態の中で、大きな声を出して音読する
3)実際の場面で体験しながらその文章を話しているつもりになって、
    感情をこめて実際と同じような話し方で音読をする

どれが一番効果的かは、もうお分かりですよね!
当然、3番のやり方だと思います。

単純な音読ではなく、5感を使っての音読をするならば、より記憶に残
り易くなります。

誰でも経験したことがあると思いますが、特に意識せずにもちろん特別
な感情もない状態で文章をただ見ても、わずか数分で記憶から消去され
てしまいます。

ところが、すごく楽しいとか、ドキドキしながらとか、悔しい思いを感
じながら食い入るように見た文章は、たとえ1~2回のチョイ見でも、
かなりの間記憶に焼き付けられて残っています。

わずかの時間の似たような作業ですが、自分の感情を動員できただけで、
これだけ違う結果を出せるということです。


■言葉に気持ちを載せる練習を

はじめのうちは、覚えた英語を言うだけで精いっぱいかも知れません。
「もっと体を動かして表現した方が良い」とか、
「顔の表情をもっと豊かにして」とか、
「抑揚に感情を込めて」などと言われても、
とてもそこまでは手が回りません。

しかし、ある程度話せるようになったら、もっと生き生きと自分の気持
ちを相手に伝えることができるようになりたいものです。

そのためには、やはり気持ちと言葉が一つになっていないといけません。
気持ちがこもっていない言葉は、どうしても忘れてしまいがちになるか
らです。

言葉に「気持ちを入れる」「感情をこめる」という練習が大事です。

「Thank you!」と言うときに、ただスラッと「サンキュー」ではなくて、
プレゼントをもらったときのつもりになって「サンキュー」です!

練習の仕方は簡単。
言葉や文を覚えたら、次は表情や体の動きを使ってその言葉を身につ
けるのです。

言葉や文を知識として覚えるだけではなく、動作や表情、感情を含めて
一緒に覚えるということです。


■演劇のリハーサルのように

例えば、プレゼントをもらった場合にはにっこり笑うのが普通ですから、
一人で練習するときでもプレゼントをもらう人になりきって、思いきり
の笑顔で、

Thank you. I'm so happy.
  ありがとう。私はとてもうれしい。

と言うのです。これは意外と楽しい練習です。

自分が俳優にでもなったようなつもりでやるのですね。
好きな音楽などを流しながらやれば、効果はさらに上がるでしょう。

英語の演劇のリハーサル練習を一人でやるという感じでしょうか。


■楽しんでやることが良い結果生む

孔子曰く
「これを知る者は、これを好むものにしかず」
「これを好むものは、これを楽しむものにしかず」
といっています。

「物事というのは、ただそれをしているだけの人間は、それを好きだと
  いう人間にはかなわない」
「そしてそれが好きだという人間は、それを楽しんでいる人間にはかな
  わない」
という意味です。

英会話も同じことではないでしょうか。
楽しくやった人が、大きくステップアップしていくのは、絶対に間違い
ないと確信しています。


■蛇足

机に座って小さな声で音読するのではなく、身体を動かして音読、さら
には、ある行動とリンクさせて音読をすると、とても記憶に残りやすい
です。

あるいくつかの文を覚えようとしたときに、次のようにある動作や場所
とリンクさせて音読するというのも、一つのやり方です。

・階段を上りながら1番目の文を音読し記憶する
 (あぶないので途中で何度か止まり、それぞれで1回その文を音読)
・1回ジャンプしてから2番目の文を音読。ジャンプと音読を繰り返す
・トイレの中で3番目の文を音読し、その文を覚えてしまう
           ・
           ・


2014年7月19日土曜日

間違っても構わない「不完全主義」でいこう!

いつも思っていることがあります。
「多少のミスは気にせずどんどん話す方が上達は早い!」です。

英語の話せない最初の頃は、なかなか自分の英語に自信がなく、そして
自信がないと話せないという状態が続きました。

そして、この文だと大丈夫だなと思えた時は、初めて少し話を返したり
したものでした。

日本人は英語を話すときに、非常に文法を気にしますが、実際のところ、
文法的なミスをすると話しが通じなくなってしまうのでしょうか。

例えば、三人称単数現在の「s」を抜かして
He playbaseball.
と言ったら、相手はぜんぜんわかってくれないでしょうか・・。

いいえ、絶対にそんなことはありません。
ちゃんと「彼は野球をする」という内容をわかってくれます。
ただ、(この人は「s」を抜かしたな)と思うだけのようです。

もし自分の言っていることが通じなかった場合、その時にあれこれ考え
れば良いのです。


■100パーセントは少数派 

英語を話す人は世界中のありとあらゆるところにいます。
ですが、100パーセント正しい英語を話すという人は、実際には世界でも
少数派だということ。

発音に関してもよく「正しい発音」といわれますが、あのイギリスでも
いわゆるクイーンズイングリッシュを話す人は、わたしたちが思ってい
るほど多くはないようです。

移民の人たちが多いこともあって、全員が正しい発音をしているわけで
はないのです。

また、アメリカは世界中からやってきた移民の人たちが作り上げた国な
ので、アメリカ国籍を持っている人の中にも、英語をあまり話せないと
いう人がたくさんいます。

まして、それ以外の世界中の国々で英語を話している人たちには、それ
ぞれの国の訛りや話し方の癖があります。

例えば、同じアルファベットを使っているドイツ人やイタリア人、フランス
人なども、訛りのある英語を堂々と話しています。


■アジアの英語を話す人々

わたしが行ったことのあるアジアの国々の英語を話す人達も、その国
独特の訛りの入った英語を、堂々と話していたものでした。

タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム・・・
しかしそれでいて、しっかりと通じていたのを覚えています。

英語の正しさが通じるための秘訣というよりは、訛りがあろうが、その
堂々とした話しっぷりが、本当の通じるための秘訣だと感じさせられて
しまったほど。(実際はそれだけではありませんが)

それなのに、なぜ日本人だけが文法や発音をそれほどまでに気にしな
ければならないのでしょうか。

とにかく通じることが言葉の最重要課題です!
日本語訛りの英語でも気にしない!    ・・・です。

正しい文法や発音も、もちろん大切です。

しかし、今はもっと楽な気持で、コミュニケーションの手段としての英語
を学ぶ時代です。日本語訛りの日本人英語があってもいいと思います。


大切なのは、仲良く愉快に話しができること・・なのですから。

なので、我々はネイティブではないので間違って当然と開き直り
不完全主義」の心で、どんどん前に出て話をしていきましょう!